May 29, 2016
『Long Way North』を公開してよ
Flashアニメがグランプリ受賞
東京アニメアワード2016の長編アニメ部門グランプリ作品『Long Way North』って観た人いますか?この81分の映画は、フランスとデンマーク合作の劇場用長編Flashアニメーションです。Flashだと知ってたら観に行ったのにー。TAAFのサイトの作品情報には、3DCG, Live-Action Animated, Motion Graphics, motion comic, motion captureが技法に挙げられてて、3DCGアニメかと思ってたわ。筆頭にFlashって書くべきなのに。FlashはTVPaintやToonBoomのようなソフト名でもあるけど、2Dアニメ技術の1つでもあるんだぜ。日本のアニメ業界はなぜかFlashだってのを伏せたがる傾向にあるように感じる。アドビも『戦場でワルツを』(2008)のときと同じく話題にしてくれねーし。 制作はフランスのSacrebleu Productions。デンマークのアニメーションスタジオNørlumも加わりました。『海のうた』や『ブレンダンとケルズの秘密』は共同制作なのでTVPaintでしたが、自社作品である今作はFlash作画+Cintiq/intuosです。タイミングは基本3コマ打ち。 19世紀末、ロシア貴族の娘サーシャが、北極で行方不明になった科学者の祖父を探しに冒険する話です。製作費は6,400,000ユーロてことは『ズートピア』の1/22。2015年のアヌシー国際アニメーション映画祭観客賞を受賞、2016年には世界25地域のほか、アメリカでも公開が決まってます。ということは劇場用長編Flashアニメとしては『戦場でワルツを』に続いてアカデミー賞ノミネートもあるかもですよ。そんなことより、日本で一般公開してくれよ!!!公開決定
2019年9月6日から東京都写真美術館ホールを皮切りに順次全国で上映されるとのことです。やったね!詳細はこちら。パイロット
完成版は3コマ作画(8枚/秒)だけど、パイロットは2コマ打ち(12枚/秒)で作画したそうです。アニマティック
ラフアニメーション
メイキング
- 1: ロケハン
- 2: ストーリーボード
- 3: プレスコ
- 4: アニメーション
- Marion Rousselさんの原画集
TAAFグランプリ授賞式
参考リンク
- "Tout en haut du monde"公式サイト
- 公式ブログ
- 高畑勲監督がなぜ劇場公開されないのかと思った作品
- フランス・デンマーク合作の手描きアニメーション
- Rémi Chayé Interview
- Sacrebleu Productions
- iMdb : Tout en haut du monde
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