December 03, 2018
恐怖の報酬【オリジナル完全版】
1977, 121min. シネマート新宿S1 ★★★★
Universal -
Paramount release, a Film Properties International N.V. production,
Black Label Media a William Friedkin film "Sorcerer" Roy Scheider, Bruno Cremer, Francisco Rabal, Amidou, Ramon Bieri, music by Tangerine Dream, director of photography: Dick Bush & John M. Stephens, baced on the novel "The Wages of Fear" by Georges Arnaud, screenplay by Walon Green, directed & produced by William Friedkin
40年前に試写で観たときはすごいスリルを味わった。ロイ・シャイダーはロイ・シェイダーだった。でもオリジナル版には及ばないとか言われてて、数年後にクルーゾー版見てみたら確かにすごかったんだけどね、出発するまでのお話もしっかりあってキャラクターが深かった。マリオとルイージにびっくりだし、モノクロならではの緊張感とか油っこさとか。でもフリードキンのリメイクが駄作ってことにはならない。さて、今回のフリードキンによる2013年の4Kデジタルリマスターは日本初公開版より30分長い!出発する前にメンバーエピソードがのお話がしっかりあるじゃないの!しかもまさかのバッドエンディング付き!「え〜!しつこっ!」ってなる。輸送シーンはやっぱ吊り橋が観てて手に力が入る。がんばれ、もう少しだ、あああ〜、危ない!渡れるってわかっててもハラハラドキドキ。バジェット1,200万ドル、USはPG。コピアポア・フィルム配給。
December 01, 2018
ヘレディタリー/継承
2018, 127min. TOHOシネマズ新宿S11 ★★
A24 presents, a
PalmStar Media presentation, a Thunder Road production
Black Label Media an Ari Aster film "Hereditary" Alex Wolff, Gabriel Byrne, Toni Collette, Milly Shapiro, music by Colin Stetson, director of photography: Pawel Pogorzelski, written & directed by Ari Aster, VFX:
Brainstorm Digital, Kill9 Studios,
Mechanism Digital,
4th Wall, SFX:
Applied Arts FX Studio
『エンティティー/霊体』みたいなタイトルに釣られた。「直近50年のホラー映画の中の最高傑作」「21世紀最高のホラー映画」だそうだがちゃんちゃらおかしい。まったく怖くねーし、助長なシーンが多いし、何を見せたいのかわからんし、かったるい。そもそもこの家族に興味を持てないからどうでもいい。って言うとそれまでだけど、新しくもなく怖くもなく、結局悪魔崇拝グループでしたってことで、ホラー映画なの?これ。伏線?もバラバラで全体の中では意味がない。変な現象もいきあたりばったりで関連性がない。アニーって『500ページの夢の束』の施設のおっかさん。ガブリエル・バーンって『エンド・オブ・デイズ』でサタンなんだぜ。バジェット1,000万ドル、USはR。ファントム・フィルム配給、惹句は「完璧な悪夢」
November 16, 2018
ボーダーライン: ソルジャーズ・デイ
2018, 122min. 新宿ピカデリー T2 ★★★
Lions Gate presents, a
Black Label Media presentation, a Thunder Road production
Black Label Media "Sicario: Day of the Soldado" Benicio Del Toro, Josh Brolin, Isabela Moner, Jeffrey Donovan, Manuel Garcia-Rulfo & Catherine Keener, music by Hildur Guðnadóttir, director of photography: Dariusz Wolski,ASC. baced on characters created by Taylor Sheridan, written by Taylor Sheridan, directed by Stefano Sollima, VFX:
Rodeo FX
サノス+コレクター再登場!麻薬カルテル壊滅へ。『シカリオ』の続編じゃなくてスピンオフだった。発端の衝撃事件2連発すごかったー。国境とショッピングモールでの自爆テロ。前作ほどの緊張感はなかったけどヤバイ空気はいっぱいで面白かった。ベレッタ92を左の人差し指使って連射するベニチオ撃ち、早々に出て来た。メキシコカルテルとルール無用の戦争だー。襲撃してきたメキシコ連邦警察を返り討ちにして状況一転。作戦はなかったことに!以降、冷酷なマシン達は人間味が出てきちゃう。今回エミリー・ブラントはナシだけど、誘拐したボスの娘イサベルちゃんがカワイクてよかった。演じるのはイザベラ・モナー。1年後、まさかのスカウトってそっちか!アレハンドロは結局復讐を果たしてないし、3作目作る気満々。ラストにやっと前作の曲「Beast」がかかって「In loving memory of Jóhann Jóhannsson」のクレジットが。亡くなってたのか!今作の音楽はヨハンの弟子だった。バジェット3,500万ドル、USはR。KADOKAWA配給、惹句は「このルール無き戦いに、終わりはあるのか。」
November 14, 2018
ボヘミアン・ラプソディ
2018, 135min. TOHOシネマズ新宿S7 ★★★★
20th Century Fox /
New Regency Picturespresents, a
Diamond Film Productions /
GK Films Production "Bohemian Rhapsody" Rami Malek, Lucy Boynton, Gwilym Lee, Ben Hardy, Joe Mazzello, Aidan Gillen, Allen Leech, Tom Hollander & Mike Myers, music supervisor: Becky Bentham, executive music producer: Brian May & Roger Taylor, Editer: John Ottman,ACE. director of photography: Newton Thomas Sigel,ASC. story by Christian Gudegast & Paul Scheuring, screenplay by Anthony McCarten, directed by Bryan Singer / Dexter Fletcher, VFX:
DNEG,
Clear Angle Studios,
Nice Biscuits Post Production,
Outback Post,
Halo VFX,
Nvizage, previs:
Argon
1100円の日なので『ボヘミアン・ラプソディ』観て来た。リージェンシーのロゴが変わってた。80年代映画としてはよかったけど、伝記映画として薄っぺらくて、再現ドラマ集めたダイジェストって感じ。いいシーンはいくつかあったけど、ブライアン・メイの大人の対応とか、親父とのハグとか。んでライブ・エイド!なんだこの圧倒的再現力、完璧じゃないか!当時録画しながら14インチのテレビで見てたんだけど、大スクリーンでの再現と編集が素晴らしすぎて涙出た。ラストの「伝説のチャンピオン」感動。6曲とも撮影したんなら全部見せてくれよー!そうそう、マイク・マイヤーズを久しぶりに見た。変装みたいなんですけど。このEMIのエライさんが「ボヘミアン・ラプソディ」を「ティーンエイジャーが車の中で頭を振る曲ではない」ってけなす。実はマイヤーズが出た『ウェインズ・ワールド』(1992)の冒頭シーンでプロデューサーの読みは外れたってことになる。ボーイング747のタッチダウンを真後ろから撮ったカットで、スポイラーがアップしてるのがよかった。アーカイブではないので、DNEGいい仕事するなー。バジェット5,200万ドル、USはPG-13。20世紀FOX配給、惹句は「伝説のバンド<クイーン>その生き様が世界を変えた感動の物語。」
November 01, 2018
ザ・アウトロー
2018, 140min. 新宿バルト9S2 ★★
STXfilms &
Diamond Film Productions present a
Diamond Film Productions /
Tucker Tooley Entertainment / Mark Canton Production / G-Bade Production, a Christian Gudegast film, Gerard Butler, Curtis '50 Cent' Jackson "Den of Thieves" Pablo Schreiber, O'Shea Jackson Jr., Meadow Williams, music by Cliff Martinez, director of photography: Terry Stacey, ASC. story by Christian Gudegast & Paul Scheuring, screenplay by Christian Gudegast directed by Christian Gudegast, VFX:
Peerless,
PRPVFX Limited
なんで『ザ・アウトロー』なんて邦題にしたんだろ。原題の『Den of Thieves』は泥棒のアジトって意味。メリーメン率いる武装強盗団を追うのはビッグニック率いる郡保安局重犯罪特捜班。強盗チームと特捜チームの2組が並行で描かれる。連邦準備銀行から処分される古い紙幣をシュレッダー前に強奪するという計画。両チームとも渋滞にハマって両者は車を降りて銃撃戦が始まる。強盗団が元海兵隊ってことで近接戦闘に長けてる。銃を撃たない時は下に向けとけって指導してくれる。『ヒート』や『シカリオ』ほどじゃないけどリアルで迫力あった。フルオートカービン、ショットガン、マシンガン、ハンドガンと、銃の扱いをしっかり見せるし、地面に散乱する空薬莢もあるし。それにしてもニック役のジェラルド・バトラーが『ゴッサム』のハービー・ブロックみたいな体型なのは役作りなのか?監督の要請で25ポンド増やしたらしい。ニックの離婚エピソードとFBIいらん。続編あるよ。バジェット3000万ドル、USはR。プレシディオ配給。
October 22, 2018
2001年宇宙の旅
1968, 164min. TOHOシネマズ新宿S10 ★★★★
MGM presents, a Stanley Kubrick Production, Stanley Kubrick's "2001: A Space Odyssey" Keir Dullea, Gary Lockwood & Douglas Rain, production design by Ernest Archer, Tony Masters, Harry Lange, art direction by John Hoesli, director of photography: Geoffrey Unsworth, screenplay by Stanley Kubrick & Arthur C. Clarke, directed by Stanley Kubrick, special photographic effects designer / special photographic effects director: Stanley Kubric, special photographic effects: Douglas Trumbull, SMFX: Stuart Freeborn
70mmスーパーシネラマ以来40年ぶりに劇場で観た。DMRの2K画質はきれいじゃないし、スクリーンもでかくないし、左右が切れてるし、IMAXで劣化版作る意味がわからんかったけど、観てよかった!2分半の序曲が終わるとパッと暗くなってMGMマーク。天地の黒帯少なめ、両端は若干切れてた。2.20 : 1(Cinerama)と1.90:1(IMAX Digital)の間、2.15:1くらいで許容範囲。とにかく音と映像に圧倒される。50年前の映画とは思えない!モーションコントロールもCGもないんだぜ。ステーションに向かうオリオン3、ランディングするアリエス1B、大好きなショットが出る度に体が震えてウルウル。18ヶ月後、ディスカバリーのパースショットキタ〜!ポッド内で話すボーマンとプールの唇からのINTERMISSION。明かりがついて12分のトイレ休憩。後半はスターゲート、まさしく体感、気分はボーマン。ラストカットのスターチャイルドの圧倒的な美しさ!エンドクレジットの最後にTHE ENDが出ると場内は明るくなるんだけど、「ドナウ」は流れ続ける。ここで大方の人は退場します。「ドナウ」を最後まで聞くと、スクリーンにワーナーのマークが出たあと、「この映画はIMAX DMRで変換されました」みたいな文章。バジェットは1200万ドル、WB配給。
October 14, 2018
スカイスクレイパー
2018, 102min. TOHOシネマズ新宿S11 ★★★
Universal Pictures &
Legendary Pictures presents, a Seven Bucks production, a film by Rawson Marshall Thurber, Dwayne Johnson "Skyscraper" Neve Campbell, Chin Han, Roland Møller, music by Steve Jablonsky, director of photography: Robert Elswit, written & directed by Rawson Marshall Thurber, VFX:
ILM,
MPC,
Image Engine,
UPP,
Lola VFX,
Cantina Creative,
Iloura,
Virtuos ,
Umedia,
Whiskytree,
Revolt 33 Studios,
Method Studios, 3D Conversion:
Stereo D, previs:
The Third Floor
元海兵隊で元FBI人質救出チーム、それだけで強力だけど、転職後10年間銃にさわってないソウヤー。そのハンデはなかったけど面白かった。ハラハラしたのはサラの板渡り。家族が分断されてバラバラになるのは巧い。ソウヤーのピンチもたっぷりでスリリング。水で発火した火災と高層ビルは障害として。野次馬のリアクションいい。ダクトテープとサラの再起動は大事。『燃えドラ』鏡バトルの再現、締めは「その前に言っておくことがある。オレは後ろにいる」はよかった!乗るまで待ってるエレベーターとマクガフィンのデータの原本は間抜け。あとHKPのウー捜査官、中継見ながらソウヤーの行動を部下に解説するけど見てりゃわかるから。最後にソウヤーの前に「やっと会えた」って現れるが「誰?」ってなるね。バジェットは1億2500万ドル、USはPG-13。東宝東和配給、惹句は「史上最大に、デカい建物。史上最高に、ヤバい救出。」
October 12, 2018
イコライザー2
2018, 121min. 新宿ピカデリーT8 ★
Columbia Pictures presents, an Escape Artists / ZHIV / Mace Neufeld production, a film by Antoine Fuqua, Denzel Washington "The Equalizer 2" Pedro Pascal, Ashton Sanders, Orson Bean w/Bill Pullman & Melissa Leo, music by Harry Gregson-Williams, director of photography: Oliver Wood, based on the television series created by Michael Sloan & Richard Lindheim, wtitten by Richard Wenk, directed by Antoine Fuqua, VFX:
Zero VFX,
Crafty Apes,
J.E.M. F/X,
Mammal Studios, Title: General Titles
Elastic
デンゼル+フークアは4作目だが2人とも初続編。4年前の前作ほどの奇抜さ斬新さはなかった。尺の割に無駄が多くて話の展開が遅い。マサチューセッツ、ベルギー、ワシントン行ったり来たり、後始末に次ぐ後始末。今回はタクシードライバーなのでどう捻ってくるかと思ったら、元CIAの凄腕ってだけのありがち展開にしかなってなくて残念。CIAは殺し屋集団かよ?ギャングこらしめなきゃ報復あるだろうし。ギャングもMAC-10あるなら使えよ。クライマックスはわざわざセットしたハリケーン下の銃撃戦の難しさがない。あんだけ激しい暴風雨でしっかりホールドできて視界もバッチリ、弾道も逸れず。あり得ん。マッコールが強すぎでスリリングじゃない。バジェットは700万ドルアップで6200万ドル、USはR、日本はPG12。ソニー・ピクチャーズ配給、惹句は「今度の敵は《イコライザー》」
October 01, 2018
クワイエット・プレイス
2018, 90min. TOHOシネマズ新宿S3 ★★★
Paramount Pictures presents, w/Michael Bay, a Platinum Dunes production "A Quiet Place" Emily Blunt, John Krasinski, music by Marco Beltrami, director of photography: Charlotte Bruus Christensen, story by by Bryan Woods & Scott Beck, screenplay by Bryan Woods & Scott Beck and John Krasinski, directed by John Krasinski VFX:
ILM,
Raynault VFX,
PowerHouse VFXs,
Gotham Digital,
Cadence Effects
エミリー・ブラントが出てれば間違いない。近未来SFスリラーだった!たしかに『クローバーフィールド』にしちゃうのはもったいない!いきなり89日めから始まる。ここでセットアップして472日めへ。字幕は読まなくていいくらいよくできてた。音と絵に集中できる。音が立てられないシーンを含む映画はあっても、全編ってのは画期的でしょ。ベルトラミ・サウンドが超スゴイ。あの階段のクギ、抜いとけよ、よりによってママさん出産時で大ピンチだってのにパパさんおらんし。子供たちが大ピンチだってのにパパさんおらんし。ラストカットのポンプアクションがカッコよすぎて涙出た。続編楽しみー。バジェットは1700万ドルだけど、VFXはILMで豪華。クリーチャーは好みのデザイン。動きも『ディセント』のクロウラーっぽくてイイ!弱点は『怪獣大戦争』のX星人と同じ!USはPG-13。東和ピクチャーズ配給、惹句は「音を立てたら、即死。」
September 15, 2018
500ページの夢の束
2017, 93min. 新宿ピカデリー T10 ★★★
2929 Productions presents, an
Allegiance Theater w/
Embankment Films a Ben Lewin film Dakota Fanning, Toni Collette & Alice Eve "Please Stand By" music by Heitor Pereira, director of photography: Geoffrey Simpson ACS, based on the Play by Michael Golamco, screenplay by Michael Golamco, directed by Ben Lewin
『ファンボーイズ』の『スター・トレック』版。当然、イイ話だった。原題の「Please Stand By」は落ち着くための呪文。ダコタ・ファニングの自閉症演技が素晴らしかった。そもそも500ページの脚本って普通じゃない。映画4本ぶんだよ!郵便じゃ間に合わない、パラマウントへの2月14日早朝から16日17時の旅。いいシーンがいくつかあったけど、特にLA市警のフランク巡査(シールドの人)最高!相棒を制して落ち着き払ってクリンゴン語でウェンディとやりとり。「英語だって話せるわ」って言われちゃうけど「カプラ!」って激励するのは泣けた!ウィーバー先生、帰り際に毛布をかける心遣い。そしてオードリー姉さんも吹っ切れてよかったし、ウェンディはおばさんになった!ウェンディがスポック、オードリーがカークだね。姉妹でステップアップした。チワワのピートがめちゃくちゃかわいい!バスを降ろされたのはお前のせいだけど許す。USはPG-13、キノフィルムズ配給。惹句は「届けたい物語がある。届けたいひとがいる。」
September 09, 2018
MEG ザ・モンスター
2018, 113min. 新宿ピカデリー T6 ★★
Warner Bros. /
Gravity Pictures presents,
Apelles Entertainment / Di Bonaventura Pictures /
Flagship Entertainment Group /
Maeday production, a film by Jon Turteltaub "The Meg" Jason Statham, Li Bingbing, Rainn Wilson, Ruby Rose, Winston Chao & Cliff Curtis, music by Harry Gregson-Williams, director of photography: Tom Stern, based on the novel "Meg" by Steve Alten, screenplay by Dean Georgaris and Jon Hoeber &Jon Hoeber, directed by Jon Turteltaub VFX:
ScanlineVFX,
DNEG,
Sony Imageworks,
Image Engine Design,
Soho VFX,
Instinctual VFX,
Umedia VFX ,
Incessant Rain Studio, 3D Conversion:
Legend3D, Title:
yU+Co., pre-viz:
Halon Entertainment
観たかったものはことごとく外されるわ、観たくないもの(父親と娘の三文芝居)を見せられるわでがっかり。でもステイサムの飛び込みと、小型犬の泳ぎが横位置で見れた。さすがに正面フォローからのUターンは笑っちゃったけど。1997年の『メグ』が原作なんだけど、PG-13で映画化しちゃダメなやつだね。船に巻き付く巨大イカ、それを食らうメガロドンってガイラ登場かよ!でも怪獣映画の迫力やスケール感はカケラもないし、サメ映画の怖さは微塵もない。メガロドンおとなしいんだもん。でかいんだからさー、クジラばっか食ってないでもっと人食えよ。破壊するのも小船ばっかり。中国駆逐艦との戦いが観たかった。サメの群れに食われる最後は情けない。登場人物は緊迫感がないし、呑気すぎる。バジェットは1億3000万ドル。ワーナー配給。惹句は「悲鳴ごと、飲み込まれる。」
September 01, 2018
アントマン&ワスプ
2018, 118min. 新宿ピカデリー T3 ★★
Marvel Studio presents,
Marvel Studios production, Paul Rudd "Ant-Man and the Wasp" Evangeline Lilly, Michael Peña, Walton Goggins, Bobby Cannavale, Judy Greer, Hannah John-Kamen w/Laurence Fishburne, w/Michelle Pfeiffer & Michael Douglas, music by Christophe Beck, director of photography: Dante Spinotti, written by Chris McKenna & Erik Sommers and Paul Rudd & Andrew Barrer & Gabriel Ferrari, directed by Peyton Reed VFX:
DNEG,
Framestore,
Lola VFX,
Method Studios,
ILM,
Digital Domain, ,
Cinesite,
BUF,
Crafty Apes,
Perception,
Luma Pictures,
RISE Visual Effects Studios,
Rodeo FX,
ScanlineVFX,
Technicolor VFX,
The Embassy VFX,
Exceptional Minds,
Clear Angle Studios, 3D Conversion:
Stereo D,
Legend3D, Title:
Elastic , pre-viz:
Third Floor
『シビル・ウォー』後の話。前作は面白かったのに、今回は眠くなった。初代アントマンが初代ワスプを助ける話だし。それ関連でアントマンとワスプはラボの争奪戦。バディ・ムービーとは言えない。身内の問題解決でヒーロー活動もなく、大きな事件もなく、世界が変わることもない。量子トンネル、はぁ〜。ポスト・クレジット・シーンは『インフィニティ・ウォー』と同じなので驚かねえ。『アベンジャーズ4』に繋がるようにしてある。バジェットは1億6200万ドル、USはPG-13。ディズニー配給。惹句は「身長1.5cmのバディ・ヒーロー・アクション誕生!」
August 16, 2018
ミッション:インポッシブル/フォールアウト
2018, 147min. 新宿ピカデリー T1 ★★★
Paramount Pictures &
Skydance presents, W/ TC Productions + Alibaba Pictures, a Tom Cruise /
Bad Robot production, Tom Cruise "Mission: Impossible - Fallout" Henry Cavill, Ving Rhames, Simon Pegg, Rebecca Ferguson, Sean Harris, Angela Bassett w/Michelle Monaghan & Alec Baldwin, music by Lorne Balfe, director of photography: Rob Hardy, witten & directed by Christopher McQuarrie VFX:
DNEG,
Lola Visual Effects,
BlueBolt,
One Of Us,
Cheap Shot, CG:
Blind, 3D Conversion:
Prime Focus World, Title:
Filmograph, previs:
Third Floor
クリストファー・マッカリーは前作から進歩なく、今回もお笑いにしちゃった。いきあたりバッタリでミッション遂行中にハードルが上がってくパターンばっかし。マヌケだし都合よすぎるし。イーサンは老けたし、ルーサーは太ったし、解散でいいんじゃないの?車幅より狭い路地で車が動けなくなるとか、黒ずくめのライダーがメットを脱いだら女でしたとか、クライマックスが核爆弾の解除とか、もう見飽きた。パリのチェイスは撮影も編集もよかった!最後の崖ッぷちアクションはハラハラした。ヘリ後部座席のウォーカーなめのイーサンヘリのカットが出る度に笑えた。「ウォーカー、後ろ後ろ」状態。Minimi役に立たへんし。東和ピクチャーズ配給。惹句は「不可能が連鎖する」
August 14, 2018
カメラを止めるな!
2017, 96min.TOHOシネマズ新宿 T9 ★★★★
TCXで観た。37分の『One Cut of the Dead』1カットで撮ったはいいけど、ハッキリ言ってヒドくて。やっと終わったと思ったらタイトル!こっからが本編、ゾンビ映画じゃなかった。これが超絶面白い。なにこの緻密すぎる計算し尽くしたアドリブ!なんでこーなった?ってのが全て明かされていく面白さ!キャラクターと伏線の絶妙さ!涙流して爆笑したー。メイキング好きにはたまらんね!『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』みたいの想像してたが全然違った。寧ろ『ビッグムービー』や『ラヂオの時間』の面白さに近い。メイキングは本編より面白いと言われるが、だったらメイキングの映画にしてまえ。ひたすら一生懸命な姿が笑えるなら、生で1カットって縛りをつけよう。人間イントレはアツアツポイント。バジェットは250万円、惹句は「最後まで席を立つな。この映画は二度はじまる。」
August 01, 2018
インクレディブル・ファミリー
2018, 118min.新宿ピカデリー T6 ★★★★
Walt Disney Pictures Presents, a
Pixar Animation Studios film, "Incredibles 2" Craig T. Nelson, Holly Hunter, Sarah Vowell, Huck Milner, Eli Fucile, Catherine Keener, Bob Odenkirk, Jonathan Banks & Samuel L. Jackson, music by Michael Giacchino, Written & Directed by Brad Bird
シンデレラ城はインクレタッチ!14年前の前作ラストからの続き!アンダーマイナーのドリルタンク暴走から!列車、ヘリ、船と乗り物祭りだ。今回はイラスティガールが大活躍!バイクチェイスからの暴走列車のシーンは見応え会った!あと、スクリーンスレイバーのアジトのシーン、光の部屋でのバトルがカッコイイ。でもやっぱりバイオちゃん最高。特にアクションの中で見せる表情がたまらん!水噴射は爆笑した。ドクター・ストレンジなヴォイドとイヴリンもよかったなー。エンドタイトルの出だしが1作目と同じでおぉ〜ってなった。アンダーマイナーとの決着は次作?『JQ』懐かしかった!ディズニー配給。惹句は「家事!育児!世界の危機!」
バオ
2018, 8min.新宿ピカデリー T6 ★★
うまそうな中華まん作るなあと思ったら、まさかのバオちゃん。演技がわざとらしいし、話が安易すぎて好きじゃない。
July 26, 2018
ニンジャバットマン
2018, 85min.新宿ピカデリー T9 ★★
配給:
ワーナー・ブラザーズ 製作:ワーナー・ブラザーズ・ジャパン 制作:
神風動画 アニメーション制作:
神風動画 /
YAMATOWORKS 監督:水崎淳平 脚本:中島かずき キャラクター・デザイン:岡崎能士 音楽:菅野裕悟 アニメーション:
スタジオコロリド,
アルバクロウ,
ライデンフィルム, Ghost Labo,
キャンディーボックス, Xenron Thailand 動画:
オープロダクション,
コミックス・ウェーブ・フィルム,
和風アニメ―ション, 神龍, 水戸アニメーション, MAP, Phoenix Animation, Taikan Animation Studio 牧歌シーン: 斉藤拓也, Anihouse Sun,
DR MOVIE, drop
最終上映で観た。戦国時代にタイムスリップして、全ての武器も失って、忍者の修行をするバットマン、ではなかった。主役はジョーカーだね。芝居の密度が高え。バットマンはいいとこなし。騙されたりヴィラン助けたり、騙されたり。話がもっと盛り上がればなあ。ニンジャバットマンになるのは最後。絵柄がとっつきにくいかと不安だったけど、いい感じのアメコミレンダリングでカッコよかった。音楽がラロ・シフリンっぽかった。ガラッと絵柄が変わったファーマー・ジョーカーのシーンは想定外だったなー、よかった。変形は好きだが合体は好きじゃない、もうええわって感じ。町民がただいるだけで影響が描かれないのと、日本の歴史を変えたままとっとと帰ちゃうのは残念。まあ、DC得意の別アースってことで。エンドタイトルにゴードンいた!ワーナー配給。惹句は「日本が世界に放つ、戦国タイムスリップ・アクション・エンターテインメント!」
July 19, 2018
ジュラシック・ワールド/炎の王国
2018, 128min.新宿ピカデリー T1 ★★★
Universal Pictures & Amblin Entertainment presents, W /
Legendary Pictures / Perfect World Pictures "Jurassic World: Fallen Kingdom" Chris Pratt, Bryce Dallas Howard, Rafe Spall, Toby Jones, Ted Levine, BD Wong, James Cromwell & Jeff Goldblum, music by Michael Giacchino, director of photography: Oscar Faura, based on character created by Michael Crichton, written by Derek Connolly & Colin Trevorrow, directed by J.A. Bayona VFX:
ILM,
Image Engine,
One Of Us,
BaseFX,
Lola Visual Effects,
Nvizible,
Outpost VFX,
Scanline VFX,
El Ranchito,
Gentle Giant Studios,
Exceptional Minds,
ILPvfx, SFX:
Ghost VFX,
J.E.M. F/X, 3D Conversion:
Stereo D, previs:
Proof, posvis:
TPO VFX
前作が極上の出来だったので、物足りない感のある続編だったけどがんばってた。前半が島、後半が屋敷という2本立て。こんな火山島をパークにしてたとは!火山の噴火で恐竜たちが逃げるシーンは『バンビ』のようにすごい!ラスト、ブラキオサウルスのフルサイズ正面のカットはウルウルきた。見事!元ネタは『怪獣大戦争』と『ラドン』だと思うけど、マジで泣けた。絵も美しかった!屋敷の地下に研究所と競売場があって、まるで『空飛ぶゆうれい船』の黒潮邸のよう。気付けよ、ジェームズ・クロムウェル!屋敷内ではインドラプトル大暴れ。そーゆーサイズなの。ラスト、森に去るブルーもよかった!ライトが当たってブルーの影が木にでっかく映るの、もう、神懸かってた。たった2カットで満足させてくれる映画は珍しい。全米各地に放たれた恐竜達は3作目でどうなるのかなー。製作費は前作より2000万ドルアップの1億7000万ドル、USはPG-13。東宝東和配給。惹句は「生命は、新たな道を見つける」
July 01, 2018
ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷
2018, 99min.TOHOシネマズ新宿S12 ★★
Eclipse Pictures presents, a Screen Austraria presentation, W/Screen Queensland / Film Victoria, a
Blacklab Entertainment production an
Imagination Design Works production a film by The Spierig Brothers, Helen Mirren, Jason Clarke, Sarah Snook "Winchester" music by Peter Spierigl, Production Design by Matthew Putland, director of photography: Ben Nott ACS, written by Tom Vaughan & The Spierig Brothers, directed by The Spierig Brothers VFX:
Cutting Edge
スティーブン・キングのTVシリーズ『ローズ・レッド』と同じく、カリフォルニア州サンノゼに実在する幽霊屋敷ウィンチェスター・ミステリー・ハウスを元にしたオーストラリア映画。実在したサラ・ウィンチェスター未亡人がヘレン・ミレンでいい感じに雰囲気。外では普通に大工達が幽霊屋敷を絶賛建設中。365日24時間休みなく。幽霊屋敷映画としては大して怖くない。ゾッとする感じじゃなく、音でびっくりさせるタイプ。小賢しいテクニック。1906年のサンフランシスコ地震や精神科医の自殺した嫁とかからめて盛り上げて、イイ話にもっていきたかったんだろうな。姪の「私は恐怖に支配されない」って唱えるのはよかった。製作費は低予算で350万ドル、USはPG-13。Regents/ポニーキャニオン配給。惹句は「増築し続けないと、死ぬ。」
June 29, 2018
ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
2018, 135min.新宿ピカデリーT1 ★★★
Walt Disney presents, a
Lucasfilm Ltd. production a Ron Howard film "Solo: A Star Wars Story" Alden Ehrenreich, Woody Harrelson, Emilia Clarke, Donald Glover, Thandie Newton, Phoebe Waller-Bridge, Joonas Suotamo & Paul Bettany, music by John Powell, Production Design by Neil Lamont, director of photography: Bradford Young ASC, written by Jonathan Kasdan, Lawrence Kasdan, directed by Ron Howard VFX:
ILM,
Lola VFX,
Exceptional Minds,
Hybride Technologies,
Raynault VFX,
Jellyfish Pictures,
Clear Angle Studios, for exceptional minds,
Nvizage,
Tippett Studio,
Gentle Giant Studios, SFX: 2EFX, CG:
Blind, 3D Conversion:
Stereo D, previs:
Third Floor
2D字幕で観た。クビになったレゴ兄弟に代わってロン・ハワードがほとんど撮り直したらしい。紛れもなくハン・ソロの若い頃に見えたし、新カノンよりもしっかり『スター・ウォーズ』で満足した。『反乱者たち』みたいなテイスト。コソ泥が船を手に入れるまでの3年の話。コレリアのシーンからSWっぽい絵が続々。ミンバンでソロと出会ったチューイは190歳!今回から中の人はピーター・メイヒューじゃないけどチューイ。長身を利してのチョークスラム!ソロはウーキー語しゃべれたんか!ケッセルでチューイにスピアーを渡すソロ、いい人!ついにケッセル・ランが明らかに!ランドに代わってファルコンの操縦席に収まるソロ。コーパイ席にチューイが着席してカタチができたとこでSWのテーマ!もう、涙出た。続くタイファイターの追撃、曲はもちろん「タイ・ファイターの攻撃」もう最高だわ。お約束の巨大怪獣、脱出ポッドを餌に脱出。これでファルコンはボロボロに。エンヴィス・ネストとクラウドライダーは?キーラとモールは?うおー、続きが観たい!気になったのは、絵が暗めでコントラストが弱いこと。仕様なのか劇場のプロジェクターのせいかわからんけど。製作費は2億5000万ドル、USはPG-13。ディズニー配給。惹句は「すべての男(ヒーロー)に、はじまりの物語がある」
June 01, 2018
デッドプール2
2018, 120min. 新宿ピカデリーT1 ★★★
20th Century Fox presents, W/
Marvel Entertainment, a Kinberg Genre / Maximum Effort Production "Deadpool 2" Ryan Reynolds, Josh Brolin, Morena Baccarin, Julian Dennison, Zazie Beetz, T. J. Miller, Brianna Hildebrand, Jack Kesy, music by Tyler Bates, director of photography: Jonathan Sela, written by Rhett Reese & Paul Wernick & Ryan Reynolds, directed by David Leitch VFX:
DNEG,
Weta Digital,
Framestore,
Method Studios,
Crafty Apes,
Trace VFX,
DI4D,
Soho VFX,
Image Engine, SFX:
Dynamic Effects Canada, SMFX: Harlow McFarlane, Title:
Method Studios, pre-viz:
Third Floor
ローガンの死から始まる。前作ほどじゃないけど普通に楽しかった。今回はファミリー映画。ウェイドとヴァネッサが家族を作ろうと話すアパートで「テイク・オン・ミー」がかかってるんだけど、これが伏線だったとは!MVの再現になった再会シーンが泣ける。面接の後、待望のXフォース結成!救出ミッションでの降下シーンは爆笑、特にヘリとゲロ。バニッシャーは死ぬ時姿を現す!黒いブラックウィドウこと運がいいドミノの能力がやたら高くてよかった!ユキオちゃんかわいいし。ドミノのBXPもいいけど、ケーブルのBFGがカッコイイ。ジャガーノート再登場にびっくり!声はライアン・レイノルズ。歴史修正ネタもオモロかった。特にライアン・レイノルズの黒歴史編。ウルヴァリンと遭遇した旧デッドプール。そして「やったー、ヒーロー大作映画に出られるぞ!」次はXフォースの映画だね。製作費は5800万ドル。USはR、日本はR15+。FOX配給、惹句は「もう、ぼっちじゃない クソ無責任ヒーロー ド派手にカムバック!」
May 25, 2018
犬ヶ島
2018, 101min. イオンシネマ シアタス調布S10 ★★
Fox Searchlight presents, an Indian Paintbrush / American Empirical Pictures production, a Wes Anderson film, "Isle of Dogs" Bryan Cranston, Koyu Rankin, Edward Norton, Bob Balaban, Bill Murray, Jeff Goldblum, Kunichi Nomura, Akira Takayama, Greta Gerwig, Frances McDormand, Akira Ito, Scarlett Johansson, Harvey Keitel, F. Murray Abraham, Yoko Ono, ilda Swinton, Ken Watanabe, Mari Natsuki, music by Alexandre Desplat, director of photography: Tristan Oliver, animation director: Mark Waring, story by Wes Anderson & Roman Coppola & Jason Schwartzman and Kunichi Nomura, screenplay & directed by Wes Anderson VFX:
IOD Productions, SFX:
Mackinnon & Saunders, title: Look! Effects
字幕で観てきた。日本語のセリフが多いのがよくわかる。ほとんどのショットが正面か横。たまに真後ろ。なので、ランキンバスというより『ロペ』に近い。犬のPOVに赤と緑がないのは生々しい。世界観や様式美は面白いけど、アニメとしては動きと空間が足りない。5匹だけど『七人の侍』をBGMにした紙芝居を見たような感覚。乱闘を煙モクモクで見せたのは偉い。これをストップモーションでやるとは。本編中も日本語の文字が結構出る。それが縦書き横書き混在でしかもちっちゃいので読みにくかったー。2D作画パートも多かった。FlashでできそうだったけどエンドクレジットにTVPaintってあった。クレジットがカタカナでも出るんだけど、ハーベイ・カイテルがハービィ・カイテルだったw PG-13。FOX配給、惹句ナシ!
May 18, 2018
ランペイジ 巨獣大乱闘
2018, 107min. 新宿ピカデリーT1 ★★★★
Warner Bros. /
New Line Cinema presents, w/
, a Wrigley Pictures / FPC /
7 Bucks Entertainment production, a Brad Peyton film, Dwayne Johnson "Rampage" Naomie Harris, Malin Akerman, Jake Lacy, Jeffrey Dean Morgan, music by Andrew Lockington, director of photography: Jaron Presant,ASC story by Ryan Engle, screenplay by Ryan Engle and Carlton Cuse & Ryan J. Condal and Adam Sztykiel, directed by Brad Peyton VFX:
Weta Digital,
[Hy*drau'lx],
ScanlineVFX,
Stereo D,
UPP, SFX:
J.E.M. F/X, pre-viz:
Third Floor, pos-vis:
Proof
80年代ゲームの映画化。これがめちゃくちゃ面白かった。オレの好みを見透かされてるとしか思えない。1度バカ笑いし、2度声をあげ、3度涙が出た。BD絶対買う!大満足。悪姐さんをジョージがパックリ笑った。ロック様は元特殊部隊だし、マネーペニーは遺伝子博士、ニーガンはエージェント。クズ同士助け合う。UH-60。民間特殊部隊は全滅。悪の大企業、グローブマスターは墜落、アパッチ、観光船をひっくり返すとき、乗客がバラバラと川に転落するフカン。白昼に怪獣が都市で大暴れ、ビル破壊、巨大高層ビル倒壊、メインローターのみのヘリ。人を食う怪獣。MOAB搭載のB-2と両翼のホーネット、シカゴに接近したら左右に随伴機がアウト。バラン、アンギラス。とにかく動きがイイ!ニーガンはルシールの代わりにガバ、ロック様はミルコウ14、アパッチのM230 30mmチェーンガンとハイドラ70ロケット弾。ロック様を助けるジョージ。助かった市民の描写。製作費1億2000万ドル、PG-13。ワーナー配給。惹句は「巨大化が、止まらない。」
April 27, 2018
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
2018, 149min. TOHOシネマズ新宿T9 ★★★
Marvel Studio presents,
Marvel Studios production, "Avengers: Infinity War" Robert Downey Jr., Chris Hemsworth, Mark Ruffalo, Chris Evans, Scarlett Johansson, Benedict Cumberbatch, Don Cheadle, Tom Holland, Chadwick Boseman, Paul Bettany, Elizabeth Olsen, Anthony Mackie, Sebastian Stan, Tom Hiddleston, Idris Elba, Peter Dinklage, Benedict Wong, Pom Klementieff, Karen Gillan, Dave Bautista, Zoe Saldana, f/Vin Diesel, Bradley Cooper w/Gwyneth Paltrow, Benicio Del Toro, Josh Brolin & Chris Pratt, music by Alan Silvestri, director of photography: Trent Opaloch, screenplay by Christopher Markus & Stephen McFeely, directed by Anthony & Joe Russo VFX:
ILM,
DNEG,
Framestore,
Lola VFX,
Weta Digital,
Cinesite,
Digital Domain,
Method Studios,
Territory Studio,
capital T,
RISE Visual Effects Studios,
Exceptional Minds,
BaseFX,
Direct Dimensions,
Gener8,
fusefx,
Real Pixel VFX,
Clear Angle Studios,
Plowman Craven & Associates,
Elstree Effects,
Gilderfluke & Co, SFX:
Legacy Effects, 3D Conversion:
Stereo D,
DNEG, pre-viz:
Third Floor
全編IMAX撮影で4Kマスター。TCXなのでスクリーンはでかいけど2K上映。10周年記念「MARVEL STUD10S」にちょっと感激。出かける直前に『シビル・ウォー』のラスト30分を見て来たんだけど『ラグナロク』の続きだった!ヴァルキリーがダブルしか名前なかったのはこーゆーことだったのか、勿体ない。惹句の「アベンジャーズ、全滅。」って実は「アスガルド民全滅。」だった。ハルクをあっさり倒すことで強さを見せたサノスだけど圧倒的でもない。これだけのアンサンブルで誰が話の中心になるかと思えば、そこはサノスだった。ガモーラを愛してるし、行動に理由があるし絶対悪ではない。ノーウェア→ヴォルミール→タイタン→地球と距離感を感じさせない。『タイタンの戦い』から、ワカンダ決戦へサノス大活躍。もーちょっとブラック・オーダーうまく使えよ、せっかくそれぞれカッコイイのに。「命に大小はない」も問題。ヴィジョンを生かすためにワカンダが未曾有の危機。うやむやな締め方は想定内だけど、中途半端でスッキリしない。結局悲壮感しかなかったし。シールドのないキャップ、変身できないバナー、ムジョルニアのないソーじゃね。ナノテクになったマーク50はポリマースーツみたいで好きじゃない。よかったのはやっぱりキャップ。ワンダとビジョンのピンチに颯爽と現れ、ファルコンとナターシャも!グルートの「I am Groot」に「I am Steve Rogers」って返すとこ笑った。相変わらずスカーレット・ウィッチが強すぎてカッコイイ。プロキシマとの戦いでナターシャとオコエが加わる展開がお見事。でっかいティリオンにびっくり。ストームブレイカーって英語名かよ!グルートが提供するの感動的。PG-13。ディズニー配給。
April 20, 2018
レディ・プレイヤー1
2018, 140min. 新宿ピカデリーT1 ★★★
Warner Bros. &
Amblin Entertainment presents, w/
Village Roadshow Pictures, a
Amblin Entertainment / De Line Pictures production, a Steven Spielberg film "Ready Player One" Tye Sheridan, Scott Eastwood, Cailee Spaeny, Burn Gorman, Charlie Day, Tian Jing, Adria Arjona, Rinko Kikuchi w/Max Zhang & Charlie Day, music by Alan Silvestri, Production Designers: Stefan Dechant, visiual consultant: Guillermo del Toro, director of photography: Janusz Kaminski, based on the novel by Ernest Cline, screenplay by Zak Penn & Ernest Cline, directed by Steven Spielberg, VFX:
ILM,
Framestore,
Digital Domain,
Territory Studio,
Clear Angle Studios, 3D Conversion:
Stereo D, previs:
The Third Floor,
Framestore
アーネスト・クライン『ゲームウォーズ』の映画化。『ジャンプ』のイントロからの2045年のコロンバスの街がドーンときて頭っからやられた!オモチャ箱映画かと侮ってたが、ギンギン響いてグッサグッサ刺さって、めちゃくちゃ楽しかった。何度も「おぉ〜!」とか「わわわっ!」って声が出ちゃうという、遊び心満載のかつてない映画。ツルモト時代の『スターログ』みたいな。社会派実話『ペンタゴン・ペーパーズ』を同時に作るなんて、スピルバーグすごすぎ!VR世界オアシスでのミッション・アドベンチャーってだけで面白いのに、現実世界とカットバックしつつ、80年代ワンサカでしょ、60〜70年代もあったし!80年代音楽もたまらん。CGIメカゴジラすげー!曲は『ゴジラ』だったけど、アイアン・ジャイアントとドリームマッチ。とにかくアイアンジャイアントは泣かせてくれる。嬉しかったのは『バッカルー・バンザイ』ネタ。アルテミスがすぐ当てた瞬間、サム好きになっちゃった。何気に『スタトレ』推しもイイ!とにかくバックも見なきゃで忙しい。ゼメキスキューブで巻き戻したい!製作費1億7,500万ドル、USはPG-13。ワーナー配給、惹句は「最高の、初体験。」パスワードは「B055man69」
April 18, 2018
ホース・ソルジャー
2018, 130min. よみうりホール ★★★
Lionsgate /
Alcon Entertainment,
Black Label Media &
Jerry Bruckheimer Films present, a
Jerry Bruckheimer &
Black Label Media production, w/
Torridon Films Chris Hemsworth "12 Strong" Michael Shannon, Michael Peña, Navid Negahban, Trevante Rhodes, Geoff Stults, Thad Luckinbill & William Fichtner, music by Lorne Balfe, director of photography: Rasmus Videbæk, based on the book, "Horse Soldiers" by Doug Stanton, written by Ted Tally & Peter Craig, directed by Nicolai Fuglsig VFX:
ILM,
Stereo D,
MPC,
BUF,
11:11 Mediaworks,
CVD VFX,
LION VFX,
AgraphaFX,
Method Studios,
VFX Legion, SMFX:
Creature Effects
原作はダグ・スタントン著のノンフィクション『ホース・ソルジャー 米特殊騎馬隊、アフガンの死闘』。米陸軍UASF(グリーンベレー)の知られざる戦闘ドラマ。映画は面白かったけど「9.11直後、敵勢5万人に対し、たった12人で戦いに挑んだ米軍騎馬隊」って惹句が結構ウソで、ODA595ってアルファ作戦分遣隊で騎馬隊ちゃう(借りた馬には乗る)し、たった12人で戦いに挑んだわけではなく、反タリバンの北部同盟と共に戦った話。北部同盟のドスタム将軍がイイ。「人を殺した目をしている」「兵士でなく戦士になれ」ドスタムの戦い方に強調できない兵士のミッチが戦士になって、ドスタムとの絆が深まる!シュバババ!タリバンの多連装ロケット砲BM-21すげー破壊力。これは攻略せねば。馬で突入するシーンが壮絶。ドスタムがラザンをマカロフで殺す前に言った「ボラマゾーレ」って何?ラストのテロップは泣けた。B-52はCGIだが、チヌークは本物。ヘムズワースの奥さんも本物。惜しかったのはスナイパーのM24のスコープ画面。500mなのに弾着早すぎ。フォクトナーがハゲ頭になってた!製作費3,500万ドル、USはR。日本はPG12でギャガ配給。
April 17, 2018
ロンドン、人生はじめます
2017, 102min. ニッショーホール ★★
Motion Picture Capital presents, w/
Silver Reel, an Ecosse Films production, a Joel Hopkins film, Diane Keaton, Brendan Gleeson "Hampstead" Lesley Manville, Jason Watkins, James Norton, Alistair Petrie & Phil Davis, music by Stephen Warbeck, director of photography: Felix Wiedemann, screenplay by Robert Festinger, directed by Joel Hopkins, title:
Momoco
ロンドン中心部ハムステッドが舞台の実話を元にしたコメディ。ハムステッド公園でくつろぐ人々の中、凧揚げの子供を追って右にPANしていく1stショットから緑が多い映画だった。ダイアン・キートン見てると和むー。72歳なのに全然バアさんっぽくない。ドナルド役のブレンダン・グリーソンの方が年上に見えるけど実際は10歳年下。「ホームレス言うな!17年家に住んでるんだぞ」ドナルドに招かれ、高くて諦めた帽子を買うのがかわいい。壊れた小屋を3人で修理するシーンもいい。勘違い会計士とクギも満足に打てないクソ野郎がオモロかった。配給はシンカ&STAR CHANNEL MOVIES、惹句は「暮らしも、お金も、恋も、自分らしく」
April 13, 2018
パシフィック・リム: アップライジング
2018, 111min. 新宿ピカデリーT2 ★★★
Universal Pictures &
Legendary Pictures presents, a
Legendary Pictures / DOY production, "Pacific Rim: Uprising" John Boyega, Scott Eastwood, Cailee Spaeny, Burn Gorman, Charlie Day, Tian Jing, Adria Arjona, Rinko Kikuchi w/Max Zhang & Charlie Day, music by Lorne Balfe, Production Designers: Stefan Dechant, visiual consultant: Guillermo del Toro, director of photography: Dan Mindel, asc bsc, based on characters created by Travis Beacham, written by Steven S. DeKnight & Emily Carmichael and Kira Snyder and T.S. Nowlin, directed by Steven S. DeKnight, VFX: Peter Chiang,
Double Negative,
ILM,
Ghost VFX,
Atomic Fiction,
Gentle Giant Studios, CG:
Blind,
Territory Studio, SFX:
Weta Workshop,
Legacy Effects,
Odd Studio, Title:
Imaginary Forces,
Clear Angle Studios,
Turncoat Pictures, 3D Conversion:
Prime Focus World,
Gener8, previs:
The Third Floor,
Halon Entertainment,
Day for Nite, title:
Prologue Films
ワーナーじゃなくなったけど、ユニバーサルとレジェンダリーのロゴがCGでイカす!予告で期待値下がりまくってたけど、悪くない。とゆーか、ギレルモ色が薄れた分よくなってた。前作で不満だった部分はほぼ解消されて、オレ好みに寄せてきた感じ。観たい絵をしっかり見せてくれる。監督が『スパルタカス』のスティーヴン・S・デナイトに代わってよかった!アシュールが出るわ、アグロンやガンニクスまで!イェーガーも国別ではなく機能別になってて納得。シドニーにオブシディアン・フューリーが現れるシーン、逃げる作業員をなめるのがいい。東京のシーンでも逃げ惑う群衆描写もよかった。シドニーもシベリアも東京も白昼バトルなのが好感持てる。チェーンソード対決カッコイイし。崩れるビルの破片も満足な量。未来の東京はオモロイ。破壊するためにできた都市だ。ガンダム像あったり。おまけに富士山近いのがいい!ちょっと不細工な富士山だけどラストバトルに相応しいのがわかってるよね。スコットがますますクリントに似てた。声もだけどフォーカスいってないときなんか特にそっくり。残念なのはポスターに描いてあるオスプレイが出てこないこと。製作費1億5,000万ドル、USはPG-13。配給は東宝東和、惹句は「戦いは、ついに[新世代]へ」
April 01, 2018
レッド・スパロー
2018, 140min. 新宿ピカデリーT6 ★★★
20th Century Fox presents, w/TSG Entertainment, a Chernin Entertainment production, a Francis Lawrence film "Red Sparrow" Jennifer Lawrence, Joel Edgerton, Matthias Schoenaerts, Charlotte Rampling, Mary-Louise Parker& Jeremy Irons, music by James Newton Howard, director of photography: Jo Willems, based on the novel "Red Sparrow" by Jason Matthews, screenplay by Justin Haythe, directed by Francis Lawrence VFX:
Double Negative,
Atomic Arts
東西の冷戦は続いてる。元 CIA のジェイソン・マシューズが書いた原作』の映画化。MCUのブラック・ウィドウの元ネタ。『裏切りのサーカス』系の生々しいスパイ諜報戦。なのでアクション活劇の要素はない。スパローはハニー・トラップを仕掛けて諜報活動する女スパイ。CBPかな?前半はスパロー養成学校編。「人間の欲望はパズル。欠けたピースを見つけて補えばターゲットを制御できる」って教えの下の訓練。ジェニロー、映画で初全裸。ボリショイバレエの夢砕かれて、国家のマシン化。後半は任務編。ミッションは定番のモグラ探し。拷問描写多め。電動皮むき器を使った拷問は直接見せるわけじゃないけどエグイ。プーチン似の叔父さん、気の毒に。サーカス幹部だったキーラン・ハインズがロシア諜報部に!モーツァルトは内田光子のピアノ。製作費6,900万ドル、USはR、日本はR15+。配給はFOX、惹句は「私は、国家の美しい武器。」
March 30, 2018
ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書
2017, 116min. 新宿ピカデリーT3 ★★★★
20th Century Fox presents an
Amblin Entertainment /
DreamWorks /
Participant Media / Pascal Pictures /
Star Thrower Entertainment /
River Road Entertainment production, a Steven Spielberg film "The Post" Meryl Streep, Tom Hanks, Sarah Paulson, Bob Odenkirk, Tracy Letts,Bradley Whitford, music by John Williams, director of photography: Janusz Kaminski, written by Liz Hannah & Josh Singer, directed by Steven Spielberg VFX:
Lola VFX
4Kで観た。原作は『キャサリン・グラハム わが人生』。脚本見てからファイナルカットまでわずか9ヶ月。ペンタゴン文書の予習は不要だった。文書作成の経緯から顛末までわかりやすくて面白い!さすがスピルバーグ。ベトナムの戦場から始まる!夜で雨、スピルバーグ版『プラトーン』。そして1971年のDC。記者と言えばタバコ。メリルがレストランにやってきて、ハンクスが待つテーブルにつき、会話が始まる。周囲を入れ込んだ画角で見せた後、会話する2人にフォーカスした構図に。ここまでながーーーい1カット。頭っからすげえ。文書の4000ページ入手〜記事になるまでのスリリングな展開!地方紙ワシントン・ポストの上場直後って事情もあって、掲載成否の息詰まる葛藤あって、決断からドーンな展開!最高裁の判決というクライマックスのオマケ付き。ラストは『大統領の陰謀』につながるプリクエルになってて感動!製作費5000万ドル、USはPG-13。配給は東宝東和、惹句は「本年度アカデミー賞最有力」
March 09, 2018
ブラック・パンサー
2018, 134min. 新宿ピカデリーT3 ★★
Marvel Studio presents "Black Panther" Chadwick Boseman, Michael B. Jordan, Lupita Nyong'o, Danai Gurira, Martin Freeman, Daniel Kaluuya, Letitia Wright, Winston Duke w/Angela Bassett, w/Forest Whitaker & Andy Serkis, music by Ludwig Göransson, director of photography: Rachel Morrison, written by Ryan Coogler & Joe Robert Cole, directed by Ryan Coogler VFX:
ILM,
Method Studios,
Double Negative,
Luma Pictures,
Trixter,
Rodeo FX,
Ghost VFX,
Scanline,
RISE,
Mammal Studios,
Technicolor VFX,
Capital T,
Imageloom Visual Effects,
PixStone Images,
Virtuos,
Storm Studio,
Lola VFX, title:
Perception, end title:
Exceptional Minds, 3D Conversion:
Legend3D, visualization:
Digital Domain, previs:
Third Floor
MCUも18作目。監督は『クリード』のライアン・クーグラー、31歳。NYのVFXスタジオ、Perception制作のプロローグが『ゲーム・オブ・スローンズ』でウケた。話はありきたりで展開が平凡。どんだけ最先端いってても、王座を懸けて殺し合いするんだね。ティ・チャラが優等生すぎるし、ヴィブラニウムに包まれたブラックパンサーが強すぎる。知られざるワカンダの突出した科学力、ムー帝国を彷彿。ロイヤル・タロン・ファイター、カッコイイ。ワカンダに帰還したとき、地上で手を振ってるのがイイ。親衛隊、いい動きだった。ラストバトルはサシ&地上戦+空中戦のスター・ウォーズ形式。クールなキルモンガーよりイカレ野郎のクロウが好き。エンドタイトル後はバッキーが!製作費は2億ドル。USはPG-13、ディズニー配給、惹句は「国王とヒーロー…2つの顔をもつ男」
March 01, 2018
シェイプ・オブ・ウォーター
2017, 123min. TOHOシネマズ新宿S7 ★★★
Fox Searchlight presents, w/
TSG Entertainment, a Double Dare You Production, a Guillermo del Toro film "The Shape of Water" Sally Hawkins, Michael Shannon, Richard Jenkins, Doug Jones, Michael Stuhlbarg & Octavia Spencer, music by Alexandre Desplat, director of photography: Dan Laustsen,DFF. screenplay by Guillermo del Toro & Vanessa Taylor, directed by Guillermo del Toro VFX:
Mr. X, SFX:
Legacy Effects
ギレルモ印のモンスター映画なのに大して面白くはない。エグいシーンはさすがにうまい。1962年で米ソ冷戦時なんだけど、ギレルモにとってはおとぎ話の時代かもしれんが、オレは生まれてたので、レトロ感しかない。冷戦の緊張感はなく、大らかでいい時代。でかい映画館の上に住んでたり、近所でチョコレート工場が燃えてたりの素敵環境。基本的に『キングコング』で、それを越える面白さや意外性はなく平凡な映画だった。半魚人とイライザの愛が伝わりにくいし、どっちかってーとナンセンスすぎて美しくないんだよな。海に逃がせば終わりじゃクライマックスも盛り上がらんし。半魚人は治癒能力あるのに、病気なの?E.T.みたいだな。中の人は『ヘルボーイ』シリーズのエイブと同じくダグ・ジョーンズ。『ディスカバリー』ではケルピアン人のサルー副長でもおなじみだが、今回も素顔はナシ。マイケル・シャノンのストリックランドは怖くてよかった。エンドロールにジェームズ・キャメロンとアルフォンソ・キュアロンとコーエン兄弟とアレハンドロ・イニャリトゥとエドガー・ライトの名前があった。製作費は『パシフィック・リム』の1/10、1950万ドルの低予算。USはR、日本はR15+、1カットだけぼかし。20世紀フォックス配給、惹句は「切なくも愛おしい愛の物語。」
February 14, 2018
デトロイト
2017, 142min. TOHOシネマズ新宿S1 ★★
Annapurna Pictures presents, a Harpers Ferry Production, a Page 1 Production, w/
Electric Entertainment, a Kathryn Bigelow film "Detroit" John Boyega, Will Poulter, Algee Smith, Jason Mitchell w/John Krasinski & Anthony Mackie, music by James Newton Howard, director of photography: Barry Ackroyd,BSC. written by Mark Boal directed by Kathryn Bigelow VFX:
Image Engine,
Zero VFX, Title: Christopher Salamat (
BLT)
すっかり実録路線づいてるキャスリン・ビグロー、今作は1967年のアルジェ・モーテル事件を映画化。ニグロって言葉が普通に使われてる。オープニングアニメからのセットアップ、面白かった!いい編集。暴動怖ええ〜。独特のピリピリ感がハンパない。アニメを見てた少女がカーテンの隙間から通りを見ただけで「スナイパーだ!」そしてメインの事件、真相が明らかでないので意外とゆるく感じた。もっとショッキングでバイオレントを期待したんだけどね。全編手持ちキャメラで緊迫感出そうとしてるけど、リアリズムに拘るならフィンやファルコンみたいなフランチャイズの顔じゃない俳優の方がよかった。ウィル・ポールターの眉がすごい。ラリーを助けた警官がいい人でホッとする。最後に後日談だがこれが長い。そこは記録が残ってるからだろうけど。ザ・ドラマティックス、今も現役なのかー。USはR。ロングライド配給、惹句は「街が戦場と化すなかで起きた“戦慄の一夜”」
February 12, 2018
ジオストーム
2017, 109min. 新宿ピカデリーT5 ★★
Warner Bros. &
Skydance presents, w/
RatPac-Dune Entertainment, a
Skydance Production, w/
Electric Entertainment, a Dean Devlin film, Gerard Butler "Geostorm" Jim Sturgess, Abbie Cornish, Fran Kranz, Abbey Lee, Alexandra Maria Lara, Daniel Wu, Eugenio Derbezw/Ed Harris & Andy Garcia, music by Lorne Balfe, director of photography: Roberto Schaefer,ASC,AIC written by Dean Devlin & Paul Guyot directed by Dean Devlin VFX:
Framestore,
Double Negative,
Method Studios,
[hy*drau'lx],
Soho VFX,
Scanline VFX,
Rising Sun Pictures,
EFX,
Ingenuity Studios,
Zero VFX,
ILPvfx,
At The Post,
El RanchitoF,
Instinctual,
Cos Fx Films,
Flash Film Works, 3D Conversion:
Stereo D, pre-vis:
Third Floor
先が読めるほどわかりやすい話で、どのシーンも「ほら、やっぱり」と安心できる。エメリッヒの相棒、ディーン・デヴリン初監督なんだけど、1億2000万ドルかけたアサイラムっぽいバカデザスターで笑えて楽しい。大物が出てて、VFXはフレームストアやDNEGでリッチな画作りにはなってる。デザスターギャグもたっぷりだがジオストームはナシ。ジェラルド・バトラーのバカっぷりは志村けんのコントを見ているよう。エド・ハリスも車のトランクから部下にRPGを出してあげる親切さ。カウントダウンや「自爆完了」など、わかりやすーいスクリーングラフィックも見逃せない。破片が惜しみなく飛び散るので、破片好きには嬉しいが、それでもクライマックスの破片はおなかいっぱいで飽きてくる。熱波で飼い主残して逃げちゃったイヌが最後に飼い主と再会できてよかったね。ウーテの「ここに住んでるから」ってツッコミもナイス。USはPG-13。ワーナー配給、惹句は「ある日、天気が支配された。」
February 01, 2018
スリー・ビルボード
2017, 115min. TOHOシネマズ新宿S9 ★★★★
Fox Searchlight Pictures &
film4 presents, a
Blueprint Pictures Production, a Martin McDonagh film, Frances McDormand, Woody Harrelson, Sam Rockwell "Three Billboards Outside Ebbing, Missouri" Abbie Cornish, w/John Hawkes & Peter Dinklage, music by Carter Burwell, director of photography: Ben Davis, BSC. written and directed by Martin McDonagh VFX:
Union Visual Effects
ミズーリ州エビング郊外の3つの看板。エビングって架空の田舎町。頭っからFIXを5秒ずつ8カット、そして怒濤の導入部でドーンと10分でセットアップ。後はキャラクターがお話を転がしてくれる。マーティン・マクドナーのオリジナル脚本かー、舞台出身の巧みな作劇の二幕構成。怒りと炎。重いけどコミカル。マクドーマンドのミルドレッドおばちゃんがすごい存在感。冷徹な復讐鬼の戦いぶり。前半はおばちゃんとウッディ・ハレルソンのウィロビー署長。絵に描いたような善人。2通の手紙が泣ける〜。後半はおばちゃんとサム・ロックウェルのクソ野郎、ディクソン。長回し1カットがすごい。そしてオレンジジュース。命がけでDNAゲットが泣ける。出てる役者がみんなイイ。ティリオン・ラニスターも。炎はやがて消えるラストもよかった。USはR、20世紀FOX配給。惹句は「魂が震える。」
January 28, 2018
ダークタワー
2017, 95min. 新宿ピカデリーT6 ★★★
Columbia Pictures &
MRC presents, w/
Imagine Entertainment, Weed Road Production, Idris Elba, Matthew McConaughey "The Dark Tower" Tom Taylor, Claudia Kim, Fran Kranz, Abbey Lee & Jackie Earle Haley, music by Tom Holkenborg, director of photography: Rasmus Videbaek, based on the novels by Stephen King, screenplay by Akiva Goldsman & Jeff Pinkner and Anders Thomas Jensen & Nikolaj Arcel, directed by Nikolaj Arcel VFX: Nicolas Aithadi,
MPC,
Pixel Playground,
RISE,
Pixomondo,
BUF,
Vitality,
Industrial Pixel, CGS,
MPC,
MPC, Title:
Picture Mill, pre-vis:
MPC
S.キングの長編『ダークタワー』を製作費6000万ドルで映画化。海外では評価低いけど、世界観やキャラクターが興味深いし、90分にまとめたお話も悪くない。ガンアクションが楽しい。黒人ガンマンにしたのはチャレンジングだけどヘイムダルことイドリス・エルバがハマっててカッコいい。目で狙わず気で狙う、ガンスリンガーがエクスカリバー製レミントン1858の2丁拳銃で、座頭市のガンマン版みたいな居合い撃ち!高速装填やシリンダー内の発火、跳弾射撃もお楽しみ。グロック19やP226にCAAタクティカル・ロニを装着した敵もバッタバタ。マコノヒー演じる余裕たっぷりなボスもあちこち出かけては超能力をふるまってくれる。クリーチャーが暗くてわかりにくかったのと出番が少なかったのが残念。今年制作されるTVシリーズも見たいなあ。USはPG-13、ソニー配給。
January 10, 2018
レディ・ガイ
2016, 95min. シネマカリテ ★
SBS Films Production, a film by Walter Hill "The Assignment" Michelle Rodriguez, Tony Shalhoub, Anthony LaPaglia, Caitlin Gerard & Sigourney Weaver, theme by Giorgio Moroder score by Raney Shockne, director of photography: James Liston, screenplay by Walter Hill & Denis Hamill, directed by Walter Hill
ウォルター・ヒルが70年代に作ろうとしてた映画をコミックにした『Tomboy』が40年たって製作費300万ドルの低予算映画になった。しかもMロドはデビュー作『ガールファイト』以来16年ぶりの主役!いきなり「a Lone Wolf fim」「Revenger」って出てびっくりする。Lone Wolfはウォルター・ヒルの別名、Revengerは仏題。あ、フランス映画だっけ。一旦コミックにしてるから演出はコミック調。整形外科医の復讐で女にされちゃった殺し屋フランク・キッチンが復讐仕返すってだけなのに、無駄に多いセリフ量で語られる。整形で更正させるのは『ジョニー・ハンサム』みたい。手術前は男の俳優かと思ったら、まさかのMロド。鼻とヒゲが逆に違和感。ボディは特殊メイクで毛深く筋肉質、チンポもぶらさがってる!手術後に見せるオッパイはMロドの自前。ただ観てる側にはこれが普通なので全然悔しくない。マッドな外科医シガニーはハンニバル・レクター風。対するは名探偵モンク。M1911へのこだわり。犬はジプシー。字幕で「線条痕」と「度忘れ」ってのが、間違いではないんだけどひっかかった。USはR、日本はR15+、ギャガ・プラス配給。
January 07, 2018
キングスマン:ゴールデン・サークル
2017, 141min. 新宿ピカデリーT5 ★★
20th Century Fox presents, W/Marv, a Cloudy Production a film by Matthew Vaughn "Kingsman: The Golden Circle" Colin Firth, Julianne Moore, Taron Egerton, Mark Strong, Halle Berry w/Elton John & Channing Tatum & Jeff Bridges, music by Henry Jackman & Matthew Margeson, director of photography: George Richmond, based of comicbook "The Secret Service" by Mark Millar & Dave Gibbons, written by Jane Goldman & Matthew Vaughn, directed by Matthew Vaughn VFX:
SPI,
Framestore,
MPC,
The Senate VFX,
BUF,
Milk,
Industrial Light & Magic,
Mist VFX Studio,
Imageloom,
BUF,
BlueBolt,
Efficacy4D, CG:
Blind, Title: Matt Curtis, 3D Conversion:
Stereo D,previs:
Third Floor,
Argon
製作費は前作より2300万ドルもアップして1億400万ドルなんだけど、面白くないのは3部作の真ん中の宿命。まるっきり新鮮味がなく、かなり無理してこしらえた感じ。「カントリーロード」は『耳をすませば』を思い出しちゃった。マーリンが地雷ってそりゃないだろ、哀しすぎるわ。ジュリアン・ムーアのボスもサイコ不足。人間ミンチバーガー自分で食えよ。ウイスキーのコルト・アーミーも下のバレルは意味あるんか?1対2のラストバトルは1カットでがんばってた。投げっぱなしジャーマンを繰り出したと思ったら、トドメはダッドリー・ボーイズばりの変形3D(ダッドリー・デス・ドロップ)でミンチマシーンに!ラップトップは全員MacBook Pro。USはR、日本はPG12、20世紀FOX配給。