June 06, 2018
昔ながらのドタバタシーン
ウェス・アンダーソン監督の『犬ヶ島』(2018)って映画で、上のようなショットが何度かあったよね。見てない?予告の1分7秒あたりに出て来るよ。
煙モクモクのドタバタ乱闘、昭和の2Dアニメにあったやつ。これをストップモーションアニメで表現するってすごいよね!これ、2Dでも作画的に悩ましいリピート。『キン肉マン』のドタバタでよくやったんだけど苦手だったわ。毎回悩むの。2コマ打ちで6〜8枚くらいなんだけど、まあ、フル原画になるわけでめんどくさい。
最初は『キン肉マン』3話のBパートだったと思う。原作にあったコマなんだけど、アニメだとどう動かしていいものやら。煙は送るかランダムか、キャラの出入りのタイミングとかすげー悩むんだな。いっそのこと3枚のランダムにしちゃおうかと。でもそれだと映像的にわかりにくい。各キャラのアクションに中ナシで2〜3枚必要かな、じゃあ全体で6〜8枚はいるぞ、とか。
『犬ヶ島』のアニメーターは煙は2コマ打ち、キャラは1コマで動かしてた。よく研究してるなあって思った。
そうだ、Flashでつくってみよう!Flashだったらサクッと行くような気がする。
煙のリピート
まずは煙のリピートを作る。現実にはあり得ないフォルムの煙をどーやって動かしたらいいのか?ランダムな3枚でもいいかもしれんけど、パカパカ見えるのもヤだし。原画1枚中3枚の4枚リピートにしよっと。
外周をどちらかに送る、うーん、なんかこれヘンじゃない?
中心から外に向かって送るのはいい感じでループしそうだけど、外周はどうしたらいい?
出っ張ったり引っ込んだりするとモクモクしてる感が出るんじゃないかな、うん、これでいこう。
ということで、煙がモクモクする4枚リピートのアニメーションを作った!
キャラのリピート
4枚リピートの煙のアニメーションシンボルを2サイクル分、8コマリピートにする。キャラの出入りは8コマで1サイクル。キャラは1種類あたり2フレームずつ、8種なので16フレーム分の絵をシンボルに格納したよ。こちらはアニメーションでなく静止フレームで使うの。
で、キャラのシンボルは煙シンボルの上のレイヤーに配置していく。静止フレームで表示したのを変形しながらバランス見ながら。これ8フレーム分やる。
ランダムな☆
乱闘の激しさを出すために☆があるといい。ドタバタ感じが増すでしょ。そこで最上位のレイヤーには星をランダムに配置することにした。星のシンボルは3コセットを2フレーム分。これも静止フレームで使いますよ。
キャラと☆の8コマリピートが完成。これが煙の上にくる。
最終的なタイムラインは以下のとおり。☆はキャラのシンボルに追加したので、煙ループとキャラで2つのシンボルになったよ。
GIFアニメ
あとは、PhotoshopでGIFアニメにでもしときましょうか。SWFじゃ見れない人多いし。
昔ながらのドタバタシーン、出来上がり!
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