June 29, 2021

主にAプロの話

昭和のアニメ奮闘記
アニメ制作のレジェンドインタビュー集。

昭和のアニメ奮闘記

昭和のアニメ奮闘記

南正時(著)
天夢人(ISBN 978-4-635-82295-4)
著者はかつてAプロに制作として3年間在籍後、鉄道写真家に転身した方。帯にもあるように大塚康生さんとの思い出が多い。ネタは機関車とジープ。目当てだったAプロ話は半分くらいで、著者ならではのエピソードには期待通り。あとは機関車写真にレジェンド紹介。Aプロ以前は名古屋で自主上映や自主制作を行う活動をしてたらしい。最初は福井かと思ったら「この名古屋時代に」って、どの?ってなる。いつ、どこでが曖昧だった。あと、表記の不統一と誤字が多いのは編集が悪い。校正しとんのか?特に人名のミスはまずいでしょ(ポール・クリモー、柴山努、樺島義一、片渕素直など。正しくはポール・グリモー、芝山努、椛島義夫、片渕須直)。敬称もあったりなかったり。重複する記述も目立った。裏付けしない記憶で書いちゃってる感じ。50冊以上の著書がある方なのに。
『草原の子テングリ』(1977年/作画監督/大塚康生)p78
大塚さん唯一の演出作品。
昭和56年には「スタジオジブリ」の『じゃりン子チエ』p154
ジブリ設立は昭和60年、『チエ』の製作はTMS。 ひこねさんは昭和58年の『まんがイソップ物語』の後に虫プロに移籍して『ジャング大帝』やってたり、森下さんは風プロを主宰後にAプロに移籍したことになってたりで、時系列がヘン。まあ、そんなわけで昭和30年代の名古屋の写真がなかったのが残念。

Posted by A.e.Suck at June 29, 2021 09:13 PM