May 17, 2024
『ユニコーン・ウォーズ』
昨年、新潟国際アニメーション映画祭で上映されたスペイン・フランス合作の大人向けアニメーション映画『ユニコーン・ウォーズ』(2022)が公開されます。5月25日から渋谷のシアター・イメージフォーラムで先行公開され、5月31日からT・ジョイ PRINCE 品川などで公開。その後順次全国公開になります。PG12なので、12歳未満の観賞には保護者の助言や指導が必要です。
試写会
Xで応募した試写会に当選したので、2024年5月17日にインスティトゥト・セルバンテス東京内セルバンテス文化センターで観てきました。思った以上にバイオレンスでゴア描写が多かったです。スペイン語だけど、表現豊かで字幕読まなくても伝わってきます。シンプルなキャラで2Dアニメーションとしてよくできてました。ここまでゴアゴアなのも珍しい。終映後にリモート参加の監督によるティーチ・インがありました。戦争のモチーフはベトナム戦争だそうで。黒いクリーチャーはカーペンターの『物体X』のつもりだったけど、コントロール及ばず、アニメーターが描くと『もののけ姫』になっちゃったそう。ラストの解釈は観客に委ねるそう。
本日は #アルベルト・バスケス監督
— アニメーション『ユニコーン・ウォーズ』公式 <PG12> (@UnicornWars_jp) May 17, 2024
のティーチ・イン付き特別試写会に
多くのお客様がご来場くださり、
本当に有難うございました🙏
上映後に行ったティーチ・インでは、
素晴らしい質問をいただき、
監督も大変喜んでいました🤗
🎬来週土曜日(25日)より先行公開です。劇場でお待ちしてます😊 pic.twitter.com/Gsi53pH69m
アルベルト・バスケス
監督はアルベルト・バスケス。元々マンガ家です。自分のマンガを短編アニメーションにすることから始まった。そして短編アニメーションを劇場用長編アニメーションにするって流れ。その結果、世界中に届けられるし儲かるって。長編は『サイコノータス 忘れられたこどもたち』(2015)以来の2作目です。「バンビと地獄の黙示録が聖書と出会った」映画でテディベアとユニコーンの壮絶な戦いが描かれます。第37回ゴヤ賞(スペイン版アカデミー賞)の最優秀アニメーション映画賞受賞作。Unicorn Blood
『ユニコーン・ウォーズ』の元になったのはアルベルト・バスケスが自作漫画を短編アニメーションにした『Unicorn Blood』(2013)です。この短編を拡張したのが『ユニコーン・ウォーズ』です。
製作
スタッフ250人以上で製作期間に4年かけた大作です。アニメーション制作はBlenderとのことです。Blenderによる2Dアニメーションは世界初とのこと。2Dキャラクターはグリースペンシルで作画してるそうです。Blenderのおかげで、全スタッフが同じソフトウェアで作業できるようになったって。それだけでパイプラインをblenderにした意味があるんだろうか。3Dはユニコーンだけだし、背景動画があるわけでもなく、ノーマルな2Dアニメーションなルック。これだったらAnimateでもええやん!3D空間にグリースペンシルで描くメリットが知りたかった。関連サイト
- リスキット:公式サイト
- X:『ユニコーン・ウォーズ』公式
- YouTube:オリジナル予告編
- 映画com:地獄の黙示録×バンビ×聖書…混ぜたら危険な反戦アニメ
- issuu:アルベルト・バスケスのインタビュー
- Cartoon Brew:メイキング素材
- IMDb:Unicorn Wars
- 『ユニコーン・ウォーズ』公式 :っ試写終了後のティーチ・イン
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