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セブン・イヤーズ・イン・チベット|
スペース・トラッカー|
ハワード・ホークス/アメリカン・アーティスト|
メン・イン・ブラック|
ブラッド&ワイン|
フィフス・エレメント|
イベント・ホライゾン|
コン・エアー|
フェイク|
ピースメーカー|
陰謀のセオリー|
バッド・デイズ|
ボルケーノ|
スノーホワイト|
ラヂオの時間|
ファングルフ-月と心臓-|
危険な動物たち|
コンタクト|
もののけ姫|
アナコンダ|
ザ・ターゲット|
ティコ・ムーン|
スピード2|
スクリーム|
バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲|
ロストワールド|
乱気流/タービュランス|
スターウォーズ帝国の逆襲<特別編>*|
真夏の出来事|
ロスト・ハイウェイ|
バスキア|
スターウォーズ<特別編>*|
レリック|
ザ・エージェント|
目撃|
ロング・キス・グッドナイト|
デビル|
スペース・ジャム|
スリーパーズ|
イングリッシュ・ペーシェント|
マーズ・アタック|
身代金|
ダンテズ・ピーク|
ファースト・コンタクト|
マイケル・コリンズ|
ザ・クロウ|
さまよう魂たち|
クラッシュ|
ラストマン・スタンディング|
エビータ|
トレインスポッティング|
フェノミナン|
恋と花火と観覧車|
評決のとき|
ファーゴ|
フェティッシュ|
レオン完全版 ]
12/28,丸の内ピカデリー1
セブン・イヤーズ・イン・チベットSEVEN YEARS IN TIBET ('97), 139min.
7年間有効のチケット…じゃなくて、実在の登山家がチベットで過ごした7年間だって。もう、フランスの巨匠アノー監督すごいのなんの。ド迫力の引きがバンバンですわ。寺院、収容所、山、群衆…よくこんなスケールの映画撮れるもんだね。中国政府がこの映画を嫌うのが、歴史的事実が登場するからだとしたら、それは大人気ないね。物語の背景にすぎないし批判してるわけでもない。ブラピ演じるハインリヒはイヤーな野郎だけど、笑顔が無邪気で憎めないんだな。ペーターとの対比によるキャラクター造形は見事。ダライ・ラマの笑顔も素晴らしいし、多くの素人チベット人のリアルな芝居には息を飲む。
12/21,東劇
スペース・トラッカーSPACE TRUCKERS ('96), 97min.
デビュー作死霊のしたたりがあまりにも強烈だったせーか、エンパイア亡き後の作品はパッとしないS.ゴードン先生、初の宇宙モノで大当たり!ライトな感覚とこだわりの描写!D.ホッパー+スティーブン・ドーフ(またかよ…)のトラック野郎は宇宙の運び屋!そのコンテナの中身は、空山基デザイン、マッド・ジョージ制作の殺人メカBMW軍団だ!これが動きは機敏でカッチョイイ。エイリアン・ソルジャーな雰囲気だ。ロン・コッブのデザインによる超巨大な海賊船や、ディスカバリー(2001)のジョギングコースをそのまま店にしたよーなハンバーガーショップも絶品です。話も設定もコミック調で面白い。最後の最後まで楽しませてくれるBテイスト・ムービー!
12/10,シネ・シャンテ2
ハワード・ホークス/アメリカン・アーティストHoward Hawks:American Artist ('97), 58min.
私の師匠、ハワード・ホークスについてのドキュメンタリー16ミリ作品。R.バコール、A.ディキンスン、W.ヒル、W.フリードキンらが分析するホークスと彼の映画。特にP.ボグダノビッチの物マネやJ.カーンの撮影風景再現は笑える。在りし日のホークス先生のお言葉もふんだんに聞けました。さてさて、A.e.Suckオススメのホークス映画ベスト3は、男なら必ず泣ける赤い河、カッコよさNo1リオ・ブラボー、スクリューボール・コメディの元祖ヒズ・ガール・フライデー。次点は暗黒街の顔役ですな。
12/8,丸の内ピカデリー2
メン・イン・ブラックMen in Black ('97), 97min.
異星人が地球人になりすましてるって映画はたくさんあった。でもその多くは社会性とか風刺がこめられてた。ところがMIBは、カッコよさ+お笑い!ノーテンキでいーのだ。原作コミックはメジャーでないから、まず知ってもらわなくちゃ。とりあえず今回はMIBのプロモーション映画と考えていいだろう。大したストーリーなんかない。だからトミー・リー、頼むよ!ずっと無表情でいいからさ。心配するな、MIBはエイリアン達に対して圧倒的に強いのだ!ブルース・ブラザーズじゃないよ、帽子がないだろ?フィギュアのロイヤリティもがっぽり入るぜ。
12/7,渋谷東急
ブラッド&ワインBlood and Wine ('96), 104min.
宝石の行方と人間関係をうまくからませた無駄のない脚本で退屈させない。ポラロイド、バッグ、船、喉の薬、そしてワインなどの小道具。そしてスティーブン・バッド・デイズ・ドーフ、ジェニファー・アナコンダ・ロペス、ジュディ・目撃・デイビスの中心にJ.ニコルスン+M.ケインの最強怪人コンビを据えた配役。マイアミを舞台に、順光・逆光と陰影にうるさいキャメラもコントラストが美しい。でもこんだけ要素が揃っててもテンションが上がらないんだなー、これが。地味な小品って印象だけが残る。
11/30,渋谷パンテオン
フィフス・エレメントTHE FIFTH ELEMENT ('97), 127min.
開巻、エジプトのシーンは実にいい。引きの絵など、もろメビウスなビジュアルに圧倒される!この後500年後に物語を移してからの2時間はベッソンの夢道楽につきあわされる事になる。ストーリー的には舞台が未来である必然性はないんだけど、現代にするとゼメキスのロマンシング・ストーンになってしまう…。これはカルトの珍作SFコメディギャラクシーナを、ビッグ・バジェットで作るとこーなるよ的な、ベッソンだからこそ成立する映画だ。陳腐で「B」なプロットそのままに贅沢三昧。珍しくワイプを使わずカット・バックを多用しているが、内容は「ベッソンのお笑いパラダイス」だ。B.ウィリスはダイ・ハードしようにもオレンジが似合わねーし(笑)、リールーはブレランのプリスだし、後半のキー・パースンである歌手はアタマが「ヒミツくん」で、8本のホースが垂れ下がってるマヌケなデザイン。ゴルチエの奇抜な衣装も刺激的すぎる(こんなスチュワーデスいねーよ!)。未来都市NYも現実味がないし(アパートとかクルマとかね)。結局この映画はスターウォーズやブレードランナーなんかと語られるものじゃないけど、B movieのテイストが味わえるファンタジーってことですな。テクノロジーが進化するまで制作を延期したベッソンと、映画のためにテクノロジーを引き上げてしまうキューブリックの差ですかね。
11/24,日比谷映画
イベント・ホライゾンEVENT HORIZON ('97), 96min.
イベント・ホライズン号はクリンゴン・クルーザーのフォルムにディスカバリーのディティールとアルカディア号のテイストを組み合わせた超巨大宇宙船。デザインのコンセプトは空飛ぶノートルダム寺院なんですと!ストーリー的には何の新鮮味もないし、エイリアンタイプの幽霊船ストーリーですわ。コンタクトと同じくワーム・ホールを利用して時空を越えるんだけど、驚いたことにその装置のデザインまでもがクリソツなのだ!まぁモータル・コンバットの監督にしちゃ上出来かな。レスキュー船のルイス&クラーク号の小汚いインテリアがよろしい。
11/23,日比谷スカラ座
コン・エアーCON AIR ('97), 114min.
どーも最近のアクション映画はいけませんなぁ。この映画もダイ・ハードやスピードから引用しまくってコレですか。この監督、いいショットは寄って撮る人で、ディティールの雰囲気よりも一発引きのインサートがほしいところ。迫力が裏目に出て笑ってしまうっ。いいショットはロング・ショットで決まるのです(とはH.ホークスの言葉)。せっかくマルチ・カムしてんのに、編集もよくなくってわかり辛い。ベガスでのランディング・シーンも寄りばっか!主演のケイジはダサイが、TNGからDS9に転属したオブライエンが今度はFBIで登場。一度みたら忘れられない超極悪人フェースのダニー・トレホはデスペラードやヒート、アナコンダでもお馴染みなハズ。さらにオイシイのはスティーブ・ブシェミがレクターしてくれちゃいます。
11/22,日本劇場
フェイクDONNIE BRASCO ('97), 126min.
今年50本めの映画はO.ウェルズ晩年の映画と同じタイトルだけど、原題はドニー・ブラスコで、主人公の偽名。久々に見る前からワクワクしちゃったこの映画、まずはカイル・クーパー(やっぱR/GAから独立してたね!)のタイトルでご挨拶。アル・パチーノがマイケル・コルレオーネとはうって変ってマフィアの下っ端を熟練した演技で好演!2人の関係とそれをとりまく背景が、ありきたりなようで的を得ているので、唐突に訪れる作戦終了のシーンは感動的な仕上がり(コマ伸ばししてたかも)。実話とは言え、しっくりこないこと3つ。なぜ6年もの間正体がバレなかったのか?そして作戦終了後、なんでFBIはわざわざ正体をバラしに行ったのか?主人公である作者に、50万ドルの賞金をかけられながらなぜ生きてるのか?
11/10,ヤマハホール
ピースメーカーTHE PEACEMAKER ('97), 124min.
007にありがちなスケールのでかい話。一歩間違えば荒唐無稽になりかねないこの映画を、ドラマを工夫して、説得力にある娯楽作品に仕上げたのが、女性監督で劇場デビュー作とはね!キャメラと編集がすばらしく、わくわくしっぱなし!特にニューヨークのシーンでのサスペンスは秀逸。ジョージ・クルーニーがめっちゃカッコイイ。特に目の鋭さが印象的。登場するコンピュータはシリコンと豪華。
11/9,丸の内ピカデリー2
陰謀のセオリーCONSPIRACY THEORY ('97), 98min.
リチャード・ドナーの監督ならハズレは少ないので、安心して出かけた。脚本がよくできてた。ストーリーのまとまって行き方が興味をそそる。ディティールも面白い。ドアノブの上の瓶、ジェロニモ、Can't take my eyes off you、タクシー協会のバッジ、殴って謝る、主人公ジェリーの部屋、ライ麦畑でつかまえて…見事にちりばめられたアイテムや記憶のヒントの数々。J.ロバーツは相変らず困った顔ばっかしてるけど、P.スチュワートはピカード艦長の賢明な父親像から一気に悪の精神科医!メル・ギブソンのキレた演技はM.リッグス以上で、見事にかかわりたくない奴を好演。
11/3,銀座シネパトス1
バッド・デイズCITY OF INDUTRY ('97), 98min.
ジャン・ピエール・メルヴィルの賭博師ボブのハリウッド・リメイク。フィルム・ノワールっていうよりも、東映セントラルフィルムの村川透監督作品を思わせる。フィルムの粒子まで感じる独特なカラーも印象的。バッド・ルーテナントなH.カイテルがクールで渋い。相棒がT.ハットンでなくブシェミならMr.ホワイトみたいだ。それにしても、LAのパソコンはAppleばっかしだ。カイテルに協力する未亡人役のファムケ・ヤンセンはTNGで究極のパートナー、カマラを演じた人。プログラムはなく、プレスシートを200円で売ってた。
11/2,日本劇場
ボルケーノVOLCANO ('97), 106min.
20世紀FOXのロゴからパン・ダウンして始まるトミー・リー大活躍編。ジェラード警部再び!ってとこですね〜。画面から常にパワーが迸る。圧巻なのは溶岩流をせきとめるシーン。ディティールが整ったらポンと引きが入る。空いっぱいのヘリも壮観。生死にかかわるドラマティックなシーンが数々登場し、デザスターならやっぱりFOX。エンタープライズBに乗ってたスールーの娘さんがお医者さんで登場。それにしてもLAに地質学者は1人しかおらんのか?パソコンはAppleしかないのか?
10/25,渋谷東急
スノーホワイトSnowWhite ('97), 100min.
誰もが知ってるはずの白雪姫を、そのまま映像化すればホラーになる。同じグリム兄弟による「赤ずきん」を映画化した、ニール・ジョーダンの狼の血族を思い起こせば、この映画は今風のホラーとしか言えないなー。だいたい継母の妃の正体もよくわからんし、雪の白と血の赤をもっと効果的に見せてもいいんじゃないか?唯一、サム・ニールだけが妙にハマってる!
10/23,労働スクエア
ラヂオの時間Welcome Back, Mr.McDonald ('97), 103min.
寝不足だったので眠ってしまうかな〜と思ったんだけど、意外に楽しくてついついのめりこんでしまった。自分の脚本が他人の手にによって、どんどんリライトされていく様子は、自分にも経験があり、人ごとではなかった。この映画の場合、その場のわがままとご都合主義によって予想通りに変貌していくとは言え、愉快。舞台がスタジオに限定され、生放送という設定がカギ。この場合の考えうる登場人物、考えうる行動が的を得てる感じ。
10/19,丸の内ピカデリー2
ファングルフ-月と心臓-An American Werewolf in Paris ('97), 99min.
前作狼男アメリカンから実に17年ぶり!しかもJ.ランディスの設定を引き継いで、何で今さらって感じだけど許そう。狼男映画としての出来はアメリカンの方が勝るけど、今回もちょっぴり笑えます!ファングルフってのはFANG + WOLFの造語だって!何かゾンゲリアみたいだぞ。前作An American Werewolf in Londonを狼男アメリカンなんて邦題つけるから、困っちゃうんだよな。エッフェル塔のバンジージャンプは無理があるのと、ウェアウルフのデザインが雪男みたいで気に入らない。CGIも浮いてるし、地面影がなかったりするし。
10/5,日比谷映画
危険な動物たちFIERCE CREATURES ('97), 93min.
前作ワンダから実に9年ぶり!しかも前作の完成されたキャラクターを白紙にして、まったく新しく創作された。映画としての完成度はワンダの方が勝ると思うけど、今回もバッチリ笑えます!勘違いされまくる男、J.クリーズなんてサイコーっす。抜群の芝居で楽しませてくれる。K.クラインもすっかりお笑いに戻ってる!ジェイミー・リーは…やっぱワンダだ!このキャラは大逆転が原点ですね。この映画を一言で言うなら「笑いの多重レイヤー構造」だ。1つのエピソードが展開する背後で、次に繋がるエピソードが展開を始める。また、あるシチュエーションの見方が複数あったりで、絶妙。こんなに笑える「モンティお笑い映画」なのに、客の入りは悪いのが残念。
09/28,丸の内ピカデリー1
コンタクトCONTACT ('97), 150min.
客の入りが意外によくないみたいだけど、ケッコー気に入ってます。ゼメキスの脚本じゃないし、相棒B.ゲイルは参加してないけど、泣けます。「宇宙人っているのかな?」「わからないけど、宇宙はすっごく広いから、地球人しかいなかったらもったいないよね」UFO=宇宙人の乗り物説を否定する私も満足な内容。長尺だから椅子のいい劇場で見ましょう(ビデオは論外)。物語の舞台が北海道に移るとちょいシラけるし、ワームホールの先はホロデッキみたいだけど、J.フォスターはうめぇし、科学と宗教の対立なんかもあったりして重みも出てます。画面に映り込むモニタ(キャメラに同期させてる)の使い方はエイリアン2以来の効果を出してます。役者も私好みの渋いところを揃えてて、J.ハート(怪しいオヤジ)、T.スケリット(ヤなオヤジ)、J. ウッズ(怖いオヤジ)あたりもうれしいけど、最も印象的なのは主人公の父親を演じたD.モース(優しいオヤジ)です。ビジュアル面では、開巻からすんごいプル・バックで、ファースト・コンタクトを遥かに凌ぐ、ド迫力の3分19秒に及ぶ1カット処理です。ワームホールは、スタートレックTMPでR. エイブルが昔作ったヤツより格段の進化で、2001年のSTAR GATE風をフル・デジタルで作ったらこんなかな、って感じ。また、大モブシーンをロングで見せるシーンが3箇所ありまして、これも見どころ!マシンがブッ壊れるカットではキャメラワーク付きでモブにもからんでる!LDが出たら即GETですな。
09/20,日劇プラザ
もののけ姫Mononoke Hime ('97), 133min.
何でこの映画がこんなに流行るのかわかんない。おもしろくねぇーもの。宮崎さんの劇場用を劇場でみたのはカリ城以来。宮崎さんが時代劇をやりたがってたのは知ってたんで、劇場で予告を見たとき「これは見たい!」と思ったわけ。でも、かなりヒネってるから万人受けする内容じゃないし。相変らず色気のないキャラ、もののけ姫ってのもよくわかんない存在だし(何で姫なんだ?)、アシタカも例によって年寄りに促されて旅立つパターンで。神がどーのと言われても田舎の伝説じみてピンとこない。ビジュアルものっぺりと感じた。タタラ場ってゆーコミュニティをやりたかったんじゃないかな。ちゃんと製鉄のシステムとか社会構造とか生活とかを描いてるし、町の往来も気になるし。
09/14,渋谷東急
アナコンダANACONDA ('97), 89min.
長いモノに巻かれるのが好きな人には超オススメ!トレマーズほどじゃないにしても、それに近いモンがあって十分面白いです。蛇に詳しい科学者とか、武装した組織とか出てこなくて90分飽きさせないってのは大したモンです。画面から面白い映画を作ろうっていう気迫が感じられます。トップシーンなんて怪獣ものとしちゃ王道ですね。アナコンダのイフェクツも、そこそこリアルでコナン・ザ・グレートやスパスムスからすりゃ大進歩です。中には「オ、CGIだな!」と思わせるショットもいくつかあるけど、人間を飲み込んだアナコンダが水中をターンするカットなんて凝ってます。ジョン・ボイトの憎らしい悪役顔もアニマトロニクスのアナコンダより怖くてGoodです。
09/07,日比谷映画
ザ・ターゲットSHADOW CONSPIRACY ('97), 103min.
ベタな邦題がついてるけど、チャーリー・シーン主演ってことで、映画の格が決まってます。しかも監督はコスマトス。トゥーム・ストーンはよかったけど、今回はいつもの乗れないアクションが復活。とにかくやたらスジにカンケーない人たちが巻き込まれてガンガン死にまくる!主人公を付け狙う謎の暗殺者はクールでいい感じなんだが、ターゲットは最後まで元気で、結局ハズシまくってただけ。ストーリーのコアは極秘裡に進行する大統領の暗殺計画だが、こんなに騒がしすぎたらサラ・コナーじゃなくてもバレるって。しかもD.サザーランドが登場するやいなや、「ふんふん、コイツが黒幕ね」という意外性のなさ。ところが、まさか主人公の上司が黒幕だったなんてぇ!と気づくのは最後だったようだ。
08/31,SPACE PART3
ティコ・ムーンTYKHO MOON ('97), 107min.
エンキ・ビラルの映画が日本で公開されること自体不思議なことだけど、内容も不思議。キャメラアングルなんかがビラル風のビジュアルになるのはわかるけど、役者たちまで、ビラルの描くキャラそのままって感じにはびっくり。埃まみれの車、サイドカー、ノートパソコン。ラジオから流れる日本語放送。青いアザ、青い血、赤いヅラ。独裁者、殺し屋、記憶喪失の男。地味でアンダーグラウンドな雰囲気のビラルな世界を低予算で満喫。でも、SFXはチープすぎるな。もーちょっと空気遠近に気を使ってほしかった。青いトカゲもよくわかりません。
08/30,日比谷スカラ座
スピード2SPEED2:CRUSE CONTROL ('97), 125min.
この映画を一言で言えば「深作欣二もびっくり!デ・ボンのアクションキャメラ術」もしくは、「8時だョ!全員集合:いかりや一家の船旅は大騒動の巻」です。ハンディで寄り寄りの連続、たまに息を呑むよーなロングをポンッ!と入れるあたりはニクイけど、J.パトリックはSWATに見えないし、船が突っ込むラストなんてドリフだし!もともとスピードの2なんて優れたシナリオから始まらなきゃ無理。ハナシも設定もキャラも散漫で、珍しく途中で寝てしまったよ。でもRhythm & HuseのSFXはよかったっす。
08/24,渋谷パンテオン
スクリームSCREAM ('96), 111min.
例の事件のせーで公開が延期になってた。前売りを払い戻さず公開を待ってたんだが、配給のAsmikからのメールでは「思ったより早く公開が決まった」そう。それも小屋がでっかくなって。待った甲斐ありのめちゃくちゃ楽しめた映画!米国ではパルプフィクションに次ぐMIRAMAX歴代2位の大ヒットにつき、すでに続編準備中。ホラー専門ウェス・クレイヴンの映画でがっかりさせられたことはないんだが、今回は珍しく他人の脚本。それがすごくいい!プログラムにはシナリオの採録が掲載されてんだけど、一気に読めてしまうのよ。まるでホラー映画の教科書みたいな映画。プログラムには井上三太(漫画家)という人が「新宿でジョン・カーペンター監督の地獄のモーテルを観た事を思い出した」と書いている。あの馬鹿馬鹿しい映画はカーペンターではないよ、井上三太(漫画家)。さて、ヒロインの親友テイタムを演じたローズ・マッゴーワンはオレ好みな女優。殺され方も素敵だった。
08/23,丸の内ピカデリー1
バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲BATMAN & ROBIN ('97), 124min.
シリーズ中ティム・バートンの2作よりもジョエル・シュマッカーの2本の方が面白い。特に今回はイチバンの傑作と言えるね。テンポがもの凄くいいし、見せ方がジャパニメっぽくてキャメラ編集もキビキビしてる。それに最高に魅力的な悪役、ユマ・サーマンの妖しい妖しいポイズン・アイヴィーはたまんないっす!Dr.フリーズも含め、今回は悪役側も苦悩を抱えていることでバランスがとれている。ゴッサムシティのプロダクションデザインも素晴らしい!アールデコな高層ビルと巨像建築が織りなすダークなメトロポリスは贅沢な舞台だ。20歳のアリシア・シルバーストーン演じるバットガールもキュートでカッコよくてよい。アルフレッドのスパルタカスがフリーズするところも見たかったけど、BAT OSだからフリーズしないのだ。
08/03,日比谷スカラ座
スターウォーズジェダイの復讐<特別編>STAR WARS:RETURN of the JEDI ('97), 137min.
07/27,日本劇場
ロストワールドTHE LOST WORLD ('97), 129min.
恐竜とは関係ないけど、崖から宙吊りになったトレーラのフロントガラスに人がへばりつき、その体重でガラスにクラックが入っていくところだけが素晴らしい!ガッパみたいなストーリーはじっくり語られることもなく、仕掛けがつまった舞台設定もなく、長い予告編のような映画。人物も魅力がなく、恐竜の見せ方もラストのPANを除いてつまらない。プリ・プロダクション段階の素晴らしいストーリーボードはどれも実現されていない。残念ながら前作と同じ監督の作品とは思えない。
07/21,丸の内ピカデリー1
乱気流/タービュランスTURBULENCE ('97), 94min.
あのシューレス・ジョーがサイコ・キラーだなんてちょっとびっくり。エアポート'75+ダイ・ハードなスピード=タービュランスになるはずだった。でも展開が安易すぎるのと、リアリティがないのとで、ばかばかしい映画に感じてしまう。ただ、この手の映画ではお約束と言ってもいいラスト、着陸した747の周りにたくさんの車両や人が集まっている絵は私にとってはハイライト・シーンなんだな。マスコミが足りなかったけど。おっと、もーひとつ足りなかった。それはジョージ・ケネディ!
07/19,日比谷スカラ座
スターウォーズ帝国の逆襲<特別編>STAR WARS:THE EMPIRE STRIKES BACK ('97), 129min.
07/07,恵比寿ガーデンシネマ
真夏の出来事HEAD ABOVE WATER ('96), 92min.
お隣りはバスキアで混みあっているのにこちらはガラガラなのは寂しい。コメディ仕立ての楽しいスリラー。ハーベイ・カイテルの演技に笑わされた。キャラクターの作り方もすばらしい。一見バカそうな奥さん(キャメロン・ディアスがキュートに演じている)も機転を利かせまくってるし、5人の登場人物のうち1人は冒頭で死体となり、うち1人はラストに少し登場するだけ。ってコトは、映画は3人のドラマだ。この「3」という数は映画を面白くするポイントであり、見事にそれを生かしている。
06/22,渋谷東急
ロスト・ハイウェイLOST HIGHWAY ('97), 135min.
パシフィック・タイトル社が制作したオープニングがカッコイイ。夜道を突っ走る車から見たPOV。画面の下半分はヘッドライトに照らされた道路、上半分は真っ暗。そこへ奥から黄色いタイトルが3秒で迫ってきて、クィッ!と傾いて2秒止め。6Kで通過!3Dのフライングロゴが嫌いな私には、わくわくする出だしだ。物語の構造もすっごく面白く、知的でアブナイ。さすがリンチだ。でもわかんない点が2つある。メール待ってます>デビッド
06/21,シネスイッチ銀座
バスキアBASQUIAT ('96), 107min.
バスキアは自分と同じ年に生まれたのに、彼はすでにこの世の人ではない。彼にとても興味を持った。恵比寿ガーデンシネマで観る予定だったけど、肘掛けにドリンク置き場のあるシネスイッチへ。映画から受けるバスキア像は予想と違い、チャーミングでキュートなアーティストだった。キャメラをFIXしてジャンプカットでつなげる編集が多いのは好み。極端な寄りも避けて、キャラクター中心の描き方は好感が持てる。ボウイのウォーホルは...マネするのと芝居するのは違うからなあ、笑ってしまうよ。しかし、この映画のためにバスキアの作品を制作した監督がイチバン凄い。
06/15,日比谷スカラ座
スターウォーズ<特別編>STAR WARS:A NEW HOPE ('97), 126min.
06/11,日劇プラザ
レリックRELIC ('96), 138min.
全然怖くないけど、大歓迎です。だって怪獣映画だし。脅かすタイミングもハズしてるし、驚異にさらされる人たちがわざとらしい人選だし。王道のストーリーっていうか、このテのモンスター映画で育ったJ.ランディスやP.ジャクソンやT.バートンらとは明らかにアプローチが違うので、P.ハイアムズ向きじゃないかも。マタンゴのよーなデモンズのよーなレイザーバックのよーな目新しさのない映画だけど、コソガの動きはいい。天井から突入してくるレスキューをどんどん餌食にするのが楽しい。
06/01,日本劇場
ザ・エージェントJerry Maguire ('96), 138min.
トム・クルーズ?別に好きぢゃねぇよ、なんていいながら、またまた彼の映画ってだけで見てしまった!キャラクターの綿密な造形ができる点で、彼と同じエージェントに所属するマイケルJやブラピに勝る。人物の配置とそれぞれのカラミが実によく計算されてるけど、この映画を面白くした功労者は、クライアントを演じたキューバ・グッディングJr.と、子役のジョナサン・リップニッキーだろう。いいコメディだった。
05/31,丸の内ピカデリー2
目撃ABSOLUTE POWER ('97), 121min.
正義感の強い泥棒ルーサーと、サディスティックな裏の顔を持つ大統領。舞台設定のスケールがでかいワリには、この2人のかけひきのドラマなんである。大統領まわりがさびしいのはガマンしても、名ライター、ウィリアム・ゴールドマンのホンを巧みに語ってくれたクリント監督の手腕は素晴らしい。特に殺人現場とルーサー襲撃のシチュエーション作りが好き。おまけに凶器のナイフの扱いなどは、もう絶品!E.ハリス、S.グレンのライトスタッフな脇役陣もうれしい。
05/11,日劇プラザ
ロング・キス・グッドナイトThe Long Kiss Goodnight ('96), 121min.
やっと封切り。Official siteもとっくになくなってる。逆「トゥルー・ライズ」な話。記憶喪失ってのが斬新じゃないけど、序々に記憶を取り戻すってのも斬新じゃないね。このホンのどこが400万ドル?コミックですよ。サミーは「DH3」してるしね。見どころは、銃を撃つタイミング。銃を隠し持ってる場所を振っといたり、ピンチを切り抜ける道具にしているあたりもいい。3階からのダイブで落下しながら池に張った氷を銃で砕くのもいいけど、DH1でマクレーンがビルのガラスを銃で割って(横位置)、部屋に飛び込んだ(正面)のには及ばずでした。最後に出てくるラリー・キングがおいしい。
05/11,日本劇場
デビルThe Devil's Own ('97), 111min.
アラン・J・パクラって監督はストーリーやキャラクターを丁寧に描く人。だからストーリー進行は遅いの。大統領の陰謀みたいな緊張感はもうないし、「推定無罪みたいに淡々としてる。冒頭の政府軍とIRAの市街戦が突然始まるあたりはいいっす。フォード演じる真面目一筋の善良なおとーさんはやだなあ今ドキ。子供は「でぃー、あい、あーる」ってDOSのお勉強。キャメラはコッポラやアレンの映画でお馴染みゴードン・ウィリス大先生!画面内に映り込む照明を効果的に使ってる。
05/05,丸の内ピカデリー1
スペース・ジャムSPACE JAM ('96),87min.
ロジャラビ風で、いかにも楽しそうだが、実は楽しくもなんともない。Loony Tunesの顔見せ映画。アニメの世界の話とは言えハチャメチャすぎる。これだけ何でもアリって前提なら、予想をはるかに上まわる展開をしてくれなきゃ。バスケの試合もカタルシスも仕掛けもなくてつまんないし。ロジャラビではそのあたりの設定作りがきっちりされてた。アニメサイドへの入り口が地中のWBマークってのも芸がないし、新キャラ、ローラ・バニーもストーリーにかんでこないのは惜しい。アニメはセルを使わず仕上げ以降はデジタルだけど、まずいのはCGIの試合会場がリアルすぎて、アニメの世界に見えない!他のシーンとの統一がとれてないのよ。誉められるのは尺の長さくらいか?
05/03,日比谷スカラ座
スリーパーズSLEEPERS ('96),147min.
長尺なんで、ヘタするとこっちがスリーパーズになっちまう!ヘルズ・キッチンで育った4人組が、少年院で虐待を受けオトナになってから掟によって仮を返す話。K.ベーコンの看守はコワイが、復讐劇は皆さんの協力で大成功!重い問題が背景にあるんで、心地好くはない。少年たちを見守るデ・ニーロがいい!J.キャグニーの「汚れた顔の天使」の牧師を彷彿させる。プログラムが面白いので、こちらもどーぞ!
04/24,労働スクエア
イングリッシュ・ペーシェントThe English Patient ('96),162min.
人が描いた絵、国籍の違い、音、砂漠、死と愛。これらをキーワードに、些細な事実を膨らませて史実を背景に作られた不倫映画。巧みに盛り込まれた回想シーンは、音でO.L.していきます。ファンタスティックなシーンもあれば、生々しいシーンもあります。見る前はすんごく眠くて、寝てしまうかなと思ったけど、最後まで気の抜けない映画でした。最後に砂漠を飛ぶ飛行機がインサートカットされますが、身体が震え涙が出ました。
04/13,丸の内ピカデリー1
マーズ・アタックMARS ATTACKS ! ('96),105min.
まずタイトルからワクワクもん!火星から地球へ向かう円盤の群れ。甦る50年代SF映画への想い。オレだってパルやハリーハウゼンや円谷英二にワクワクしてたんだよう!ID4への不満の多くが解消できるのだ!しかもティム・バートンの映画でこんなにも笑ったのは初めて!笑いに結び付く伏線もたくさん用意して火星人の総攻撃をきっかけに一気に爆発って感じ。ホワイトハウス襲撃なんて爆笑です。爆風と共に宙を飛ぶスタントマンたちも笑える!リサ・マリーの歩き方なんて流行んないかな?ジョー・ドン・ベイカーやロッド・スタイガーなんてうれしいね。SFXとしてはデジタル合成で作ったロングの大モブシーンも注目です。それ以外のSFXのメイキングはILMとWB DIGITALの両サイドから紹介した
VFX HQやCGIによるビジュアライズを紹介したSGIのサイトをチェックね。TITAN BOOKSから出版されている「MARS ATTACKS ! The Art of the Movie」って本もいいっす!
03/30,日比谷スカラ座
身代金RANSOM ('96),122min.
メル・ギブスンは、テンションの変化をよく表現してた。ムービーをEメールで送信してくるあたり、今風かも。ゲイリー・シニーズの犯人がなかなかイイっす。感情面の描写が特に。2人の対決も緊張感あるし。そうそう、FBIは寅さん映画のタコ社長みたいで、相変らず間抜けだ。
03/20,渋谷パンテオン
ダンテズ・ピークDante's Peak ('97),107min.
A.アレンの世界崩壊の序曲からすると格段の技術的向上が見られる。これまでにないリアリティで噴火の凄さ・恐ろしさを実現したデジタル・ドメインの大プロモーション、ILMのツイスターに対する解答。ストーリーはまあまあか。2人の頑固者によって、周囲の人間が迷惑を被り、危険にさらされる。おかげでサラ・コナーとレミントン・スティールが大活躍。2人とも詫びて死んでいく。地質学者チームも空周り、結局噴火予知できずにパニックとなっては、状況の解説役。
03/08,日比谷映画
ファースト・コンタクトSTAR TREK:First Contact ('96),111min.
ボーグ集合体はTNGでも最も思い入れのあるテーマなだけに観る前からかなりワクワクした。そしていきなりウルフ359の雪辱戦で何とボーグシップが木端微塵とはあっけない。ボーグはTVで描き尽くされてるので敢て説明はなく、TNGとボーグを知らずしてこの映画は楽しめない。TNGのレベルの高さからすれば説明不足も多く、タイムトラベルとしては感心しない歴史修正ストーリー。しかし人類にとって重要な事実が描かれている。ゼフレム・コクレーンによるワープ・ドライブ人類初飛行と、バルカンとの接触だ。そしてピカードの「Engage !」を次作でも聞きたいものだ。
03/08,東劇
マイケル・コリンズMichael Collins ('96),133min.
素晴らしい映画!キャメラに映るものすべてに妥協がない。奥の奥まで計算ずくし。史実なだけにニール・ジョーダン入魂の力作となった!ニールの創作も含まれるが説得力があるエピソード1つ1つ、すべてのシーンがドラマティックで、最後にゃ久々に涙が出た。LDが出たら買いだ。
03/08,松竹セントラル
ザ・クロウTHE CROW:city of angels ('96),86min.
1作めが大傑作だっただけに雲泥の差ってヤツ、がっかりですわ。もう、急に安っぽくなっちゃって。アッシュがまるでBATMANにでてくる悪役みたいなキャラだし、キャメラは寄りばっかだし。
03/02,渋谷パンテオン
さまよう魂たちTHE FRIGHTENERS ('96),110min.
1年遅れなるも俺と同じハロウィン生まれのピーター・ジャクソンは最も気の合う監督の1人だ。ボブ・ゼメキスが製作したこの作品もジャクソンなテイストたっぷりでパワフル。ソウル・ハンターがめっちゃカッチョイイし、リー・アーメイ(!)やジェフリー・コブスなどがイカれたキャラクターを熱演。R.ベイカー久々のゾンビ・メイクもうれしい。
02/23,丸の内ピカデリー2
クラッシュCRASH ('96),101min.
ますますいっちゃってるクロネンバーグ。交通事故が気持ちいいなんて思えないし。死んじゃうんだもの、やだよ、そんなの。交通事故の現場見てもうっとりできないし。結局、登場人物たちに共感できないってこと。おかしいと思うだけだもの。
02/23,日比谷映画
ラストマン・スタンディングLAST MAN STANDING ('96),110min.
ペキンパーっぽさも感じさせらがら、西部劇風味のギャング映画ってよくわかんないもんになってる。ゴーストタウンでのギャング同志の抗争ってのがつまんない。用心棒はもちろん、荒野の用心棒にも劣る。あたりまえかあ。主演がニック・ノルティで雇う側のボスはデニス・ホッパーならよかったな。
02/22,日劇プラザ
エビータEVITA ('96),93min.
オリバー・ストーンが監督するはずだったのが、アラン・パーカーになったんだから文句なし。脚本ストーン、監督パーカーってのはミッドナイト・エクスプレスを彷彿させるが、「エビータ」自体そもそも完成されたミュージカルが素材だし。逆市民ケーンだと思うと面白い。久々に見応えあるモブ・シーンを見せられた。
02/09,シネマライズ
トレインスポッティングTrainspotting ('96),93min.
いい!映像も音楽もめちゃくちゃカッコいい映画。オープニングから絶妙なスピードで引き込まれちまう。幻覚シーンの盛り込み方が巧みで、クローネンバーグのよーに観客をもトリップさせようという意図はない。私も便器に頭から突っ込む絵を考えた事があるが、その続きまではね。帰りに購入したサントラを聞きながらこれを書いている。
02/01,渋谷パンテオン
フェノミナンPHENOMENON ('96),123min.
ヒロイン・レイスの描き方で椅子を作ったり、髭をそったりと、面白いアイデアも見られたけど、基本的には目新しさがなく、トラボルタのキャラクターに依存することで物語を成立させている感じがしました。ただ、最後の1カット、ジョージの誕生パーティでのパンにはグッときました。カット尻で離れたところに置いてあるジョージの写真にキャメラが寄ってしまったのが残念!
01/28,労働スクエア会館
恋と花火と観覧車 ('97),104min.
安っぽい話です。ヒロインはお人形さん的だし、室内ショットやドラマ作りがかなりTV的。
01/25,丸の内ピカデリー1
評決のときA Time to Kill ('96),150min.
S.ブロックを除けば豪華演技陣だけど、依頼人を越えたのは尺だけって感じ。差別を扱っていながら、こんな軽い作りでいいのか?ミシシッピー・バーニングっていい手本があるのに。ドラマに割り込んでくる学生(S.ブロック)とドラマをかき回すが本筋とは関係ない事件を起こすK.K.K.をやめれば2時間以内におさまっただろうに。そーすると、カートウッド・スミスの出番もなくなっちゃうけど。
01/18,シネマライズBF
ファーゴFARGO ('96),98min.
相変らずコーエン兄弟は妙な絵作りで楽しませてくれるヤケにおかしい映画!人間の殺し方のあっけなさなど、ハッ!とさせられてしまう。バイオレンスの扱いが絶妙なの。それにあのマイク柳田ってナンなんだってのが出てくるし。それにしてもS.ブシェミってヘンな顔なんだろうか?
01/18,シネアミューズ
フェティッシュCurdled ('96),89min.
これ面白いっす!オープニングのタイトルバックで主人公が描いたイラストがだんだんうまくなっていくことで、年月の経過を表すというテクニックがいい。キャラクター作りもおちゃめなダイアログもよくできてて楽しいし、ストーリーは「切り落とされた首はしゃべるのか」というテーマに集約されていく。さらにこの映画、パルプフィクションやフロム・ダスク・ティル・ドーンともストーリー的に関わりがあったりして。
01/11,シネセゾン渋谷
レオン完全版LEON : INTEGRAL VERSION ('96),133min.
やっと観た完全版。「レオン」はいつ、何度観てもいい!今回のバージョンはレオンとマチルダの関係がより強調されてていい。しかし、同じ映画の別バージョンで2度おいしいという商魂はJ.キャメロンのようだ。ベッソンの作品だから観に行って、LDも買ったのに後で「こっちがホンモノ」と言われてるみたいな気分。
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