December 24, 2020
魔女がいっぱい
『ジム・ヘンソンのウィッチズ/大魔女をやっつけろ!』(1990)のリメイク。ギレルモはストップモーションアニメとして脚本を書いたけど、ゼメキスが実写版に書き直した。1968年のアラバマ。両親を失なった少年を引き取ったおばあちゃんが愛情を注ぐシーンがいい。少年は食欲がなく、ばあちゃん自慢のフライドチキンすら食べようとしない。「ケーキは好き?コーンパンはケーキみたいよ」少年がやっと一口食べて笑顔になる瞬間がよかった。オーティスの「ドッグ・オブ・ベイ」がかかって、ばあちゃんのピアノに続く。ばあちゃんが魔女の特徴を伝授するとき、窓ガラスに雨で描かれるのがいい感じ。魔女は邪悪で恐ろしくてよかった。大魔女のアン・アサウェイの邪悪っぷりがイケる。子供が嫌いなので、86番でネズミに変えちゃう。普通は最後に元の姿に戻るもんだけど、ネズミとして生きていく。大金と世界の魔女リストゲット。USはPG。
『ジム・ヘンソンのウィッチズ/大魔女をやっつけろ!』(1990)のリメイク。ギレルモはストップモーションアニメとして脚本を書いたけど、ゼメキスが実写版に書き直した。1968年のアラバマ。流れるようなキャメラワークが気持ちいい。両親を失なった少年を引き取ったおばあちゃんが愛情を注ぐシーンがいい。少年は食欲がなく、ばあちゃん自慢のフライドチキンすら食べようとしない。「ケーキは好き?コーンパンはケーキみたいよ」少年がやっと一口食べて笑顔になる瞬間がよかった。オーティスの「ドッグ・オブ・ベイ」がかかって、ばあちゃんのピアノに続く。ばあちゃんが魔女の特徴を伝授するとき、窓ガラスに雨で描かれるのがいい感じ。魔女は邪悪で恐ろしくてよかった。大魔女アン・アサウェイの邪悪っぷりがイケる。子供が嫌いなので、86番でネズミに変えちゃう。普通は最後に元の姿に戻るもんだけど、ネズミとして生きていく。大金と世界の魔女リストゲット。USはPG。
December 18, 2020
ワンダーウーマン1984
観る予定はなかったけど、無料クーポンが今月末に失効するので『WW84』観に行った。ヴィランがマンドーなので複雑な気持ち。でも観てよかった!前作よりはるかにヨカッタ!パティ・ジェンキンスのイヤな部分が出たシーンもあったけど、4つのシーンで泣けたし2つアクションシーンは見応えあった。1984年のモールでの活躍と人々のリアクション、カイロでのチェイス〜子供を救うシーン、流血のワンダーウーマン、ダイアナが望みを取り消すシーン、飛行能力を得るシーン、アーマー装着して現れるカット、マスクびしょびしょ。そしてラスト、これでどーだって1カット、思わず「あー!」って声が出て大感激した。冒頭のセミッシラ版『アメリカン・ニンジャ・ウォリアー』もよかった。気に入らないのはDC〜カイロの移動。第一次大戦のパイロットが盗んだジェット機、しかも可変翼の戦闘爆撃機を飛ばせるわけがない。ワンイレブンが給油もなく大西洋を越えられるわけがない。花火の中を飛び続けるのも不可能だし、数時間で帰ってくるのもあり得ない。1984年の雰囲気はあったけど、ポップカルチャー不足かな。FGTHの「リラックス」だけ。製作費は2億ドル、USはPG-13。
December 12, 2020
ウルフウォーカー
吹替えで観た。すげーイイ!すげーイイ!すげーイイ!めちゃくちゃヨカッタ!アニメーション観たー!って満足感。ウルフウォーカーの設定いいわー。話もキャラも演出も芝居も申し分ない。レベル高い!さすがカートゥーンサルーン。とにかく線がカッコイイ!感情によってソリッドなベクター線と鉛筆線を使い分けてるんかな。ザクザクした鉛筆感がダイナミック。下書きもうっすら映像に残すとかカッコよすぎる!素晴らしい手描き感。1カット1カットに魂入ってる。ベクターは塗りと主線をずらしてあったりね、凝ってる。街と森のコントラスト、壁に映る影、画面分割、臭いの可視化アニメーション。何と言っても『かぐや姫の物語』にインスパイアされたという狼のPOV「ウルフビジョン」が凄まじい背景動画でたまらんわ、涙出る。
December 01, 2020
羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来
昨年字幕で観たので、今回は日本語吹替版。字幕版は字幕が読みにくく、読むのやめて動きだけ見てたので話はサッパリ入ってこなかったけど、よくできた話だった。人間と妖精の共生がテーマ。ラストバトルの市街戦前に、人間を避難させる描写がちゃんとある。そーいえば11年前の今日は『戦場でワルツを』を観たんだった。アカデミー賞にノミネートされた唯一のFlashアニメ映画だけど、ほぼカットアウトの会話劇で、動きを楽しむものじゃなかった。『羅小黒戦記』はよく動く。トゥイーンじゃなく作画で!Flash作画でガシガシ動くのを堪能した。鉛筆ツールの線ってだけでも親しみ100倍。しかも撮影でFXかけて盛ったりしない。透過光ですら最小限。かつて日本が得意だったこと。3Dもかなり控えめで、背動カッコいいし。Flashで作画アニメやるんだーってパワーがビシビシ伝わるー。日本語吹替版エンディングが追加されてて、イメージボードのスライドショー。パンフ完売、残念。配給はチームジョイにアニプレックスが加わった。惹句は「妖精のために、妖精とともに」
November 13, 2020
ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒
19世紀のロンドンの街並すごい。サスクワッチがイエティを探しに冒険家とシャングリラを目指す楽しいロードムービー。ライカ版『失はれた地平線』。アードマンかってくらい軽めなコメディで、いつもの怪奇色がなかった。ほとんどのギャグはオチが読めちゃう。船のシーンはスリリングでよかった。スーザンとの出会いは映像化してほしかった。メイン・オン・エンドのラスト・カットのビハインド・ザ・シーンは涙出た。ありがたいねー。製作費は『クボ』より4000万ドルもアップで1億ドル。セット数が110、カット数は1486カットとライカ最多。
July 08, 2020
イップ・マン 完結
前作から3年、ついに完結かー。冒頭でイップ師匠が禁煙を言い渡される!息子の学校探しでアメリカに渡ると、中国人差別との戦いに加わる。ドラマ的に薄くてこれまでの3作には及ばず、オマケ感がする1964年。サンフランシスコで華人が白人に差別されてる1964年。「クンフーは実戦に向かない、アジアに帰れ!」って極天空手勢に言われてるけど、白人の空手は日本人に教わったくせにって思った。イップ師匠が助けに入るのがカッコいい。ルオナンとチェン師匠の2度。しかしラストバトルでいままでになく苦戦する。形意拳のチェン師匠つええ!極天空手に善戦。スコット・アドキンスの打撃+投げ技に苦戦するも、ラストを飾る名勝負じゃなかった。回想のモンタージュは泣けた。太極拳のワン師匠とルオナンちゃんでスピンオフ作ってほしい。
March 01, 2020
野性の呼び声
2020, 100min. TOHOシネマズ新宿S4 ★★★
サーチライトロゴが20世紀スタジオズになった!アニメーター出身で『ヒックとドラゴン』の監督クリス・サンダースの実写初監督作だけど、動物たちはアニメーションなのでハイブリッド。見かけは実写だけどファンタジー・アドベンチャーのアニメーション作品になってる。犬が人間的なのは原作通りだから問題ない。バックはセントバーナードとスコッチシェパードのミックス、てゆーかバックはほぼキャラがトゥースレスだけど。音楽も『ヒックとドラゴン』のそっくり。前半の郵便配達編すごくよかった。うるうるしっぱなし。元ボスのスキップ、どうなっちゃったんだろー。後半はハリソン・フォードが演じるソーントンとの冒険から野生の道へ。原作がジャック・ロンドンによる動物文学の古典で、これまで何度も映画化されてる。ハリソン・フォードが演じたソーントンはクラーク・ゲイブルやルトガー・ハウアーがやってるけど有名なのはチャールトン・ヘストンのやつ。製作費1億5000万ドル。USはPG、ディズニー配給。
February 14, 2020
1917 命をかけた伝令
2019, 119min. TOHOシネマズ新宿S7 ★★★
IMAXで観なきゃいかんやつを敢えて天地トリミング版で。初日プレゼントがリステリンてw撮影はデジタルなんだけど、70mm相当のラージフォーマット機材ってことでIMAXで観るのがいい。画面比が違う。1カット最長で8.5分、短いので39秒。カットつなぎの多くは『ロープ』方式。長回し撮影はすごくて、よく撮ったなーとかどーやって撮ってるの?ってショットが多かった。リハーサルに半年かけただけあるね。次の景色がわーっと見えてくるのが体験ぽくていい。戦場が見えて来たり、森の中のD大隊と遭遇するとか。すごいのは納屋に突っ込んで来て燃え出した戦闘機からパイロットを助けた後、失血で血の気を失ってくカット、橋でスナイパーに狙われるカット、川に流されるカット、マッケンジー大佐に向かって塹壕の外を走るカット。サム・メンデスが祖父に聞いた話を元にしてて、内容は『誓い』と同じ。『地獄の黙示録』要素もあった。『突撃』の塹壕シーンが好きなので、たっぷりやってくれて満足。製作費1億ドル。USはR、東宝東和配給。
January 22, 2020
ジョジョ・ラビット
ヒトラー、靴紐、ダンス。よかったー!「これからどうする?」で最後泣けたー。スカジョのママ、エルサちゃん、サム・ロックウェルの大尉もよかったー。ナチだけどいい人。そして主人公のジョジョがめっちゃよかった。当時こんな子がいたかもしれないリアリズム。ジョジョの友達のヨーキーの親しみやすさもいい。あの子が無事でよかった。18人を生んだミス・ラームはMG-42が似合う。ワイティティのヒトラーが10歳の子のイメージとしては飛躍しすぎで面白くなかった。ゲシュタポの大尉は『レイダース』のアーノルドを長身にした感じでまさしく!って感じ。ゲシュタポが1人ずつ「ハイル・ヒトラー」笑える。選曲もよかった。ビートルズ、トム・ウェイツ、ロイ・オービソン、デビッド・ボウイ。プログラム買って帰ろーしたら完売だと!なんてこった!製作費1400万ドル。USはPG-13、日本はPG12。ディズニー配給。
January 09, 2020
ハスラーズ
『ショーガール』や『バーレスク』みたいな映画かと思ったら、『グッドフェローズ』な犯罪ドラマだった!しかも明るい実録もの。大雑把だけどいいシーンもある。クリスマス・パーティーのシーンが好き。ジェニファー・ロペスがイイ!50歳でポールダンス!みんなの憧れラモーナ姉さん。主人公は真面目なデスティニー。ラモーナ姉さんとの最強コンビのはずが、結構曖昧でモヤモヤする。お金の流れも。カードをリーダーに通すショットは気持ちいい。おばあちゃんは『デアデビル』『アイアン・フィスト』のマダム・ガオ。「フランキー・ヴァリとダンスを踊ったことがあるわよ」が大ウケ。製作費2000万ドル。USはR、日本はPG12。REGENTS配給。