December 20, 2019
スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
2019, 142min.TOHOシネマズ新宿S9 ★★★★
初日にTCX、Dolby Atmosで見た。想像以上によかった!感動したー。よくまとまった!41年後に最終回が観れて感無量。「Long Time Ago」の色が緑でムッとなったけどタイトルからのクロール、パンダウンですっかりハマった。レイちゃんよかった。目的のある冒険譚になってた。レン君は予想通り。モノホンのライトセーバーよかったね。レイちゃんとレンちゃんが輸送船ひっぱりっこ。前作のアナキンセーバーの再現だがやっぱり。チューイが〜!エピソード3からエピソード8までのチューイが走馬灯に。と思ったらあの走馬灯は何だったんだ、くそ。「孤立したと思ったら負け」これは繰り返し出て来るお決まりのテーマ。「こっちも大軍だぞ」とか。先の展開の予想はつくけど、こっちが見たい絵の1つ2つ上をいってるのでスゲー、ヤラレターと喜んじゃう。BB-8見直した。戦闘で猛スピードで走るフォローがあって。「ドロイドを侮ってはいけない」レイアも言ってた。エンドアでの祝勝と再会は『ジェダイの復讐』の大好きなシーンの再現だけど、ちょっと長い。でもここでアイリスアウトじゃなかった。タトゥイーンで締めたのはよかったなー。これがスカイウォーカーの夜明けだ!って満足感。涙ドバーのシーンは3つ。レイちゃんがライトセーバーを投げ捨てたらルークの腕がキャッチ。「ジェダイの武器に敬意を払え」そのあと、ルークがX-ウィングを水中から引き上げる!ああ、ダゴバ!たまらん。次がレジスタンス出撃シーン。そしてレイちゃんがダークサイドに落ちそうなときの声。クワイ=ガン、オビ=ワン、ヨーダ、アナキン、アソーカ、アイラ、メイス、ケイナン。レイちゃんは知らんだろうがオレは知ってる!スパイと言えば『反乱者たち』でフルクラムだったエージェント・カラスを思い出した。ハックスに似せてる。気に入らなかったとこ。カイバー・クリスタルは使い手との絆があるのでジェダイでも他人のライトセーバーを簡単に使えるものではない。フォースの治癒能力、こんな技、いつのまに?ゾーリのケリー・ラッセル、目しか見せへんとはもったいなさすぎ。製作費は2億ドル、USはPG-13。全9作で6>4>1>5>2>9>3>8>7な感じかな。
December 10, 2019
男はつらいよ お帰り 寅さん
満男と泉のその後って、どーでもいいし、大した内容もない。桑田の主題歌って夜ヒットかよ。満男の回想メインで寅さんのCG合成が数カットある『寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』スタイル。でも満男がリリーから真相を聞くシーンがあって『特別編』はなかったことにした?現在のシーンから「そういえばあの時」って振りがあるので、どの回想がくるかはわかるんだけど、そのパワーがものすごい。何度も何度も見てるシーンなのに、最初に劇場で観た時の印象がよみがえるとゆーか、登場人物の記憶と自分の記憶が高羽さんのキャメラを通して、シェアされてたことに感動した。終盤、怒涛のモンタージュがあるんだけどこれは泣ける。あれだ、『ニュー・シネマ・パラダイス』の!鬼籍に入った光本幸子、新珠三千代、池内淳子、田中絹代、八千草薫、太地喜和子、京マチ子、大原麗子もフィルムの中で生きてるし、森川信,松村達雄,下條正巳、三崎千恵子、笠智衆、太宰久雄も。特に森川信は奥でピンがいってないのに面白くて。さくらのテーマ、歌子のテーマ、リリーのテーマで涙が。現在のキャラクターと当時のキャラクターが同じ演者なのも感動で、ハリウッドではディエイジングCGIが流行ってるけど、いやいや、やっぱ本物はすごいなと。12歳の満男と49歳の満男はまだしも、79歳のリリーと35歳のリリー、78歳のさくらと28歳のさくらはもう歴史そのもの!惹句は「ただいま。このひと言のために、旅に出る。」
December 09, 2019
フォードvsフェラーリ
2019, 153min. TOHOシネマズ新宿S10 ★★★★
20世紀FOXロゴ見納め。IMAX DMR版観て来た。レースは大迫力なので大画面向き。史実をだいぶ端折ってる部分はあるけど、2時間30分、感動の詰め合わせ。レース映画って面白いねー。『ラッシュ』ではハント対ラウダだったが、これはヘンリー・フォード2世vsエンツォ・フェラーリ。60年代の再現、クリスチャン・ベイルはケン・マイルズに似せてきてるし。『バイス』(2018)のチェイニー副大統領の次がこれって!ポルシェ対フェラーリの『栄光のル・マン』(1971)よりちょっと前の話。1959年から1966年までの7年間。フォードはフェラーリ買収に失敗しただけじゃなく「醜い工場で醜い車作ってろ」とコケにされ、大金つぎ込んで打倒フェラーリを目指す。両社の工場を見せてるのがわかりやすい。シェルビーとマイルズを軸に会社、チーム、家族が描かれる。特にマイルズの奥さんがイイ!ユニークで頼もしい素敵な奥さん。応援する息子ピーターも、初めて事故のリスクに向き合うシーンがよかった。フォード内ではパニッシャーのアイアコッカが悪役。シェルビーはマイルズにレッグ・スウィープ!クライマックスは1966年のル・マンで前年の雪辱(史実では3度目の正直)だけど、その前のデイトナでの7000RPMでもう泣けた。レースシーンはスピード感と音がすごい。車の内部映像はないけど、とにかくスピード感。ル・マンではフェラーリドライバーが悪党顔。クラッシュした中突っ込んでいくけど、赤旗って当時はないのね。フェラーリ自滅でフォード1-2-3、最終的に会社のオーダーに従ったマイルズに涙。製作費9,760万ドル、USはPG-13。FOX配給、惹句は「絶対王者に挑んだ男たちの奇跡の実話」
December 05, 2019
ヒックとドラゴン 聖地への冒険
最初はパラマウント、FOXでつないで、最後はユニバーサル。配給バラバラ。最初に1、2のおさらいがある。もうここで思い出しちゃってうるうる。それから1年後。前作までと同じ監督・脚本とは思えない。大規模リストラの影響?トゥースレスは自立したけどヒックの自立物語としてはイマイチで前2作ほど盛り上がらんかった。ラストは期待通りでよかった。ドラゴンたちを解き放ったシーンは泣けた。そこへもっていくまでが難しかっただろうな。セリフで説明が目立ったし。今回は白いナイトフューリーが出てくる。白蛇伝かと思ったらハニートラップでトゥースレスをまんまとひっかけるんだが、それが『トムとジェリー』のメス猫みたいで、威嚇するとノロイ。皮膚の質感が大福みたいでドラゴンぽくない。再会シーンは感動的。メイン・オン・エンド後にすればよかったのに。ヒックの子供達のリアクションがうまい!バジェット1億2,900万ドル、USはR、日本はR15+。東宝東和/ギャガ配給、惹句は『会えばきっと、好きになる。』
December 01, 2019
ゾンビランド:ダブルタップ
コロンビアのロゴ、女神に2体のゾンビが襲いかかってトーチで撃退!びっくり!前作から10年もたつのかー。面白かった!オープニングタイトルのスローは今回もカッコイイ。AR-15を撃ちまくるウィチタ。マディソンが天然で面白い。離脱したリトルロックを追ってホワイトハウスからグレイスランド、ハウンドドッグとエルビスめぐり。なんとNetflixのマーベル4作のクレアが登場。コロンバスのルールに対抗して戒律も登場。張り合うのが笑える。バビロンで銃を溶かしちゃってるのでどう戦うかと思ったら、ネバダが合流してモンスタートラックで蹴散らすのが爽快。タラハシー決死のガントレット作戦イイ!コロンバスに返事をするウィチタでいい終わり方。アスタ・ラ・ビスタ!かと思ったら、前作で死ぬ前のビル・マーレイが大サービス。バジェット4,200万ドル、USはR、日本はR15+。ソニー配給、惹句は『ゾンビ社会を明るく生き抜く、僕たち。』
ファイティング・ファミリー
2019 108min. TOHOシネマズ日比谷S11 ★★★★
ロック様の「If you smeeeeeeeeeel What The Rock is cookin'!」で始まるなんてサイコー!めちゃくちゃよかった!単なるスポ根でなく、家族と夢についての実話。感動したー。いっぱい笑って、ちょっと泣けちゃうイイ映画。女子プロレス版『リトル・ダンサー』。ペイジ役のフローレンス・ビューがそっくり。映画は2000年のキング・オブ・ザ・リングでロック様がトリプルHを破って王座に就くシーンから始まる。イギリスの田舎町で小さなプロモーションWAWを営むプロレス一家。前半は結構笑える。トライアウトに呼ばれてロック様にバッタリ。ペイジだけが合格、兄のザックは夢が終わる。ザックを通して地元のスターがメジャーのジョバーで終わる哀しさも描かれるし、ロック様のジョバーへのリスペクトも感じる。NXTの養成所でモデル上がりを見下すペイジ。思い上がりと孤独。でも彼女たちも覚悟を決めて参加していると知って打ち解ける。過酷なトレーニングを励まし合いながら乗り越えるモンタージュが泣ける。レッスルマニア会場でロック様にRAWデビューを知らされ、翌日ステープルズセンターのAJ戦で王者に。割れんばかりのペイジチャントにファンを味方につけた!わかっちゃいるけど感動!偉いぞペイジ。2018年4月に怪我で引退。実際のペイジのWAW時代はレスラーとして転戦し母とのタッグで米国遠征も経験してるし、WWEのトライアウトは2度めで、契約後はFCWでデビュー。新設のNXTで初代女子王者になって活躍するあたりはカットだった。ビッグショーとシェイマスのバックステージコントもあった。レッッスルマニア30の会場からロック様がペイジ家に電話するシーンは面白かった。出たのはニック・フロストのリッキー。「ドウェイン・ジョンソンです」「そう、私はヴィン・ディーゼルだ」「いえ本物です」「じゃ証明しろ」「If you smeeeeelll What The Rock is cookin'!」「ニセモノめ」ガチャ。元レスラーの母親はサーセイ・ラニスター。バジェット1,100万ドル、USはPG-13。パルコ配給、惹句は『最強家族』
November 29, 2019
ドクター・スリープ
1980年→2011年→2019年、『シャイニング』から39年。シャイニングって食い物だったのかー。かったるい進行。特に2011年。邪悪なメリーポピンズ姉さん率いる長寿組は80年以来子供を殺してなかったのか、ダニーとアブラは8年間も気づかなかったのか。長寿組に挑む少女チャールズ・エグザビアことアブラちゃんも盛り上がらんので、ハロランに言われてダニー君参戦。長寿組と派手な超能力合戦になるかと思ったら、銃撃戦で決着とは。2時間辛抱すると俯瞰の山道から『シャイニング』が始まる。やっと!オーバールックホテルのお約束ショットが懐かしくないのは『RP1』に先越されたから。「盛況ですな!」懐かしい亡霊の皆さん、元気そうでなにより。バーテンがジャック・トランス!これがヘンリー・トーマスなんだけど、ここはニコルソンで見たかった。オリジナルのダニー君、野球シーンにカメオで出てたのか!キューブリックが生きてる間に『2010年』撮ったピーター・ハイアムズがどんだけすごかよくわかる。バジェット4,500万ドル、USはR、日本はPG12。ワーナー配給、惹句は『呪われたホテルが目を覚ます。』
November 19, 2019
エンド・オブ・ステイツ
前作まですげー面白かったのに、製作費が大幅に減ったからかねー、雑になったね。もう先が読めてありきたりすぎる展開。冒頭の大量のドローン兵器での攻撃がよかった。警護隊全滅。バニングの体がボロボロってのはあんまし意味なかった。ニック・ノルティが元気そうでよかった。敵が米国企業で話のスケールちっさくなっちゃった。バニングが大統領を残して戦いに行くってよくない。白昼の銃撃戦はそれなりによかった。モーガン・フリーマンが副大統領から大統領に。後任の副大統領は戦争したい人には見えない。あれ、奥さん役の女優が変わっとる。ヘリはなんで突然爆発したん?製作費は大幅に下がって4000万ドル、USはR、配給はクロックワークス、惹句は「アメリカが堕ちる」
November 17, 2019
羅小黒戦記
2019, 101min. 池袋HUMAXシネマズC5 ★★★
1日1回だけ上映だから?混んでたなー。人気あるのね。よー動いとった。中国の長編アニメってーと『ナージャ』しか浮かばんけど、これはすげー日本ぽい。キャラデもいいし、映像的に『幻魔大戦』『AKIRA』『ラピュタ』『ホルス』『どうぶつ宝島』とかの影響下にあって、動きもキビキビして心地よかった。人の芝居はリアルだし、アクションは見応えあった。話はまったくわからんかった。字幕がちっさくてまったく読めないもの。カタカナだけはなんとか読めたけど。ウエイトが細い上に黒フチがあるから漢字だと黒く潰れて最悪。字幕が判読できないから絵に集中できるよ。つーか、吹替え版で公開しろっての、もったいない。配給はチームジョイ、惹句は「君と未来へ」
November 08, 2019
ターミネーター:ニュー・フェイト
前作の続きでなく、審判の日回避後の1988年から22年後。3以降をなかったことにして2の続編てことだけど、T-800でなくT-850を登場させた3の方がちゃんと2の続きになってる。大味でディティールが雑な印象。Rev-9がTシリーズじゃないのはスカイネットでなくリージョン製だからだけど結局T-1000とT-Xの合わせ技だし、分離もルックのいいとこ取り感しかない。顔はゴーストライダーなので実はイイ奴に見える。C-5対KC-135の夢の対決はちょっと萌えた。あとカールの武器庫。サラはいらんかった。オリジン12+ドラムマガジンで颯爽登場、M72対戦車ロケット、Serbuスーパーショーティショットガンと火力を見せつけるけど昔のようなカッコよさはない。ダニーを戦士に教育する立場が機能してなくて付け足し感しかない。人間のカールとして家族と暮らすT-800も違和感あった。サラにメール送ってたって、何やってんだか。ダニー&グレースはオレ好みでよかった。ダニーは女版ジョン・コナーに成長するし、2042年から来たグレースは任務を全うする。『ターミネーター』のサラ&カイルと同じ。製作費1億8500万ドル、USはR、配給は東和ピクチャーズ、惹句は「時代は変わった。運命はどうだ。」
November 06, 2019
ジェミニマン
2019, 117min. MOVIXさいたま DolbyCinema ★★
初めてのドルビーシネマで3D+HFR(120fps)上映。HFRの48fpsは『ホビット』で観てるけど、120fpsは初めて。1カットめでPANしたときに超滑らかでHFRの威力を見た。followも滑らかだし、アクションシーンもブラーがなくて気持ちよかった。特にバイクチェイスは迫力あった。画面は明るいし、かなり肉眼に近くてわざわざ行った甲斐はあった。ドルビーシネマなので4Kかと思ったら2Kだったのが残念。4K/120fpsってもっとすごいんだろうか。やっぱ70mm/60fpsのショースキャンには負けるかな。やっぱ3Dメガネはない方がいい。デジタルなら2D+60fpsでも十分楽しめる気もした。エンドロールの最後にダグラス・トランブルの名前が出てきた。HFRテクノロジーの発案者かなんかで。映画自体はブラッカイマー・プロ+アン・リーの割にありきたりで見所が薄かった。死ななくていい人が死んだり銃撃戦が雑だったり。劇中では「ジェミナイ」って言ってた。製作費1億3800万ドル、USはPG-13、配給は東和ピクチャーズ、惹句は「あなたは、もう一人の自分(クローン)と戦えますか?」
October 08, 2019
ジョン・ ウィック:パラベラム
2019, 131min. TOHOシネマズ新宿S7 ★★★
9mmパラベラムかと思ったら(平和のための)戦争の意味だった。本編前にダイジェストがあった。前作ラストの続きから。賞金は1400万ドル!ほんと、観てて飽きない。前半はアンティーク武器屋、コルトとレミントンまぜまぜで『続・夕陽のガンマン』トゥーコオマージュ。からのナイフ戦が壮絶。ジョン・ウィック、モロッコへ。コンチホテル支配人はハル・ベリー!モロッコでの銃撃戦は涙が出るほどよかった!ハル・ベリーと2匹のベルジアン・マリノアの連携が見事!しかもカット割らないスピード感が素晴らしい。ジョンはグロックシリーズ、水中の弾道も。NYのコンチホテルに戻ると裁定人は聖域解除。「必要なものは?」「銃、大量の銃」コンシェルジュのオススメは防弾に強いSTI 2011。でも9mmなので結局ショットガンに。超絶リロードテク。ジョンは柔術だけじゃない。寿司屋の弟子戦ではモンゴリアンチョップ、フロントスープレックス、デスバレーボムも使う!ジョン・ウィックのファンの寿司屋もいいキャラだけど「オレたちはおなじコロシのタツジン!」日本語ちゃんとせーよ。モロッコのGlock34とホテルのSTI 2011は9mmパラベラムだった。キル・カウントは94人、前作の128人より少ないけど満足。寿司屋の日本語だけが不満。4作めは2年後。倒せ主席連合。製作費5500万ドル、USはR、日本はR15+。配給はポニーキャニオン、惹句は「世界はお前を許さない」
October 04, 2019
ジョーカー
懐かしのワーナーのロゴから!アーサーがジョーカーになるまで。ジョークを言うコメディアンだからジョーカーなのか。これだったらスコセッシに監督してもらえばよかったのに。ノーマン・ベイツやトラビス・ビックルに匹敵するものを期待したんだけど。良識あるシリアルキラーじゃん、小人も殺せよ。あと、ジョーカーの成り立ちのプロセスが普通すぎる。ジョーカーに気の毒な過去はいらんし。これじゃエドワード・ニグマだよ。結局、偏執狂の母親から生まれた偏執狂の息子、遺伝なのか?ジョーカーは生まれながらのヴィランであってほしかったし、観客が共感できないほどのキチガイで。ホアキンの作り込みだけが濃すぎて浮いてるし。証券マン3人殺すシーンはよかった。トーマス・ウェインのヴィランのような描き方も違和感あった。映画館のシーンは前のめりになったけど、肝心のシーンはあっけなく付け足し感しかない。製作費は5500万ドル、USはR、日本はR15+。WB配給、惹句は「本当の悪は笑顔の中にある」
October 02, 2019
クロール 凶暴領域
ライミ・プロダクション制作で監督がアレクサンドル・アジャなら面白くないわけがない。『ブラック・ウォーター』に迫る正統派サバイバルホラー。連絡が途絶えたパパを助けにハリケーンの中、実家に行くヘイリーちゃん。家の中にワニがいた!もう1匹いた!外にはいっぱいいる!水泳やっててよかった。地下から屋根まで行くだけなんだけどスリリングだった。人食う気満々の元気なワニ達!食われるためだけに登場する人達!一番心配だったのは犬のシュガーちゃん。ヘイリーは初遭遇したワニを流血させたり、銃を構えた腕ごとパクッされたらそのまま撃ちまくり。リプリー並みの大活躍。ラストは洪水とワニ。製作費1350万ドル、USはR、日本はPG12。東和ピクチャーズ配給、惹句は「思い出の我が家はヤツラのテリトリー」
September 20, 2019
アド・アストラ
冒頭から高所作業でスリリング!宇宙軍時代の『地獄の黙示録』。大佐は探しに行く方。探すのは26年前に海王星まで地球外生命を探しに行って16年前に消息を絶った親父。地球から月に行ったら山賊の襲撃で護衛全員死亡。親父の古い仲間も不整脈で脱落。裏側からケフェウス号で火星へ向かえば船長がサルに襲われて死亡。火星では手動で着陸成功。火星基地ではミッションから外され、海王星に向かうケフェウス号発射時ににしがみついて乗船。この騒ぎでクルー全員死亡。海王星まで親父に会いに行ったのに感動もなく、あっさり自殺でリマ計画終了。スーツと鉄板だけでロケットに戻り、リマを爆破した衝撃で地球までひとっ飛び。すぐに救出された。真面目なSFかと思ったら超馬鹿げてて、後半の失速ぶりには眠くなった。製作費8000万ドル、USはPG-13。FOX配給、惹句は「必ず、見つけ出す。太陽系の彼方に消えた父の謎」
September 14, 2019
僕のワンダフル・ジャーニー
2019, 109min. TOHOシネマズ新宿S5 ★★★
『僕のワンダフル・ジャーニー』の映画化。監督がTVの人に変わって前作ほどの感動はなかったけど、よかった。ほんと、犬は一途なんだよね、ちょっと泣けた。ベイリーが死ぬ時、大好きなイーサンから「CJを守る」というミッションを授かる。モーリーに生まれて、子供のCJが引き取るあたり違和感あったけど、雷の夜のシーンはよかった。次のビッグ・ドッグでは追いつけず、マックスとして再びCJの元へ。ウンコ踏ませるシーンは笑った。CJの成長とトレントとの再会。やっと前に進んで祖父母の農場へ。またイーサンと会えたマックス、嬉しい嬉しい。そしてあの技!イーサンの話でCJが全部ベイリーだと知るあたりは泣ける。イーサンは死に、マックスも。次の転生へと走るとイーサンが!CJのキャスリン・プレスコットかわいい。エンドロールの犬の写真はシラけた。
USはPG。東宝東和配給、惹句は「みんなの笑顔が、僕の幸せなのだ。」
September 08, 2019
ブレードランナー ファイナル・カット
2007, 118min. グランドシネマサンシャイン T12 ★★★★
初めてのIMAXレーザー4K。TOHOシネマズのIMAXより200円高い。35mmで撮影された本編パートを4Kで、65mmの特撮パートを8Kでスキャンした4KマスターをIMAX DMR。ラッドカンパニーの木がやけに高い位置に出てきた!なんとIMAXスクリーンの上に詰めてた。アスペクト比は2.39:1で下1/4が黒。これだったら真ん中より後ろの席とるんだったなあ。それでも視界全体が2019年のLAなので迫力あった。画質的には特撮シーンがすんごい鮮明。雨とかブリンプとかブラスターのアップも。セバスチャンのアパートも明るく感じた。ロイの顔を流れる雫!ファイナル・カットは人気あるけど、オレはインターナショナル版が好き。ナレーションと『シャイニング』の空撮があるやつ。リドリーが嫌いなバージョン。USはR。
August 31, 2019
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
160分あっとゆーま!エピソードいっぱいあるのに物語がないヘンな映画!「ドリフ大爆笑」みたいなもん。もしものコーナーもあるし。QTの1969年ハリウッド妄想大会。面白かったー。特に気に入ったシーンは、懐かしの映画館たちが輝き始めるモンタージュ(シネラマ!)、『大脱走』リックバージョンのヒルツ、自分の映画観てお客の反応を楽しむシャロン(超超かわいい)、TVで『FBI』を楽しむリックとクリフ、そしてあの夜の惨劇!あの展開にびっくり。結末は映画だからできる魔法とゆーか、もう、涙出ちゃった。パンナムのB4に乗ってコルブッチ映画に出る!リックが悪役で出演した『対決ランサー牧場』の子役もよかった。その子に「最高の演技だった」と言われて涙ぐむリック。マックィーン似てたけどプレイボーイマンション行く?字幕でスタントダブルもスタントマンになってたのが気になった。バジェットは9000万ドル、USはR、日本はPG12。
August 30, 2019
ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん
日本語吹替え版完成披露試写に行ってきた。前回は簡易字幕での鑑賞でしたが今回はバッチリ吹替え。今夜はメディアやアニメ関係者でほぼ満席!上映前に、配給会社リスキットの金子氏、監督のビデオメッセージ、主人公サーシャ役の上原さんの挨拶があった。監督は日本のアニメが好きで、特に『セーラームーン』や『アキラ』がお気に入りとのこと。終映後は大拍手。Flashは死なない。こうして映画として後世に残って行くのです。そしてこれはアニメーションの要素が絵のディティール増しや視覚効果、CGIの方にいってしまった日本のアニメ業界とは違い、純粋に描いた絵が動くことで伝える本来のアニメーション。日本と同じ3K打ちで。こーゆー作品が作れない?Flashで作ってみれって!こんなシンプルなキャラで感情表現が細かく、特に目の芝居、形状の変化や眼球のわずかな動きとかいい。映画的なレイアウトも暗い中に明るい部分を入れてたりしてドラマチックな背景がカッコイイ。
August 22, 2019
天気の子
夏なのに東京タワーが冬モードのライトアップだったり、雨なのに高層ビルがてっぺんまで見えたり、不思議な東京。新宿や代々木は自分が見慣れた景色とちょっと違う違和感。一昨日写真撮った廃ビルが出てきた!ゲリラピーカンってのは面白いので映画になる。屋上の回り込みと池袋警察脱走はよかった。ホテルのシーン、楽しい夜のあとの「何で君がなくかなー?」あとサンシャイン通りでの「お願い!」もよかった。「乗って!」もあったな。マカロフいいな〜。モノローグやボーカルはシラけた。今回、描き込みが濃いけど動的な芝居が直線的なのが残念。特に目白から代々木まで線路走るシーンと非常階段駆け上がるシーンは力を振り絞る感じがほしかった。エンドロールにモーションキャプチャーってあったけど、どこで使ったんだろう。アニメーションの質は『君の名は。』の方が上。お話は『君の名は。』ほどめんどくさくなくてよかった。小栗旬と平泉成の声がキャラに合ってなかった。
August 02, 2019
ワイルド・スピード/スーパーコンボ
2019, 136min. TOHOシネマズ新宿 S7 ★★
アバンは何じゃこりゃ。タイトル後はショウとホブズの対比が面白い。超仲悪い2人がショウの妹をきっかけに協力していく流れ。それぞれのファミリー話にもなってて『ワイルド・スピード』を保ってたけど、コメディ色が濃いのとサイバネティックなヴィランがアメコミで異色。ビークルアクションは予告以上のものはなかったな。なんでライアン・レイノルズがノンクレジットで出てるの?しかもCIAのロックだって!そして白血病でWWE欠場してたロマン・レインズがホブス・ファミリー!せっかくアノアイ家の元WWE王者が揃ったけど目立たなかった。スピアとサモアンドロップは見せたけどね。唐突に「航空班、ヘリを送れ!」のマジックオーダー。すぐ来てびっくり。イドリス・エルバ対ロック様&ステイサムのハンディキャップマッチはカッコよかった!フィニッシュはロック様のだるま式ジャーマン。キース・ムーンとかミック・ジャガーとか何だそりゃ。『ゲーム・オブ・スローンズ』を「スローンズ」と訳してたけど、血縁の件はネタバレなんじゃ?銃撃戦は控えめだけど東欧製、ハンドガンでChiappa Rhino 60DS、SMGはクロアチアのHS VHSとかチェコのCZ Scorpion Evo3A1とか。バジェットは2億ドル、USはPG-13。
July 19, 2019
トイ・ストーリー4
ガラガラでびっくり。1作目から23年もたったのかー。嫌いだった前作のラストを引きずってるので入りにくい。新キャラのフォーキーがゴミで好きになれんくて、ヤツを助ける展開にまったくのれず、納得いかず。人間が絡みすぎるのもうっとーしい。コメディリリーフのダッキー&バニーも大しておもんないし。でも第三幕はよかった。迷子の女の子がギャビーギャビーを拾ったことで変わるとこで泣いた。ここからラストまですげーよかった。おもちゃの幸せは子供といることって言いながら、そうじゃない生き方も作っちゃったのがこの映画のすごいとこで泣ける。いい終わり方したなー。2作目以来の再登場、ボー・ピープ姉さんがよかった。アクションいいし、ウッディの帽子を直すのがいい。ルクソー・ジュニアの代わりにデューク・カブーンが出てくるのも洒落ててよかった。コンバット・カール白がやっとハイタッチ!
July 12, 2019
ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん
1882年のお嬢様の過酷な旅は『雪の女王』のゲルダを彷彿。船出前に1ヶ月店で修行するのがいい。主線なしのシンプルキャラが3コマ打ちでいい芝居してた。瞳がククッと動くの好き。レイアウトもカッコイイ。ソリッドだけど奥行きあって、光と影が実写的。BGもFXもFlash作画(フィルタなし)、てことで全編ほぼFLAで仕上がってる。AEで盛ったりしない。船の外観、馬車、そりは3Dモデル。
キャラは反転が効くようにすべてシンメトリーにデザインされてる。その上で髪のパーツを加えて対称を壊すようにしてる。主線なしはFlash的にはパーツ分けしやすいよね。舞踏会のシーンは大変だったと思う。今回字幕は映像の下に明朝で読み辛かった。公開時は映像に乗せ、吹替え版も制作するとのこと。バジェットは600万ユーロ。リスキット配給「少女は北極点を目指す お祖父さんの名誉のために」
July 09, 2019
チャイルド・プレイ
オライオンのロゴが昔のまんまで嬉しかった。マーク・ハミルの声と「The Buddi Song」はよかった。あと『悪魔のいけにえ2』の引用。アンディが喜んで見てたから真似するチャッキー。トイメーカーのトーキングドール「Good Guy」からハイテクメーカーのスマートロボ「Buddi」に。でもハイテク入れたらまったくコワない。眼球動かんから目の芝居は光るだけ。スマートロボなら『ブラックミラー』シーズン5のアシュリーの方がよく練られてる。ゴアもヌルい。もっと見せないと笑えない。ボディ・カウントは8人+猫。大量殺戮が見たかった。『レギオン』のレニー以下、キャラクターが機能してない。バジェットは1000万ドル。USはR、日本はR15+。東和ピクチャーズ配給「ボクたち死ぬまで親友だよね?」
July 01, 2019
スパイダーマン: ファー・フロム・ホーム
前作に欠けてた要素を全部ぶち込んできた感じで大満足した。やっぱこうでなくちゃね。超面白かった!普通の高校生を満喫しようとするけど、スーパーヒーローの責任から逃れられないのがいい。ジェイク・ギレンホールが出る映画にハズレはない。アバンタイトルでガレキの街でのバトル!ミステリオきたー!特撮マンじゃないぞ。ミステリオにはやられたなあ。『エンドゲーム』後の世界をちゃんと描いてた。アイアンマンのいない世界。ピーターとゆかいな仲間たちのヨーローッパ珍道中が楽しい。ピーターの計画。そしてやらかす!イーディスが〜。スーツのバリエーションもいいセレクトだしスーツ製作もする。ロンドンでの無数のドローンとのバトルは空間を縦横無尽に使って迫力満点。ピーターのミッションが完結する橋のシーンはMJの告白で泣けたー。エレメンタルはド迫力だった。特に水。ハッピー・ホーガンやマリア・ヒルもしっかり絡む。ミッドクレジットは衝撃的で「あー!」ってなった。やってくれたなミステリオ。そしてJ.K.シモンズにおぉ〜!ポストクレジットのスクラル人は余計。てことでフェイズ3は終了。バジェットは1億6000万ドル。USはPG-13。
June 21, 2019
ダーク・フェニックス
2019,113min. TOHOシネマズ新宿 S4 ★★★
FOXロゴのXが赤!アバンタイトルは1975年。チャールズがジーンを引き取るまで。『前作』から10年後の1992年。キャプテン・マーベルが地球に来るちょっと前。毛利さんが搭乗してるはずのエンデバーミッションからジーンの事故まで一気に。X-JETの発進シーンもちゃんとあって満足。特に90年代風描写はなかったし、このシリーズにしてはこじんまりしてた。「いつも助けるのは女。X-WOMENに変えたら?」反チャールズのまさかのレイヴ〜ン!はショックだった。覚醒したジーンを巡ってチャールズ組とエリック組とエイリアン組の三つ巴。ジーン強えわ、圧倒的に。エリックかっけえわ、横位置でヘルメット被るショット!クイックシルバーの贅沢シーンがなかったのは残念。決戦はニューヨークと列車。列車内ってシリーズ中最も地味な場所だけど床いっぱいの空薬莢。コズミック・フォースの惑星再生はジェネシス・デバイスのオマージュで感激。空のフェニックスは見事だった。製作費2億ドル、USはPG-13。FOX配給、惹句は『すべてが、終わる。』
June 01, 2019
ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
前作や前々作よりひどい。余計なものと足りないものでいっぱい。話が稚拙すぎ。なんで夜なの?何で雨なの?マイケル・ドハティってブライアン・シンガー付いてないとダメな子。よかったのはラドン通過で人々が飛ばされるカット。あとはとにかく退屈で眠かった。霊視しないウォーレン夫人とテレキネシス使わないイレブン、双子姉妹を1人で演じてるけど、地味な説明係だったチャン・ツィイー、「さらば友よ」の芹沢博士。怪獣の登場がワンパターン。ナイトシーンばっかし。海で立ってたゴジラが泳ぎ出したら背びれだけって。コングはなぜか後頭部のみ。無人のボストンはすでに廃墟で雨降ってるし、ギドラからハンビーで逃げるとかあり得んし。モスラ対ラドン、ゴジラ対ギドラもアイデア不足であっけない結末。『地球最大の決戦』や『ランペイジ』を見習ってほしい。怪獣17体も見せないし、全翼機の紹介もない。メキシコで本多風避難モブがあるけど、まあ緊迫感のないこと。オスプレイとF-35が一緒に飛んでる。オキシジェン・デストロイヤーは不良品だし、ゴジラが’いつの間にか人間の味方。世界中から駆けつけたその他怪獣たちを従えたラストは「やっぱりゴジラは怪獣の王様じゃ」と富田耕生の声が聞こえるようだった。バジェット2億ドル、USはPG13、東宝配給、惹句は『王の覚醒。』
May 17, 2019
スノー・ロワイヤル
ノルウェー映画『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』(2014)のセルフリメイク。原題は『Cold Pursuit』冷たい追求。リーアム・ニーソンの復讐劇なんだけど、元工作員でも元殺し屋でもなく、現役除雪作業員なのが斬新。模範市民のイイ人が弱い敵を次々に始末。2つの麻薬組織がからんで殺し合い。殺伐とした話なのに、コメディ要素多めで面白かった。人が死ぬ度に笑える仕掛けが秀逸。除雪車かっけえ。ボディ・カウントは25。25番目の死に様は草。消えてくエンドタイトル斬新。USはR、日本はPG12。プレシディオ配給、惹句は『模範市民賞受賞後にキレる。』
May 14, 2019
オーヴァーロード
D-デイ前日の話。オーヴァーロード作戦の航空支援のためドイツ軍の電波塔を破壊するミッション。これだけで面白そう!伍長はカート・ラッセル!の息子。『SFゾーン・トゥルーパーズ』のアイアンマン軍曹を期待。最初の15分、対空砲火の浴びながら飛ぶB-17のシーンはめっちゃよかった!これは怖い!敵地に降下、生き残った5名でミッションを遂行しなきゃなんない。多勢に無勢、ハードル高っ!教会の施設は『ザ・キープ』を期待したんだけどありきたりだった。まるでショッカー。ホラーならラストにもうひとつ必要だし。VFXはILMなのにー。制作費3800万ドル、USはR、日本はR15+。プレシディオ配給。
April 26, 2019
アベンジャーズ/エンドゲーム
IMAXカメラで1.9 : 1撮影だけど通常版(2.39 : 1)で初日に観た。2001年から始まったMCUの総決算てことで3時間は長くなかった。泣き所多すぎて両頬びっしょり。マーベルロゴ前にバートン一家のいいシーンから始まった。サノスは農場であっさりと思ったら、キャップとトニーが仲直り!インフィニティストーン探しミッションで仲間集め。アスガルドの移民がーー!なんとヴァルキリー生きててびっくり!タイム・ヘイスト先は『アベンジャーズ』『ダーク・ワールド』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』そうきたか!1974年にはペギー、ハワード、人のジャービスが。屋上にエンシェントワン!バートンとナターシャのミッションは意外な結末。ガモーラとネビュラの姉妹大活躍。ラストバトルでは復活したヒーローがどう参戦してくるか楽しみだったが、これはもう期待以上だった。キャップの号令「アベンジャーズ、アッセンブル!」ペガサスに乗ってヴァルキリーも参戦!スカーレットウィッチが舞い上がり、相変わらずかっけえ!アーマーを着たペッパー!キャップがムジョルニアを使う!カオス状態でここはBDが出たらじっくりチェックしたい。キャプテンマーベル再登場で形勢逆転、マーベル女子部勢揃いのサービスも(ナターシャはいないけど)。トニーのリアクターをシャットダウンしたペッパー。葬儀シーンのキャメラ移動は壮観。キャップがまさかの『ファイナル・カウントダウン』!唯一アホくさかったのは雨の東京でのバートンと真田広之のファイト。PG-13。ディズニー配給、惹句は「最強の、逆襲(アベンジ)へ――。」
- imdb imfdb 予告 VFX | Weta Digital 日本語サイト Making the Final Battle!
- VFX Breakdown: DNEG Weta Digital Framestore Cinesite Digital Domain
April 19, 2019
シャザム!
奇しくも『キャプテン・マーベル』と同時期に公開とは。シャザムはもともとキャプテン・マーベルだった。設定が『エクソシスト』シーズン2みたいだった。監督がホラーの人だけど、ジェームズ・ワンほど器用じゃない。シャザムは49分後に登場。惹句の「見た目はオトナ中身はコドモ」って『ビッグ』(1988)じゃん。実際『ビッグ』オマージュで似たシーンもあるけど、中身が子供って感じじゃなく、大人がふざけてるようにしか見えんのでうざかった。トム・ハンクスにはかなわんな。プロデューサーでもあるロック様がシャザム役なら、もっと子供っぽさが出せただろうに。バスのシーンは面白かった。スーパーパワーをしょーもないことに使うシーンに期待したんだけど普通だった。マーク・ストロングのヴィランも復讐果たしたら終わってるし。小学生から高校生まで一緒の学校ってよくわからんし、ビリーのママの件もなんかうやむや。製作費は1億ドル、USはPG-13。WB配給。
April 05, 2019
ハンターキラー 潜航せよ
『ハンターキラー 潜航せよ』の映画化。映画の中心になるバージニア級潜水艦USSアーカンソー(SSN-800)は実在する。ただし建造開始は2018年、就航は2023年予定。艦首が降りた時に斜めに立ってるのがイイ!ジェラルド・バトラー艦長が敵潜を魚雷攻撃してびっくり。潜水艦映画としては物足りなさもあったけど、後半は好みの要素が多くて満足した。銃撃戦、海峡突破、爆雷、魚雷、デコイ、対艦ミサイル、特にF-35Bの発艦シーン、いいタイミングでインサートされて感激。SEALsはショボかったものの、降下後に回収した装備をチェックするとか、怪我してるのに木からスナイプ支援する新人とか、逆に隊長が助けに来るとか熱い!ロシア側のキャラもよかった。ゲストのアンドロポフ艦長と駆逐艦の皆さん、ロシアの警護官の「FuckYou!」、SEALsに負けてないロシア大統領。米露の艦長がお互いに敬意を表するのは『眼下の敵』のようでいいラストになった。製作費は4000万ドル、USはR。ギャガ配給、惹句は「そこは音だけが《見える》戦場」
April 01, 2019
バンブルビー
2018 114min. TOHOシネマズ新宿S3 ★★★★★
アバンタイトルはサイバトロンでの大バトル。ディセプティコンがオートボットを圧倒、がんばれオプティマス!『トランスフォーマー』はここまで。バンブルビーことB-127は1987年の地球へ。80年代ポップカルチャーキター!期待はしてたんだけど、その期待を超えてた。『アイアン・ジャイアント』『ヒックとドラゴン』に並ぶ傑作!さすがトラビス・ナイト、うまい!映像にない部分も頭に浮かぶ。もう、うるうるしっぱなし。父親の死を乗り越えられずに家族から置いていかれるチャーリーが、誕生日に出会ったバンブルビーとの友情を経て前に進む。素晴らしい!出会いは秀逸、ビートル底部の顔!一度は背中を押されても引き下がる。でもクライマックスの飛び込み!見事な伏線回収!イヤな子になったと自覚もしてたチャーリーが最後にはかわいくなってる!コルベットも自力で修理するんだろうなあ。ビーの感情芝居も見事。しつけ、留守番、意地悪の仕返し、カーチェイスも楽しい思い出。拷問もされる。ディセプティコンもF4、ハリアー、コブラと好みのチョイス。バンブルビーのプロレス的戦いっぷりもよかった。ブッ飛ばされて車にトランスフォームして方向転換、また変形。そしてフランケンシュタイナー!最後にシナがビーに「ソルジャー」と声をかけて敬礼する!なるほどシナだ〜!エンドクレジットはストレート・カット・カードで2分、短かっ!製作費は1億3500万ドル、USはPG-13。東和ピクチャーズ配給、惹句は「何があってもあなたを守る」
March 30, 2019
運び屋
2005年、社交的な老紳士。2017年、すっかりおじいちゃん。アール・ストーンは『バリー・シール』の地上版。人生の埋め合わせ、それは蔑ろにした家族。実話路線まっしぐら、安定のクリント映画。無駄のない、いい映画で感動したー。劇伴も最小限で、SEだけで緊迫。運び賃も金額ではなく札束の数で見せてるのがいい。『グラン・トリノ』のウォルトみたいに思ったことをズケズケ言えるじーさんが、家族と向き合おうとする。特に娘は許してくれない。がんばれアール。元奥さんを見舞うシーンと、逮捕された時の会話で涙が出た。法廷では家族が来てくれて「よかったね、アール」って声かけたくなっちゃった。DEAでメキシコつったらマイケル・ペーニャだけど見せ場なし。製作費は5000万ドル、USはR。WB配給。
March 20, 2019
キャプテン・マーベル
マーベルのタイトルはスタン・リー・トリビュートで「Thank You Stan」から本編。何度も寝そうになった。1995年の感じがしない。フューリーとコールソンが若いのとレトロPCくらい。スタン・リーが『モール・ラッツ』のセリフの練習してたってわかんないし。マーベル映画なのにあり得んくらいつまらん。MCUになくていい映画。キャロルが「コーパイが必要ね」ってマリアを竿そうんだけど、キャプテン席に座ってた。なんだそれ?この監督はクインジェットの見せ方、メカ描写とか興味ないんだろうな。ライトスピード・エンジンも単なるマクガフィンだし、弾道ミサイルのくだりはアホらしい。バトルは透過光ばっかし目立つ。モヒカン+透過光目はちょっといい。てゆーか、めちゃくちゃ強すぎる。フューリーの左目、猫だったのか。なんかがっかり。ローソン博士=マー・ベルの言及はあるけどキャプテン・マーベルってどっから出て来たん?よかったのはヴァースがヘルメットを収納すると髪が降りるカット、車内でババアが619を見せるカット、失敗しても立ち上がるモンタージュ、フューリーが写真から「Avenger」の文字を見つけてタイプしなおすシーン。このときアベンジャーズのテーマが流れる!製作費は1億5200万ドル、USはPG-13。ディズニー配給、惹句は「彼女の<失われた>記憶が、世界を変える。」
March 14, 2019
スパイダーマン: スパイダーバース
字幕は夜中に1回だけなので吹替えで観た。セリフが多いので吹替えで正解。映像的にはすごい凝ってる。オレの嫌いなモーションブラーをなくしたのは偉い。代わりに流線やオバケを描き込んでたり!2コマと1コマ混在させてるけど、2コマ打ちの使い方に違和感があった。カクカク動くのは3コマかなー。あと大広間のシーンのモブがキショかった。エピソードは詰め込みすぎでストーリー進行が緩くても画面は目まぐるしい。全体的に「カッコイイでしょ」ってカットが鼻につく。訓練モンタージュでジョン・パーの「セント・エルモス・ファイアー」がグッときた。森でのチェイスからのグウェン登場でやっと面白くなった。「この仕事で一番難しいのは、全員は救えないこと」ピーターBいいこと言う!ウィルソン・フィスクの人間離れしたデザインにびっくり。怪盗グルーかよ!バネッサは奥さんになってたのね。子供までいたとは!メイおばさんがひたすらカッコよすぎて涙出た!地下に案内するシーンもいい。グウェンが帰る時の顔、めっちゃかわいい!製作費は9000万ドル、USはPG。ソニー配給、惹句は「運命を受け入れろ。」
March 05, 2019
アリータ: バトル・エンジェル
木城ゆきとの『銃夢』の映画化。ジェームズ・キャメロンが『ダークエンジェル』を映画化しなかった理由はコレだったのかー。アイアンシティは銃禁止って、ロバート・ロドリゲスなのに!バトルはチャンバラ&格闘!パンツァークンスト。不細工なED-209ことセンチュリオンの発砲描写はちょっとある。アリータの目はティーザーほど違和感なかった。フェイシャルよかった。笑顔がちょっと固い気がしたけど、人間じゃなくてサイボーグなので。水中の髪は『アクアマン』の方がらしかった。アリータかわいい。ハンターの溜まり場で孤立、冒頭で助けた犬が恩返し!そーゆーとこ好き。戦い方もスピーディーでアクロバティックでキャシャーンみたいにカッコイイ。吊るされたグリュシカ、ボーグクイーンみたい。URMボディのバーサーカーになってからはアリータも成長して。「イドの娘代わりなんてまっぴら」って言ってたのが最後「父さん」だもの、たまらんなあ。アリータとヒューゴの別れは『大脱走』のヘンドレーとブライスのようにいいシーンだった。ゲルダはCGIキャラかと思ったらMロドだった!エドワード・ノートン、1カットカメオ。製作費は1億7000万ドル、USはPG-13。FOX配給、惹句は「天使が戦士に覚醒める」
March 01, 2019
移動都市/モータル・エンジン
2018, 128min. TOHOシネマズ新宿S11 ★★★
フィリップ・リーブの『移動都市』の映画化。オレ用の映画で満足した。いや、させられた。冒頭のユニバーサルロゴで地球の状況を見せる!荒野をゆく巨大都市、萌える。と思ったら壁の向こうの反移動都市もかっこええー。お話的には大雑把だけどおもちゃ箱だからね。その中身は『スター・ウォーズ』4〜6、『ローグワン』、彗星帝国、スチームパンク、『スターダスト』、『エンバー』、スティーブン・ラング、『ダークシティ』、『マッドマックス』、新早乙女研究所、ダブルヒロイン、ラピュタ、波動砲、T-800、ピンチからの「乗って!」、飛行船、対空砲の弾道、レバー、アナログ計器、メカ、メカ、レトロフューチャーなメカ!「約束から解放しよう」ストーカーのシュライク、かっこええと思ったらスティーブン・ラングだったのか!ラストバトルも地対空からの3点カットバック。ラストもエピローグ的なシーンはなくスパッと終わる潔さ。製作費は1億ドル、USはPG-13。東宝東和配給、惹句は「ロンドンを滅ぼせ、喰われる前に。」
February 14, 2019
ファースト・マン
ジェイムズ・R. ハンセンの『ファースト・マン 初めて月に降り立った男、ニール・アームストロングの人生』の映画化。1962年のX-15テスト飛行から1969年のアポロ11号まで。伝記映画としても実録映画としても面白くない。チャゼル映画は『セッション』も『ラ・ラ・ランド』も好きだがこれは嫌い。チャゼルよりクリントの方がよかった。月面はIMAX、船内は16mmて。しかもキャメラが全編手持ちで、手ぶれ感ひどい。寄り寄りで天地トリミング感ハンパねー。1.43 : 1のIMAXレーザーなら印象が違うだろうけど大阪だけだし。船内シーンでキャメラを置く瞬間がわずかにあってホッとした。現実に撮れないショットは見せない方針なので観たい画がない。その割に月面で引いた絵が出たりして。もしもこの時代にIMAXカメラがあったら、になってる。ワイドショットでいつの間にか星条旗が立ってるが、ソ連との競争なら立てる瞬間はいるでしょ。ジェミニ8号のスピンと、奥さんの「子供たちに戻れなかったときの心構えをあなたから話しなさい」ってセリフだけよかった。ゴズリングは相変わらず無口。冒頭、X-15のテストでチャック・イエーガー登場。NASAの人達、ジョン・コナーやグッドウェザー博士やマンス・レイダーとか、知ってる顔が出てきて実録感薄れる。黒ベタに「1965」とあれば誰でも年号だとわかる。その下に「1965年」って字幕はいらん。製作費は5900万ドル、USはPG-13。東宝東和配給、惹句は「月への不可能な旅路を体験せよ。」
February 08, 2019
アクアマン
初日に新宿ピカデリーで観た。もっすげーよかった!DC映画では『ダークナイト』以来の傑作。さすがジェームズ・ワン。『3万マイル』『ゆうれい船』『ホルス』の東映動画イズム溢れる娯楽冒険活劇!海底に埋まったWBロゴからすごい!アバンタイトルから秀逸!「私はアトランティスの女王アトランナ」「僕はトーマス、灯台守」でジーン。TVにスティングレイ、曲はもちろんバリー・グレイ!サメの前のアーサーにゾクゾク!そして別れ。「涙は海に流れる」「ここ(地上)では涙は頬を流れる」ああ〜!アクション満載、バトルは全部イイ!カッコいいショット満載で泣けた泣けた。海底描写が見事。見たことないような映像にうっとり。アトランティスは暗くならずゴージャス。メイン・オン・エンドタイトルのポストシーンに驚きがないくらいで、あとは全部好き!アーサーかっけえ!「王は自分の国のために戦う。あなたは皆のために戦う」ロノン、立派になったなー。ドロゴ、コナンと蛮族からのアクアマン。カラゼンに乗る姿はドラゴンを駆るデナーリスのよう!強いプリンセスとトライデントを探すアーサー王伝説。『ロマンシング・ストーン』のジョーンとジャックのように楽しい。でもシチリアでは奇襲にあう。そのキャメラワークがすごいのなんの。ついに見つけた三叉槍の神々しいこと!そして巨大怪獣まで登場。メラがスカーレットウィッチみたいにカッコイイ!戦い始める時の表情たまらん。バルコはマーリンでミヤギ。さすがデフォー、微妙なリアクションで声はいらんね。オームはワン組のウォーレンさん!ロキみたいになるんかなー。製作費は2億ドル、USはPG-13。WB配給、惹句は「海中で、暴れろ。」
February 01, 2019
マイル22
4食めのWバーグ定食は冷めちゃってた。マジであと2作やるの?CIAのグラウンド・ブランチってスパイとゆーより急襲部隊だね。マザー率いる情報分析チームと合わせてオーバーウォッチ作戦。冒頭でロシアのセーフハウス急襲。最後ドカーンでいいのか?このチームは言うほど優秀じゃないし強くもない。マザーの指示が頼りで現場での判断や仲間間の合図がない。殺すのも指示待ちって、情報に頼りすぎだろ。しかもオーバーウォッチ、弱すぎアホすぎ。大使館から空港までイコを連れてくだけなのに。リーダーはしゃべりまくりのイヤな奴、『TWD』のマギーはイラついてばっかし。元夫はピーター・バーグだ!ロンダ・ラウジーは大して見せ場なく、イコ・ウワイスとのファイトもなかった。もったいねえ。イコのファイトは2シーンあったが寄りすぎキャメラとツギハギモンタージュでもったいねえ。銃撃戦は市街地の路上とアパート内。MQ-9 リーパーは周辺情報だけで何もしない、チームが死んでいくのに。と思ったら最後に対地攻撃、やれるんじゃないか!C-130はイコが乗っ取った後どうなったんか?
バジェット3500万ドル、USはR、日本はR15+。クロックワークス配給「世界をダマす 究極のミッション」
January 11, 2019
クリード 炎の宿敵
前作より1500万ドルもアップして5,000万ドルなんだけど、前作よりつまんない。お話の展開に説得力が足りない。どうしてもドラゴ親子に感情が行ってしまうので、彼らを応援しちゃうだけに、ドラゴ親子が不憫でならない。ドラゴがわざわざロッキーの店まで会いに来たのにロッキーの対応が冷たすぎる。ドラゴの元嫁もすげー感じ悪い。双方のトレーニングモンタージュも盛り上がらんし、試合も前作ほど凝ってないし、アドニスが勝つのも納得いかない。よかったのはアポロの写真を使えたことと、テッサ・トンプソンの出番が多かったこと。歌まで披露してくれる。
USはPG-13、WB配給。惹句は「戦わなければならない奴がいる。」