March 01, 2017

それぞれのイフェクト作画

吉田流! アニメエフェクト作画

吉田流! アニメエフェクト作画

吉田徹(著)
ボーンデジタル(ISBN 978-4-86246-340-1)
吉田徹さんって、メカ作画で有名な人だよね。この本はメカじゃなくって主に自然現象と言われる王道イフェクトがたくさん紹介されてる。火、炎、噴火、水、風、吹雪、光、ハイライト、ビーム、煙、爆発、噴射など、様々なパターンが出て来るけど、この人の作例集だと思えばいい。なので「吉田流!」なんでしょう。イフェクトってこう描くべきってお手本はないし、作画イフェクトにその時々のオンリーワン。描き手のセンスで新しいイフェクト表現を発明してもいい。イフェクトはAEでジェネレートするより作画でしょ!と思うなら、どうすればリアルに見えるか、カッコよく見えるか、どんなタイミングがいいのか、参考にはなるよね。


特殊効果アニメーションの世界 – エレメンタルマジック

特殊効果アニメーションの世界 – エレメンタルマジック

ジョセフ・ジランド(著)、Bスプラウト(訳)
ボーンデジタル(ISBN 978-4-86246-119-3)
上のが吉田流なら、こちらはディズニー流とゆーか、アメリカの伝統表現。古典的な自然現象を扱ってて、作例よりも解説が多い。「エレメンタルマジック」ってのは、自然を描くための魔法のテクニックってとこですかね。ジョセフ・ジランドはドン・ブルースのスタジオやディズニーで『ポカホンタス』『ジャイアント・ピーチ』『ノートルダムの鐘』『ヘラクレス』『ムーラン』『ターザン』『リロ・アンド・スティッチ』『ブラザー・ベア』に参加したイフェクツ・アニメーター。イフェクトをCGでやりたい人にもいいんじゃないかな。


エフェクト表現の物理学

MdN EXTRA Vol.4 エフェクト表現の物理学 爆発+液体+炎+煙+魔法を描く イラストからアニメまで

MdN編集部(編)
エムディエヌコーポレーション(ISBN 978-4-84436-579-2)

MdNの特集「エフェクト表現の物理学」と「イラスト表現の物理学」を1冊にまとめたムック。タイトルに物理学ってあるけど作画の話なので安心してね。作画アニメに物理法則はないのです。物理をどう表現するかってことなので。内容についての詳細は以前の投稿記事「表現の物理学」を参照してね。Kindle版はないです。



関連情報

Posted by A.e.Suck at March 1, 2017 04:08 PM