October 27, 2020
EDAPT、入ってますかー
Flanimate Power Tools
EDAPTってのは、Electric Dog Flanimate Power Toolsの略称で、Electric Dogというグループが開発したAnimate/Flash用のアニメーター向けエクステンションセットです。アニメーションの制作が効率的になる便利なツール群で、コマンド、パネル、ツール、ショートカットのパッケージです。かなり優れもののドネーションウェアで、2011年に公開され、随時アップデートされてきました。現在バージョン5で、Animate開発チームの評価も高く、いくつかのコマンドはAnimateに標準で採用されてます。バージョン6ではIKのツールが提供されるって。どんなもんか?と思ったら、とりあえず入れてみましょう。Flasnimate power tools > Downloadsで「Download Now」をクリックして、EDAPT Setup v.5.0.0.1.zip をダウンロードしましょう。Flash 8以降のすべてのバージョンのFlash/Animateにインストールできますよ。インストールもアンイントールも簡単一発です。
インストール

またはインストールしたいFlash/Animateのコマンド > コマンドの実行から Install-Uninstall EDAPT.jsfl を開いてもOK。Flash 8とFlash Pro CC 2015へのインストールは添付の How To Install.html を見ましょう。インストール後はいったんFlash/Animateを再起動しときましょうか。
EDAPTがインストールされてるとコマンドメニューはこうなります。01から09までがEDAPTです。コマンドの種類はインストールするFlash/Animateのバージョンによって変わります。Animate本体に同様の機能があればインストールされないようになってるみたい。使わないコマンドが多すぎると感じたら、管理パネルで使うものだけ表示することもできます。
各コマンドの詳細についてはFlasnimate power tools > The Toolsを見てくださいね。概要、機能、用途がわかるし、使い方ビデオまで用意されてる親切さ。いくつか紹介します。
Timeline Block To Symbol

このコマンドは強力です。今まではフレームをコピーして新規シンボルにペースト、元の位置に配置しなおしてたんだけど、これがシンボル化したい部分を選択するだけでいいなんて。

シンボル名つけるときに数字やアンダースコアで始まる名前はNGです。再生モードも指定できます。作成されたシンボルの配置レイヤーは新規レイヤー、元のレイヤーが選べます。
Layer Color
白いステージカラーに水色や黄緑の見えにくい!忘れられた機能でも取り上げたけど、Flash Pro CCでレイヤー1のアウトラインカラーが黄緑からMXのときの青に戻ったのに、Animateになってから水色になっちまった。見えにくいっつーの。このコマンドはレイヤーのアウトラインカラーを一発で見えやすくしてくれる。Convert To Keyframe Advanced
標準のキーフレーム変換の強力版。トゥイーン・スパンの途中でもイージングを保持してキーフレーム化できちゃう。Sync Symbols To Timeline
選択したキーフレームのシンボルをタイムラインのフレームに同期してくれる。トゥイーンスパンをずらしたときにキーフレームに「シンボルの同期」ってあるでしょ、アレがトゥイーンじゃなくてもキーフレームを同期してくれる。キーフレームをずらしたときに便利です。ずらしたキーフレームの前のフレームにキーフレーム挿入して何フレームめか調べる手間がなくなった!Find And Replace Strokes


ドキュメント内のシェイプストロークを検索して置換してくれる。 1ptの鉛筆ツールでアニメーションを仕上げた後に線幅を一気に3ptに変更したい場合ありますね。黒い線をぜーんぶ焦茶色に変えたいとか。対象はドキュメント全体、カレントフレーム、ライブラリ。線幅、色、アルファ、スタイルごとに処理できるスグレもの!
Frames To Movieclips

Stagger Tween

こんなジグザグなイージングを生成してくれる。


EDAPT Control Panel
コントロールパネルはEDAPTツールのカスタマイズができる。アンインストールもここから。
「Manage Commands」をクリックすると、コマンドの管理ができます。必要ないコマンドのチェックを外して保存すればコマンドメニューにでてこなくなる。

EDAPTパネル
3つのEDAPTパネルはウィンドウメニューのエクステンションからアクセスできます。
上の3つがEDAPTのパネル。SGC1はAnimate CC 2019以降のフレームピッカーと同等です。
Symbol Palette Control panel

関連ページ
- Electric Dog:Flasnimate power tools
- YouTube:EDAP Tools
- AmazingFlash:拡張コマンド ベスト3
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