Dream Worlds
幻想の世界をデザインする
ハンス・バッハー(著)、篠崎泰孝,今泉敦子,花光恵里(訳)
ボーン・デジタル(ISBN 978-4-86246-008-0)
書名からはわかりにくいんですが、見てびっくり、アニメーションのプロダクションデザイン本です。これほど充実した内容の本はこれまでなかったです。「美女と野獣」「アラジン」「ライオン・キング」「ムーラン」「リロ&スティッチ」などのプロダクション・デザインを担当してきたハンス・バッハーによる豊富な事例と解説は、まさしく視覚デザインの宝箱です。映像スタイル、カメラとレンズ、レイアウト、シーン設計、色彩設計が豊富な図版で示されて、視覚的に学べます。こういうものだ、こうするといい、この場合はこう、と具体的でなるほど〜と思います。よくあるデザイン集や資料集と違って、この本はちゃんと教科書になってるところに価値があります。アニメーションは動くマンガではなく、映画なんですよ。この本は、是非かじっておきましょう。