October 16, 2014
OLはプラス1/2
絵コンテをタイムラインに
OL知らない人はいないよね。オーバーラップの略です。ただしこれは日本だけの言い方で、世界的にはディゾルヴ(正式にはCloss Dissolve)です。ジョルジュ・メリエスが「月世界旅行」で考案して以来、100年以上にわたって使われているトランジションです。以下は絵コンテに書かれたOLを、Flash Pro上でどう扱うかって話です。まずは左のコンテを見てください。ちっちゃくて見にくい?クリックすればおっきいのが出てくるよ。もっと見たかったらこっちにありますのでどーぞ。
1-04が2秒、1-05が3秒です。この2カットを2秒のOLでトランジションします。OL自体はカットシンボル1-04の上のレイヤーにカットシンボル1-05をトゥイーンでフェードインするのはわかってますよね。問題はOL分の2秒の扱いです。これはアニメの伝統的なタイムシートの書き方に従えばいいんです。
まずはOL抜きで単純にシーン(=ルート)をタイムラインに組みます。1-04が2秒、次に1-05が3秒です。また、コメント「OL >>>」から「<<< OL」までが2秒です。
OLは1-04と1-05が時間的にダブる部分が必要ですよね。つまり、2秒OLなら1-04の尻2秒でフェードアウトし、1-05の頭2秒でフェードインします。フェードアウトとフェードインは同じ時間に行われます。これがOL。
OLを半分ずつ
OLの時間を半分ずつそれぞれのカットに配分します。2秒だと1秒ずつになります。これはカットシンボル内のシンボル編集作業です。前のカット(1-04)はタイムラインのカット尻に1秒足し、次のカット(1-05)はタイムラインのカット頭を1秒足します。黒い横線はシンボル内タイムラインで、赤い線が追加する部分です。これで1-04は2秒から3秒に、1-05は3秒から4秒のシンボルになりました。
タイムラインでのOL
カットシンボルの尺を1秒ずつ伸ばしたら、シーンのタイムラインを編集します。1-05のキーフレームを上のレイヤーに移動し、さらに1秒前にずらします。あとは1-05を2秒でフェードインさせればOLになります。これがコンテ上のカット尺とOLの考え方です。OLの分、合計尺が増えたりはしないのです。ちなみにこの方法はOLだけでなく、ワイプもおんなじなんで。また、カットごとのFLAの場合(=FLA内でOLしない)はルートのタイムラインにOLの半分尺を追加します。
Vコンを見る
最後に、このコンテをFlashでVコン化したビデオを貼っておかないとね。Posted by A.e.Suck at October 16, 2014 01:12 AM
Tweet