December 20, 2012
ホビット 思いがけない冒険
HFR 3D(字幕)で観た。入場時に渡されたメガネがXpanDでテンション下がった。48FPSで撮影して48FPSで上映する史上初の映画なのに、3Dがジャマだった。メガネがキツイ、重い、暗い!3Dはジャマで、48FPSを2Dで観せてくれればいいのに。HFRのロゴはなかった。プロローグながっ!20分後にやっとタイトル。へんな髪型のワトソンがビルボ。バクシ版「指輪物語」とほぼ同時期にトップクラフトが制作した「ホビットの冒険」って合作TVアニメがあって、日本では劇場公開された。それはビルボが指輪を持ってたから忍びの者として冒険に加わったけど、こちらは原作どおり。ドワーフ御一行様の旅は「ロード・オブ・ザ・リング」ほど見応えはなかった。長尺の割にスケール感に乏しくて、先に進むか戦うか逃げるかしかないので120分でいい。ドワーフの祝宴やビルボとゴラムのシーンはいいけどやたら長すぎるよ。170分かけてやっと辿り着いたのが彼方にはなれ山を望める崖。だったらワシにエレボールまで運んでもらえよ。旅はまだまだ続きそうだ。HFRは期待したほどじゃなく、通常シーンは倍のフレームを観てる気がしない。キャメラワークでは効果があるんだけど控えめ。人間が出てこない。女が出てこない。中盤でちょこっとガラドリエルがニヤリ。バジェットは1億8000万ドル、UKは12A、USはPG-13。
→imdb、予告、日本語サイト
December 01, 2012
スカイフォール
D.クレイグのボンド映画で最高によかった!観る前はサム・メンデスの柄じゃないと思ったけど、クリストファー・ノーランかと思うくらい「ダークナイト」テイストで、満足度高かった。シリーズ初のフルデジタル撮影で新生ボンド確立だ〜。ドアタマから「ロシアより」の地、イスタンブールのチェイスが凄い。繁華街でのディフェンダーとアウディのカーチェイスで始まって、屋根+バイク、重機+列車が斬新でアドレナリンでまくり。寄り寄り寄り引きのリズム感。イヴちゃんもいいよ〜!至福の12分。オープニングのセンスは相変わらずアホだけど、ボンドの死、Mの退任勧告、MI6爆破と衝撃的な事件が続いて第1幕はバッチリ。舞台は上海、マカオと移るけど、後半はロンドンなのがいい。さすがサム・メンデス。そしてスコットランドへ。ボンドの生家のあるスカイフォールでのクライマックス。ジェームズ・ボンドってエージェント名かと思ったら本名だったのか!元MI6のシルヴァは見た目「ノーカントリー」のアントンだが中身はジョーカー、狂気たっぷり。巨大な基地こそないけどマカオ沖の軍艦島が隠れ家だったり。QからもらったPPK/Sはグリップがカスタムで掌紋認証付き。グロック17やHK416も使うよ。パトリスが使ってたドラムマガジン付きのグロック18がすげえ!アストン・マーチンDB5は登場から超カッコよかった!こっからは50周年オメデトー!な展開で萌える。コート掛けにもやられた。新Q、新マニーペニー、新Mの登場で次作につなぐのも気持ちいい締め。今回もガンバレルは最後ね。バジェットは2億ドル、UKは12A、USはPG-13。
→imdb、imfdb、予告、Title Sequence、Honda、ヘリ、水中、日本語サイト
November 01, 2012
エクスペンダブルズ2
前作は面白かったのに消化不良。冒頭のアクションだけよかった。敵がヴァンダム率いる悪者一味じゃスケール小せえ。チープなドラマやお笑い入れたりさー、消耗品軍団のくせに大して消耗しないの。多すぎる登場人物がさばけてなくてお祭り的にドンパチやってるだけ。空港の銃撃戦とかアルバトロスで鉱山突入とか無茶しすぎ。新キャラもダメだわ。若いスナイパーは前作から削除されたキャラらしいがオチがミエミエだし、中華女子も安っぽいので映画をつまんなくしてる。だったらジェット・リー出せよ、最初だけじゃなく。チャック・ノリスのテーマがなんで「続・夕陽のガンマン」なんだよー、でもなんか笑っちゃうけど。スタローン対ヴァンダムも物足りんかった。バジェットは9200万ドル、USはR。3作目の製作は決定してる。
アルゴ
1979年に起きて1997年に明るみになった映画みたいな実話の映画化。創設間もないデルタフォースを初投入したライスボール作戦は出てこない。CIAのメンデスが6人の米人外交官をテヘランから救出する作戦。「アルゴ」ってのは「スター・ウォーズ」のパチモンSF映画だけど、偽装のためのフェイク企画。ポスターやストーリーボードまで作り込んだニセプロダクション。子供がテレビで「最後の猿の惑星」見てたことからジョン・チェンバースにつながるのがゾクッときた!入り口がここなのか!史実なんで盛ることもできん割には見応えある再現ドラマだった。結末わかってても出国はスリリングだった。作戦中止なのに決行したからね。でもパトカーは滑走中のB4のエンジンの真後ろを走れねーよ。寡黙なメンデスの強気とか自信は無謀で気味が悪い。冒頭で当時の情勢をストーリーボードで解説するのが斬新。劇中の人物やシーンを本物と比較するエンドタイトルはこれ見よがしでシラけた。キースがボーカルの「Little T&A」が流れるけど「Tattoo You」の曲だからフライングだよな。A.アーキンが演じたプロデューサーは実在しない。「スター・ウォーズ」キャラ、多数登場!バジェットは4450万ドル、USはR。
October 11, 2012
ザ・レイド
0度ちゃうよ、Raid。つまり強制捜査ってこと。熱血アクションバカがインドネシアにもおった!監督はイギリス人だけど。20人のSWATが30階建てのビルを急襲するだけのアクション映画。逆「要塞警察」みたいだけど、ビルは悪党だけかと思ったらカタギも住んでる集合住宅。外観はどう見ても20階しかないし、ボスは最上階でなく15階にいるぞ。SWATの戦術面は大味で支援のスナイパーもなし。無謀な突入でほぼ壊滅。銃撃戦も期待ほど多くない。でもインドネシア武術ペンチャクシラットはたっぷり!数人の悪もんが叫びながら襲いかかってくれば超スピードバトルが始まり!声も出てるし、これは凄い!見応えあった。エンドタイトルで医師団がクレジットされとるだけある。ちびっこのマッドドッグは銃より拳が好きなだけあって、やったらつええ!お隣のスナイパー、もっと仕事してほしかったなー。110万ドルのバジェットでこのお得感なので、続編の製作はもちろん、ハリウッドリメイクも決定。USは当然R指定。
→imdb、imfdb、予告、Claycat's THE RAID、日本語サイト
October 01, 2012
アイアン・スカイ
Jussi Lehtiniemi, director of photography: Mika Orasmaa, music by Laibach, VFX: Samuli Torssonen, Troll VFX, Filmgate, E.G.G.S.
YouTubeでティーザー見てワクワクしてから4年、750万ユーロ(7.5億円)で完成したフィンランド映画。月の裏側に潜んだナチが新兵器で巻き返しに出ようとする「海底軍艦」みたいなプロット。「スター・ウォーズ」や「博士の異常な愛情」なシーンもあって楽しい。鋭い風刺で笑わせるけど、ドラマ部分が安っぽくてコントみたいだなー。主役の月面ナチスはたまらんね。先端行ってたドイツ軍、銃もMP-40やP-38ベースだぜ。ツェッペリン型母艦がめっちゃカッコイイ。次々とハッチが開いて発進していくUFO。迎え撃つのはA-10とF-22!夢のドッグファイト。レトロ・フューチャーな月面帝国軍に対して、米国を中心とした地球艦隊は超SFメカ。スターフリートと違って国ごとに独自のデザインでがんばってた。その前に立ちはだかる超巨大なメカの塊、神々の黄昏号!月面ナチス弱い…艦隊戦もっと見たかったな。月面帝国で上映されてる教育映画が「チャップリンの独裁者」の10分バージョンってのがいい。レナーテがNYで全長版(編集が粗いw)見て受けたショックは計り知れない。そうそうレナーテがヒロインしててカワイイ。あと存在感薄いけどウド・キアさすが濃い。日本はPG-12、USはR。
→imdb、ティーザー、予告、Iron Sky CGI Reel、メイキング、日本語サイト
August 29, 2012
プロメテウス
リドリー初、Red Epicによる3Dデジタル撮影だけど2Dで観た。「トータル・リコール」に続いて故オバノン&シャセットもビックリな「エイリアン」プリクエルトリロジーの1作目。まだ湯谷と合併する前(2089)で、ノストロモミッション(2122)にはつながらないけど、タイトルがリチャード・グリーンバーグによる「エイリアン」の再現でワクワク〜。プロメテウス号ってゆーと、USSプロメテウスをイメージしちゃうけど、ちゃんとロン・コッブのデザインを踏襲してて嬉しい。ウェイランド翁の前説シーンで「エイリアン」のテーマが流れたりしてね。でも宇宙服はメビウスじゃないけど。
エーリッヒ・フォン・デニケンの「神々の大いなる秘密―宇宙考古学が解き明かす異星人の足跡」にインスパイアされたらしい。人類の起源の探求なら「エイリアン」でなくていいのに。ざっくりしすぎでリドにしては期待はずれ。プロメテウスに何人乗ってるかわからんし、LV223の探査は乱暴すぎる。子犬で3Dマッピングした割にジャガーノートの構造も謎だし、迷っても船から誘導できんとは。プロローグは別の船か。
ピアスのないリスベットがフツーすぎて、博士というよりママチャリが似合いそうなオバサン。ロボットは(A)アッシュ、(B)ビショップ、(C)コールに続く(D)デビッド8。ヤング・マグニートー顔でウェイランドのロゴ入り指紋がおしゃれ。しゃべり方はHAL9000だけど「アラビアのロレンス」が大好き。なぜか異星人のテクノロジーを操れる。ウェイランド翁、顔は100歳だけど手は若い。白いドクター・マンハッタンみたいなエンジニア、生き残ったのは「AVP」シリーズのプレデター俳優イアン・ホワイト。クリーチャーは白ウナギ+女で白タコ、白タコ+エンジニアでビッグチャップってことでいいのかな。赤い宇宙服は何?
製作費1億3000万ドル、USはR。実はウェイランド社提供の映画。ウェイランドの設立は2012年10月11日、もうすぐ。
→imdb、ウェイランド・インダストリーズ、Concept Art、VFX、予告、日本語サイト
August 23, 2012
トータル・リコール
22年前のバーホーベン版「トータル・リコール」のリメイクと言うより別バージョン。新設定だし火星は?って思ったけど、これはこれで面白かった。さすがカート・ウィマー。ファーストショットが困ったコリン・ファレルのドアップでウケた。ワイズマンはリドリーみたいに自分の街を作りたかったんだね、ただしアクションのための街を。コロニーが「ブレラン」で、ブリテン連邦が「マイレポ」だな。オレは誰だ?と自分探しを始めるとジェイソン・ボーンのように街中を逃げ回り、ホバーカーでのF-ZEROチェイス、エレベーターシャフトの上下左右チェイスとアクションは見応えあった。最後はアンドロ軍団が攻めて来て、困り顔はキャシャーンばりに大活躍。ジェシカ・ビールも悪くなかったけど、やっぱベッキンセールがカッコイイ。セリーンも驚く超絶アクション、強くて動けてタフ!あと、顔が割れないオバチャン、よく探してきたなあ。フォール乗りてえ、コア付近の無重力では銃で飛ぶ!そうそう、ビークルはSFメカなんだけど、銃は基本的に現用モデルなのが嬉しい。G-36以外は未来感あるセレクトで、ウィマーもワイズマンもそのへんは心強い。製作費1億2500万ドル、USはPG-13。
August 14, 2012
アベンジャーズ
3D変換好きじゃないので2Dで観た。「アイアンマン」から4年、ついにこの時が。こんだけ主役が共演しながら、それぞれのからみと見せ場のバランスがよくてゴージャスで楽しい映画だった。全日のオープン選手権(75)を彷彿、夢のシングル対決も実現。アイアンマン対ソー、キャップ対アイアンマン、ハルク対ソー、ハルク対ロキ、ハルク対F-35…。ストーリーはシンプルでわかりやすさ重視。前5作見てなくてもわかるほどド親切。チームは確執や対立を経て仲間割れしながらも再びまとまって共闘する爽快感。ニューヨーク決戦がすげえ!衝撃を受ければ洗脳が解けたり、チタウリ母艦破壊でアーミー全滅はお約束。トニーがマーク6を修理するシーンが嬉しい。歩きながらのってカリオストロか?そしておニューのマーク7がボロボロになるほどの大活躍。そのアイアンマンを救ったのがロキをもボッコボコにしたハルク!今回のバナー博士はM.ラファエロ、E.ノートンよりよかった。リーダーシップ発揮しながら体張ってたキャップ、フルCGのアクションもカッコよかった。空に向かってグロックを撃つNYPDの警官たちもキャップの指示には従ってね。ブラック・ウィドウ、つええ!両手のグロック撃ちまくり。ホーク・アイ、シブイ!話しながら後ろから来た敵を討ったり。コールソンはイイ奴だ。今後が楽しみマリア・ヒル。ついにヘリキャリア登場、離水シーンが壮大。F-35より使えるクインジェット(インクジェットじゃなく)はハリアーっぽくてBATよりイイ。銀行でキャップに救われたウェイトレスがいい。インタビュー映像泣ける。この女優、子役出身で「愉快なシーバー家」で次女役だった人。バナー博士に「エイリアンか?」って聞いたのがなんとハリー・ディーン・スタントン、大ウケ!エンドクレジット後の食事シーン最高!製作費2億2000万ドル、USはPG-13。
→imdb、imfdb、予告、VFX roll call、VFX Vendors、Making of Digital New York、アイアンマンのスーツ装着に隠された日本人の職人ワザ、エンドタイトル、日本語サイト
August 01, 2012
おおかみこどもの雨と雪
ウェアウルフものとしては異色だった。とゆーか見事な着想。「サマーウォーズ」よりは好き。第1幕はかったるいけど、山に引っ越してから俄然面白くなる。新しい土地でがんばる花に感情が入る。雪山で戯れるシーンも秀逸。次第に村人との交流が深まって行き、助けられながら花も成長する。こうなると展開に予想が立つんだが、豪雨シーンから意外な展開になって、話をたたんでしまう。あれー、何やそれ。狼子供でも人間に育てられれば人間として成長するので雪は自然。雨が拒絶した狼を選ぶ方が不思議。作画はよかったなー、影なしでリアルで。でもCGアニメがキモかった。街のシーンでエキストラの通行人がゾンビみたいに歩いてんの。寄りだとFPSが手描きと同期してなくて見苦しいし。小学校の子供達は手描きで歩いてたので自然なの。山のPOVなんか背動っつーより実写やん。車も全部CGIなので無駄に動き過ぎ。ドア閉めただけで車体がゆっさゆっさw。「おみやげ3つ、たこ3つ」懐かしい〜。
July 27, 2012
ダークナイト・ライジング
先行で観た。フルスペックのフィルムIMAXで観たかったなー。今回もアクションシーン50分がIMAX撮影。115分は70mmと35mm併用。闇の監視者は引退引き蘢りで8年のブランク。1作目を承けてトリロジーが1本のお話にまとめた感じ。復活ブルースはすべてを失い、コテンパン。バットマンの気持ちいい活躍は少なく、結末もありきたり。スケールがでかくて壮絶だったけど、前作の方がヨカッタ。真実の公表をやめちゃったゴードンだけど、相変わらずいいねえ、頼れるう〜。バットマンの正体気付いちゃった。キャットウーマンよかったけど、それより出番の多かったブレイク、ロビンばりの活躍。敵は「バットマン・リターンズ」にも出てたベイン。ブルースの兄弟弟子でテロリストだが、こいつがよくわからん。いったい何をしたかったのか?バットマンは勝てっこないけどファイトシーンとして古くさかった。なぜバットマンにトドメをささず魂をいたぶることにしたか?ピットからどーやって出たのか?ゴッサム市民はベインを信じるとは思えないし、3000人の警官は3ヶ月も生き埋めだったようには見えない。ゴッサムが実はマンハッタン島だったとしても橋を壊して占領が成立するとは。ピットから出たブルースはどーやってゴッサムに帰ったか?バットポッドは文句なしにカッコイイ。ハリアーとオスプレイとアパッチを混ぜたBATは主役メカなのにハンターキラーでインパクト不足だった。バジェット2億5000万ドル、USはPG-13。
July 20, 2012
巨神兵東京に現わる
大映の「宇宙人東京に現わる」を思わせるタイトル。でもパイラ人でなく「ナウシカ」に出てた巨神兵が突然現れて東京を破壊し、焼き尽くす。まあ、東京つってもどこなんだかわからんけど、ようできとった。しかもVFXでなくて特撮!オールミニチュア特撮。爆発もパイロ。演出は現代的だけど円谷特撮へのオマージュもあった。巨神兵の動きも見たことない動きで実にいい感じ。林原めぐみのモノローグ、早口で何言っとるかわからん、一切聞いてねえ。映像に集中させてくれ。
→予告
July 12, 2012
シャーク・ナイト
「ダークナイト」と間違える客もいるだろう。この映画のナイトは夜で暗い!暗くてわからん!超つまらんかった。今時サメスリラー作るなら、他にやることあるだろーにまったくズレちゃっとる。監督が「FD2」や「スネークフライト」の人なのにこれはない…何を楽しめと言うのよ?そもそもシナリオがアホすぎる。サメも46種類でてくるんかと思ったら設定だけ。実際は6種類。出番もゴアも人間とのカラミも少なっ。USでPG-13、日本でもPG12という生温さ。3Dじゃなくていいよ!バジェットは2,500万ドルもかけてこれかよ。エンドタイトルだけで十分。
July 02, 2012
ネイビーシールズ
冒頭の爆発がコンポジットで萎えた。射撃は実弾だけど。劇映画とドキュメンタリーの中間で中途半端な感じ。キャメラはハンディでめまぐるしく動きまくるかと思いきや、意外にもしっかり撮ってたのは偉い。4つのミッション中、最初のCIAエージェント奪還が一番よかった。SEALS映画としては「ネイビー・シールズ」や「GIジェーン」の方が面白いし、ディスカバリーのドキュメンタリーの方がリアル。隊員や装備がホンモノなので映像が正確なのがウリだけど、リアルに感じないのは演出不足。強襲シーンは音楽不要、ミッションには時間を入れること。FPSゲームのような描写も余分。水面下のオハイオ級すげー。バジェットは1,200万ドル、さすが安上がり。USはR、日本はPG12。
July 01, 2012
アメイジング・スパイダーマン
3D撮影だが2Dで観た。ピーターが卵買ってくる映画だったのでそれでよかった。あとは「ザ・フライ」。退屈で、いくつものサブプロットが曖昧で気持ち悪かった。両親、裏窓、タトゥーの男、トカゲ、解毒剤?グウェンがピーターに惹かれる理由がわからんしピーターがグウェンを振るのもどうかね。スパイダーマン、素顔見せ過ぎ。期待のアクションも見せ方がヘタ。列車内や橋のシーンも雑だし、クレーンは期待させられた割にお粗末。後味もよくない。エマ・ストーンはキルスティン・ダンストより断然カワイイ。特に7/3での振り返りがいいね。日本版ではエンディングに日本語のテーマソング?が流れる。名古屋のバンドの曲らしいがキモイ。バジェットは2億1500万ドル、使い過ぎ。USはPG-13。サム・ライミの「スパイダーマン4」が観たかった。続編も同じ監督なら観たくない。
→imdb、Spider-Man High School Fight VFX、予告、日本語サイト
June 01, 2012
裏切りのサーカス
ジョン・ル・カレの「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」の映画化。冷戦時代、イギリス情報部の4人の幹部のうち、誰がソ連のダブル・エージェントかを密かに調査するのが地味すぎる元エージェント、スマイリーことゲイリー・オールドマン。地味なオヤジが地味に活動する。スパイは目立っちゃいけないし、内部にも悟られちゃいけないのでこれがホント。リアルな諜報戦なので劇中にアクティブな要素はわずかしかない。それはそれでアリなんだが、語り口が不親切。セリフやシーン描写も極力少なめ、半分は省略されてるので見る側の判断力に委ねられる。その割に池で泳いだり、車内に蜂が紛れ込んだり、メガネの検査したりと意味不明なシーンも目立つ。結果、雰囲気は伝わるけど話がわかりにくい。キャストはやたら豪華で、ドアを開けたら神経質そうなジョン・ハート!ジョージ6世、カエサル、ブラックウッド卿、スーパーの店長、ピカードのクローンまで…。でも重要人物のカーラとアンはモヤモヤだった。バジェットは2000万ポンド、UKは15、USはR、日本はR15+。
May 18, 2012
ロボット
139分ながっ。それでも38分カットした短縮版だった。タミル語版165分、US版174分、日本は東京国際映画祭版177分で劇場公開版が139分。製作費37億円はインド映画史上最高とのことだけど、驚くほどのバジェットじゃないよ。インド初のSF映画はロボットもの。というかアンドロイドだね。アニマトロニクスはスタン・ウィンストンの遺作。オイシイところは昨年YouTubeで見ちゃってるから、どんなお話なんだろうかと思ったら、単純で幼稚だったのね。いい博士対悪い博士、いい博士と婚約者とアンドロイドの三角関係。アンドリュー、サニー、T-800、エージェント・スミス、人が入ったロボット。新しいものはない。人をかる〜く3m吹っ飛ばす。バージョン2.0は5m。カーチェイスやヘリ、レプリカのモブフォーメーションなどCGIがDVDスルー並みにショボい。逆にスタントアクションは見応えあって、特に列車内でのファイトはすげえ。さすが、ユエン・ウーピン。博士役はスーパースター・ラジニカーント、アニル・カプールに似てるなあ。ヒロインのサナはもちろんキレイだが、後半が特にカワイイ!
May 17, 2012
キラー・エリート
元SASの冒険家が実話を元に書いた「キラー・エリート」の映画化で、ペキンパーの「キラー・エリート」とは無関係。ジェイソンは一流の殺し屋、足を洗ったものの断れないオファーがあって再びって定番パターン。70年代に英国がオマーン内戦に介入した際、首長の息子達を殺害したSAS隊員に復讐するというもの。恩師のボビーがしくじって拉致されたので、代わりに引き受けるハメになる。チームで仕事する殺し屋ってイイと思う。仲間にリンカーン・バロウズ。SAS対プロの暗殺チームってことでワクワクしたけど、SASとは戦いにならず、障害は元SASの秘密結社…アレ?それがクライヴ。でもカッコワルー。ジェイソンとの格闘シーンがあるもののCQBとは言えず、ただのファイトだ。元SASにしちゃ弱いけど、現役SAS隊員達も弱いっつーの!ヘレフォードにあるSASのHQの警備も甘い。実話ベースな割に時代考証がまったくない。ベレッタ92やグロック17やP226が1980年にあるわきゃないし、この時代にはない車も続々。信憑性とかリアリティとか言うならちゃんとしてほしかった。アクション映画としてはそこそこ楽しめるけどね。特にボビーがかっちょええ。製作費は7000万ドル、USはR、日本はPG12。
May 15, 2012
ライジング・サン ~裏切りの代償~
ショーン・コネリーもヘンな日本語も出てこない低予算クライム・ムービー。劇場用として製作されたけど、北米ではDVDスルー。劇場公開は日本のみという快挙。でも画質が悪かった。DVD上映でしょ、これ。画面もかなり暗くて情けなかった。オリジナルはもっときれいなはずなのに。レスラーから俳優に転向したバティスタの初主演作。おっと、バティスタはWWEのTMなので本名?のバウティスタって名前。でもこの主人公バティスタじゃなくていい。まったくいいとこなし。193cmが小男にしか見えん。用心棒なのに弱いし、いいわけばっかでカッコ悪い。店を襲った犯人を探せと指示されコソコソ嗅ぎまわってるうちに自分が犯人に仕立てられ、弁解するしかない始末。お話も不自然で、リンカーン・バロウズが店のオーナーになりたいってだけでいっぱい人が死ぬけど、とっとと上を殺せばいいだけじゃん。ダニー・トレホは顔見せ程度だけど、150万ドルでここまでの作品に仕上がったのは立派。USはなぜかR指定。
May 01, 2012
タイタンの逆襲
ジェンマでなくワーシントンが出てる新しい方。1000円の2Dでよかったわ。前作は面白かっただけに、落差が激しすぎる。仲の悪い神様一家の内部抗争の話なので、人間はどうでもいい。いるだけか死ぬだけ。イオは死んどるし、アンドロメダは違う人だった。クリーチャーもただの障害でしかなく、出てるだけ。キメラはまだしも、サイクロップスとミノタウロスにはがっかり。ブーボの扱いひでえ。冒険要素もほとんどなく移動感すらない。絶対悪でカッコよかったハデスがゼウスと和解して共闘って最悪。2人でフォース使ってんじゃねえよ。メイン悪役の軍神アレスは目的も希薄で迫力なし。クライマックスはおじいちゃんのクロノス、でっかいだけでノロイくて弱い。長期間投獄されてたじーさんだから。ということで、神様たちはみーんなヘタレ。ペルセウスの髪型違和感w。監督は「世界侵略:ロサンゼルス決戦」に続けてやっちまったジョナサン・リーベスマン、1億5000万ドルもかけてコレじゃまずいでしょ。低予算ホラーはともかく大作は向いてないね。3作目もこいつが監督するならもう観ない。USはPG-13。
→imdb、予告、VFX(Method)、VFX(MPC)、日本語サイト
April 27, 2012
ジョン・カーター
3D変換ご苦労さん、2Dで観た。普通のフィルム撮影だからね。「ER」の劇場版じゃないよ。エドガー・ライス・バローズの火星シリーズから「火星のプリンセス」の映画化。1912年の原作誕生から100年、1931年の初映画化の試みから81年。それをディズニー生誕110周年はこじつけるなら、オープニングロゴも赤っぽくするだけじゃなくて火星にして欲しいね。南軍の騎兵だったジョン・カーター叔父さんのコピーが火星に行って抗争に巻き込まれる。火星は暑いのか寒いのかよくわからん。何もないけどハルクなみの跳躍力はある。プリンセスことデジャー・ソリスも鬼瓦みたいで魅力的じゃないし、コスチュームもだっせえ!見所はゾダンガの動く街と犬?のウーラの芝居、そして緑色人の牙の形。戻って来たら助けた上官は白骨化しとるのに、ジョン・カーターは若いまま。玉手箱をなくした浦島太郎か。原作読んだことないけど、小松崎茂や武部本一郎が描いてるし、フラゼッタの絵は特に有名だよね。でも映画のビジュアルは「ジェダイの帰還」のタトゥイーンや「クローンの攻撃」のジオノーシス。2億5000万ドルもかかってるようには見えんかった。W.デフォーどこに出てたの?USはPG-13。
April 13, 2012
バトルシップ
ゲームの映画化は珍しくないけど、日本ではタカラから発売されてた「レーダー作戦ゲーム」がまさかの映画化。日本が世界初公開。ユニバーサル100周年ロゴに続いて本編。タイトルまでが長すぎで飽きてくる。宇宙船との遭遇が不審船の臨検並という無防備さ。金属だって未知のものだし、素手で触るとは。USSロナルド・レーガンを中心とした多国籍RIMPAC艦隊は壮観だが、蚊帳の外なので大規模な艦隊戦はおあずけショボーン。蚊帳の中の駆逐艦3隻のうち残った1隻がミサイル駆逐艦USSジョン・ポール・ジョーンズ。レーダーの代わりに津波観測ブイの情報で「レーダー作戦ゲーム」を実現しちゃうのが感激!長田一佐お手柄。JPJが沈んで、戦艦ミズーリの出撃からやっと面白くなる。操艦をサポートするため退役軍人登場!カッコイイ〜。現役との協同作戦もいいね!シュレッダーを撃墜したF-18の登場もしびれる。圧倒的な殺戮兵器を使う宇宙人は戦闘力高いくせに、標的をタラタラ解析して攻撃対象を選ぶとは手ぬるい。主人公の成長よりも傷痍軍人のサイドストーリーの方がグッとくる。いい感じで終わったのにエンドクレジット後のオマケシーンは白けた。バジェット2億ドル、USはPG-13。主演のテイラー・キッチュのもう1本の主演作「ジョン・カーター」が奇しくも同日公開。
April 01, 2012
ドライヴ
逃がし屋ってことで「ザ・ドライバー」かと思ったら、路面塗れてねえし、似てるのは主人公の名前がないことくらい。逃がし屋でカースタントマンで自動車修理工でレーサー。どれかひとつにしとけって。運転の腕がいいのと優秀なメカニックは別の話。とにかく主人公はしゃべんない。気味が悪いほど寡黙。T-800か?人物像どころか名前すらわかんない。時折見せるニヤケ顔、どっかで見たと思ったら、一昨日見た「きみに読む物語」のノアかっ!いい人ぶってるが、実は裏社会のワルでシリアルキラーの殺しっぷりでタチ悪い。車に興味ない監督は、試験に8回もしくじって運転免許も取得できなかった。おまけにLAに疎いデンマーク人なので「タクシー・ドライバー」ぽくしてみたら、カンヌで監督賞は穫れた。長めのカットやハイスピード撮影とかディゾルブでまったりした気取った映像は好きになれない。ニール・マーシャル監督、ヒュー・ジャックマン主演のまま進行してればまったく違った映画になっただろうに。隣の奥さんキャリー・マリガンがカワイイ!親子を楽しませるために寄り道して放水路をドライブするシーンはよかった。バジェットは1,500万ドル、バイオレンス描写がえげつないのでUSはR、日本はR15+。ところで、なんでホドロフスキーに感謝してんの?主演のライアン・ゴズリングのもう1本の主演作「スーパー・チューズデー」が奇しくも同日公開。
March 13, 2012
宇宙人ポール
ロメロゾンビ、バディムービーときてSF。「幸福の黄色いハンカチ」や「イージー・ライダー」なロードムービーを満喫。ベースはスピルバーグオマージュで、JJの陳腐な「SUPER 8/スーパーエイト」より遥かに優れてる。マニア度も高い。「宇宙大作戦」や「スター・ウォーズ」旧三部作を盛り込んで、嬉しいったらない。ゴーンとの決闘やドリーズームとか、絶対やってみたいよねー。やつらにはすっごく共感できる。「ショーン」や「ファズ」でもそうだったけど、サイモンとニックが真面目で純粋なのがいい。サイモンがショットガンで撃たれた時、死の間際に「ESBのTシャツが…でも楽しかった」って、そう、そうなんだ!改宗したおねーちゃんルースは笑わせてくれる。しかし、なんと言ってもポールのキャラクターが抜群!憎ったらしいけどすっごくイイヤツ。ポールと友達になって映画の話をしたり宇宙のすべてを伝授されたい。彼がいなきゃ「E.T.」はなかった!3つの能力もうまく物語に機能してる。ポールがタラを訪ねるシーンはジーンときたなあ。デビルズタワーにシガニー・ウィーバー。着陸した宇宙船はちゃんと整備してるぞ。スピルバーグのカメオは10年ぶり。バジェットは4,000万ドル、ルースの言葉が汚すぎるのでUSはR。5分長い109分バージョンもある。
March 09, 2012
戦火の馬
どこかわからんけど、丘陵地帯の空撮から始まる。その美しい自然の中で馬がウマれる。意外にも時系列で語られるんだ。すぐにスクッと立つあたり、力強そうだねえ。前半は農耕馬編。第一次大戦が始まって後半はタイトル通りの軍用馬編。馬の意思に関係なく、出会いと別れをいくつも経験する。それは戦下の馬の数奇で過酷な運命。馬に関わった人物が戦下をどう生きたかも教えてくれる。主役の馬は14頭が演じたらしいが、ちょっとした仕草からダイナミックな走りまで、どれも素晴らしい。遠くを見つめる表情にTUするヤヌス・カミンスキーのキャメラにジョン・ウィリアムズの曲が加わればスピルバーグマジック発動、まーーー泣ける泣ける。感動は再会がピーク。戦争ってことで、スピルバーグのドSぶりを期待したけど、馬が大砲を牽引させられるシーンを除いて控え気味だった。原作が児童文学ってことで、馬が馬を庇う馬同士の友情物語や、英独両塹壕の間で動けない馬を巡るちょっとイイ話的な茶番劇もある。ディズニーかよ!ってタッチストーンだからディズニーなんだけど。馬視点じゃないのは舞台版「軍馬ジョーイ」の映画化だから。塹壕ではキューブリックの「突撃」と同じキャメラワークやってた。エミリーちゃん役の子、カワイイ。デビュー作なのね!バジェットは6,600万ドル、USはPG-13。
March 01, 2012
ヒューゴの不思議な発明
クロエちゃん目当てなので2D字幕版を選んだけど、3D撮影だしこれほど特別な映画なら3Dでもよかった。スコセッシらしくないので期待してなかったんだけど、思ってた映画と全然違って感動した。マーティー版「ニューシネマ・パラダイス」で、半分は実話なの!もうね、最初の3カットが超絶!メカニズムからパリの俯瞰へOL、そして雪が舞うパリの空からモンパルナス駅に突入、素晴らしすぎ。原作が「ユゴーの不思議な発明」なのでこんな邦題だけど、ヒューゴは何も発明しない。機械の修理が得意なのはジュード・ロウ似の父親ゆずり。機械の役割と部品の哲学がいいね。パリを大きな機械とすれば、無駄な人間なんていなくてそれぞれ目的があるはずって素敵な考え。ゼンマイロボが描いた絵は「月世界旅行」じゃん!そっか、ジョルジュ・メリエスについての映画だったのか!もうここからはプロアマ問わず映画好きにはたまらん展開!「月世界旅行」のプライベート上映も感激した。ママ・ジャンヌのコメンタリ付き!映画の魔法で夢をつくるという、19世紀にメリエスが始めたことが今につながってることを思い出させてくれる。血も銃もないマーティー映画でまさか涙が溢れるとは。みんな映画が大好きなんだ。メリエスがステージに現れた時、劇中の観客と一緒にスタンディングオーベーションしたい気分だった。クロエちゃんは本が大好きなイザベル。初映画体験は「ロイドの要心無用」ハラハラしながら観るクロエちゃんがかわいい!実は伏線になってたり!あと、花屋の娘もよかったなあ。バジェット1億7000万ドル。USはPG。
February 24, 2012
ドラゴン・タトゥーの女
メインタイトルはリスベットの悪夢だそうだが、何だかなー。先にスウェーデン版の印象があったからか、ひっかかりがいっぱいあってがっかりな出来。構成やディティールいじってるからだと思うけど、編集のリズムも数コマ短めなカットが多くて嫌い。情報量は「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 劇場版」より多いものの「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 完全版」より全然足りない感じ。リスベット役はスウェーデン版で演じたノオミ・ラパスに断られたので、ハリウッド版はまさかの箕輪はるか。全然カッコよくない。ミカエルもリスベットもMac Book ProでiPhoto大活用。リスベットはハッカーなのに、Googleに頼り過ぎ。バジェット9,000万ドル。USはR。日本はR15+で、稚拙なモザイク処理が醜すぎて萎える。ダニエル・クレイグのチンポが見える無修整のR18+もあるんならそっちを観せんかい、ボケ!
February 23, 2012
TIME/タイム
Andrew Niccol, Amanda Seyfried, Justin Timberlake "In Time" with Alex Pettyfer and Cillian Murphy, music by Craig Armstrong, director of photography: Roger Deakins,ASC/BSC, written, produced and directed by Andrew Niccol VFX: Soho VFX, Lola VFX, Luma Pictures, Wildfire Visual Effects, Sandbox FX, Title: Imagenary Forces, Scarlet Letters
遺伝子操作で25歳どまりとは、また特異な設定もってきたなーと思ったが、最初のエピソードからハマった。邦題もキャッチもTVスポットもクソだが映画は素晴らしい!近未来の地球なんだけど、ミニマムで凝縮された社会描写。なんでこの社会になったか不明だけど、その設定から生み出されるドラマチックな出来事の数々が秀逸。物語の展開もうまいし、まったく飽きさせない。すんごくよく練ってあって説得力あるストーリー。アンドリュー・ニコルの最高傑作だな、こりゃ。時は金なり、ボディ・クロック、貧民層と富裕層、2つの世界、長過ぎる寿命と短すぎる寿命、タイムキーパー、バトル、わずかな寿命のお裾分け、S&W 945、ジャガーEタイプロードスター、ローガンズ・ラン、鼠小僧、人間らしい生き方の考察。中盤でボニーとクライドっぽくなってきて、そうなると悲惨な結末がよぎるんだが、それも見事にサスペンスに変換してくれる。水中にボディクロックの光が浮かぶ深夜の海水浴、銃の練習、横位置ダイブの反復などいいシーンもいっぱい。50歳の母さんは13番。スリルを求めて籠から飛び出した小鳥、シルビア役のアマンダ・セイフライドちゃんにうっとり〜。赤毛のショートもかわいいー。プログラムにコラムを書いた斉藤綾子は映画をちゃんと観て書くようにね。バジェットは4,000万ドル、USはPG-13。