March 24, 2010

Fl×AE

AfterEffects for アニメーション

AfterEffects for アニメーション

大平幸輝(著)
ビー・エヌ・エヌ新社(ISBN 978-4-86100-699-9)
アニメ制作がデジタル化され、アニメ撮影ソフトの定番となったAEことAfterEffects。なぜかAFって略す人が多いですが、それはちゃいますよ。AEって言ってね。さて、この本はアニメの撮影本なので、従来の撮影プロセスや視覚効果をAEでどう行うかが解説してあります。基本であるコンポジットはもちろん、カメラワーク、エフェクトなどアニメの現場テクニック満載です。波ガラス、透過光、入射光、クロス透過光、パラ、フェアリング、PAN、Follow、画面動、ローリング、密着マルチ、付けPAN…アニメの撮影技法がAEで置き換え。それってセルアニメ技法をFlashに取り込んだのと似てる。ただ、UIのキャプチャがちっこくてわかりにくいのが残念です。CC(2017)に対応した改訂版が出てます。

Flash + After Effects

Flash + After Effects

創造と表現の可能性をひろげる
Chris Jackson(Bスプラウト訳)
ボーン・デジタル(ISBN 978-4-86246-081-3)
Flashアニメーション制作者にとって、After Effectsで可能な、様々な視覚効果やパーティクルなどのアニメーション、3D空間は魅力ですよね。最近はFlashとAfter Effectsを組み合わせて制作する人も増えてきました。この本は、Flashアニメーター向けに、After Effectsの解説やFlashとの連携方法を示してくれます。SDやHDのような放送用コンテンツやDVDコンテンツなど、ビデオ制作について解説しているので、それらの不安も解消されるでしょう。また、付録のDVD-ROMに収録された教材を使っての学習で理解も深まりそうです。「animator」が「アニメーター」でなく「アニメータ」と翻訳されていたのは引っかかったけどね。原著はCS3時点で書かれたもので、CS4の補足が追加されてはいるものの、XFLファイルでのやりとりには当然触れられていません。とは言え、Flashユーザ向けAfter Effects本としては十分な内容です。CS4に対応したAfter Effects for Flash, Flash for After Effectsって長いタイトルの本がありますが、残念ながら翻訳されてません。

Posted by A.e.Suck at March 24, 2010 03:04 AM