December 31, 2004
ベルヴィル・ランデブー
原題は『ベルヴィルの三つ子』だけど主役は婆さん。ノスタルジックな画調で統一され、ほとんどセリフはない。奇想天外な冒険話を恐ろしいほど丁寧に描いてる。キャラも絵も動きもいいけど、手描きの鉛筆線がイイ!どのカットも緻密でダイナミック。メカはCG作画なんだが、これが気持ちいい。でも、水はCGIでやらんくても。ポール・ベアラーみたいなガキが、イレーザーヘッドの息子のデカイヤツになるとは。ウェイターの動きが笑えた。カエル食うのはギャグなのか?バジェットは800万ドル、USはPG-13。
December 27, 2004
エイリアンvsプレデター
傑作だったフレディvsジェイソンと比べると、いかにもB級キワモノ。引用通り、フランケンシュタインと狼男。まあ、ポール・アンダーソンだからこんなもんだけど。人間のカラミもマヌケだし、プレデターが人間を相棒にした途端、人間並みになっちゃって笑えた。バジェットは6500万ドル、USはPG-13。
December 07, 2004
Mr.インクレディブル
ブラッド・バード風スパイキッズってとこだな。ピクサー初の外部監督で、初の人物ドラマで、初のPG指定で、CGアニメ最長の120分!モーションキャプチャ主体のポーラーEXPと対極の、これがキャラクターアニメーション。演技がすばらしく、見事な出来。おかげで、この一家にすんごい親しみが湧く。特にバイオレットは好み。日常生活の描写とアクション、どっちも内容テンコ盛り。オムニドロイドは永田重工のロボット兵だ、絶対。複数出てきてもっとハデでもよかったな。サミーもそのまんまで笑える。バジェットは9200万ドル。
バウンディン
ピクサーの短編路線もすっかり定着。羊、ダンスうまいなあ。→imdb、インタビュー
December 05, 2004
スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー
P-40、1930年代のマンハッタン(のチェイス)、ヒンデンブルグ(の3号!)、フライシャー(のメカニカルモンスター)、RKO(のアンテナ)、地球最後の日(のロケット)、宇宙戦争(のウォーマシンの音)、キャプテンスカーレット、キングコング、エイリアン2、失はれた地平線、オズの魔法使など出てくる出てくる!新しいもんはないけど、いいもの沢山で嬉しさいっぱい。H.ホークス風ノワールタッチがいい感じ。ロボットの描写不足は残念だが、A.ジョリーのフランキーが意外とカッコよかったり。クラウドベースたくさん萌え。バジェットは4000万ドル。
December 02, 2004
ポーラー・エクスプレス: An IMAX 3D Experience
2004, 99min. 品川アイマックスシアター ★★★★★
すっごい面白かった!この映画はIMAX 3Dで観るためにある。普通の劇場やDVDじゃ意味ねえ。わざとらしい3D演出はないし、空気感や存在感などリアリズム勝負。話はノンストップのアクションアドベンチャーだし、CGIのクオリティもキャメラも超イイ。丁寧な作り込みに感服。後光さしてるカッコイイ〜サンタはもちろん、北国の帝王や貧乏な子もイイ。バジェットはIMAXバージョン含めて1億5000万ドル。
→imdb、日本語サイト
November 24, 2004
パニッシャー
主人公は元CTUのFBI、家族をブチ殺されてマッドマックス状態。でも、怒りのカタルシス不足で、期待はずれだった。でかいバッグに対人地雷やボーガンやナイフ…メインアームのガバメントとM4A1をもっと見せろよ。敵の銃の方に目が惹かれる。浮気に見せかけるとか、車を爆破してマークに見せるとか、敵を倒すのに手が込みすぎてる。R.シェイダーとK.ナッシュは嬉しい。バジェット3300万ドル、USはR、日本はR-12。
November 08, 2004
コラテラル
一夜の出来事につき、全編デジカメ(一部35mm)によるナイトシーンでイイ感じ。冒頭のマックスがナイオビを乗せてるシーンが長くて萎えたけど、伏線だった。トムクルは主役じゃないけど、殺し屋のビンセント、カコよかった。クイックドロウのダブルタップ!殺しっぷりが見事。ターミネーターなクライマックスも盛り上がったなー。ミッドナイトクロスや裏窓彷彿。マックスが最後メガネをはずすとこよかった。バジェット6500万ドル、USはR、日本はR-15。
November 01, 2004
ソウ
2004, 102min. VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズS7 ★★★
オチがいい!かゆいとこに手が届かないシナリオはいいんだけど、緊張感が間延びしたりするんで、Dグローバーいらん。だと90分に収まるのに。ノーカット版も見たい。バジェットはわずか100万ドル、USはR。
October 29, 2004
シークレット・ウィンドウ
ファイトクラブみたいなもんだ、ツマラン。D.コープは優れたライターだが、監督としてはダメダメ。眠くてだるそうなデップを見とるとこっちまで眠くなる。J.タトゥーロや、C.S.ダットン、デルアミコの人とか、ええとこ集めとるんだけど、みーんなパッとせん。あんまりかったるいなんでほんとに眠ってしまった。バジェット4000万ドル、USはPG-13。
→imdb、日本語サイト
October 17, 2004
隣のヒットマンズ全弾発射
出だしは面白いけど、もしかして、1作目観とらんとだめだった?盗まないルパンと同じで、ヒットマンの仕事をしないのは萎える。何の抑揚もなく、カタルシスもなく、最後までデレ〜っとした映画。親子オチも何だかなあ。バジェット4000万ドル、USはPG-13。
→imdb、日本語サイト
October 14, 2004
ツイステッド
タイトルバックのサンフランの映像はよかったー。タイトルの割に捻りがなさすぎ。犯人ミエミエだし、結末もミエミエ。ヒッカケがわざとらしい。ばあさんの役割、ようわからんし。このシナリオでGOしたのがそもそも失敗だったかも。バジェット5000万ドル、USはR指定、日本はPG-12。
October 07, 2004
ヴィレッジ
期待せんかったが、まあ、サインよりはマシかな。なんか「アウターリミッツ」にありそうな話。前半かったるい。後半は淡泊な狼の血族。19世紀の村を作るよりは、19世紀のままで、外界とのギャップがあれば。6000万ドルもどこにかかってるんだか…USはPG-13。
October 06, 2004
アラモ
J.ウェイン版より30分短いけど、陥落後の逆転劇まで描いてた。ビリー・ボブのデイビー・クロケットはなかなかよかった。バイオリンでハモるシーンや、降伏を迫るラスト。若造司令官が勇気を見せて信頼を勝ち取るシーンと、病床のボウイが殺されるシーンにグッときた。CGIナシの戦闘シーンはなかなかのもの。バジェット9500万ドル、USはPG-13。
October 03, 2004
ヘルボーイ
望の実写版。ブレイド2で見たような描写もあった。デルトロ入魂のアクションホラーだけど、テンポがイマイチだった。ミニョーラの画風のままにアニメにするのもありだったな。キャラクターの造形はさすがはR.ベイカーだけに見事。クリーチャーデザインに韮沢靖と寺田克也が参加。リズはかなーりよかったけどイルザは薄かった。2が楽しみ。バジェット6600万ドル、USはPG-13。
September 22, 2004
アイ,ロボット
待望のA.プロヤスの新作。しかもビッグバジェット1億500万ドルながら、さすがアレックスいい仕事するぅ〜!ストーリーも映像も見事っ!もう、涙、涙。NS-4に哀愁すら感じたし、クライマックスのスケール、盛り上がり凄まじい。W.スミスもいいが、とにかく情感たっぷりのサニーが素晴らしい!彼の人間らしさに心をうたれた。ラストカットのヒキも泣ける。DVDはよ欲しい!USはPG-13。
September 13, 2004
テイキング・ライブス
今時、猟奇サイコキラーに、FBIのプロファイラー捜査官かよ。画調が寒い上、テンポが悪くかったるい映画。と思ったら、突然カーチェイスやA.ジョリーのオッパイもあったりしてヘンな映画。ヒッカケはミエミエだし、真犯人は見えちゃうが、荒野の用心棒の引用は笑える。USはR。
September 12, 2004
バイオハザード2 アポカリプス
んー、やっぱこんなもんかねえ。前作の方がまだマシだったなあ。歯切れの悪さはどーしよーもない。ストーリーもダイジェストみたいで、ドラマが薄い。キャラクターが描かれてなくて、殺されるために出てくるよーなもん。おねーちゃん達もキッツイのばっかだし。バジェット5000万ドル、USはR。
September 06, 2004
キング・アーサー
騎士や騎士道を期待しちゃいけない。アーサー伝説のキャラによる特殊部隊のミッションものとして面白い!ティアーズ・オブ・ザ・サンに通じるヒーロー精神を満喫できる。兵法とか戦術とかワクワクするし、武器の扱いもカッコイイ。肝心のアーサーが普通のおっさん臭くてダメだが、戦闘モードのグネヴィアは萌える。バジェット9000万ドル、USはPG-13。
→imdb、日本語サイト
September 02, 2004
デビルズ・バックボーン
ギレルモちゃんがミミックとブレード2の間に作ったスペイン映画。幽霊もんだが、大してこわかない。つーか、文芸調のええドラマな仕上がり。埃っぽさ、男子だけの孤児院、不発弾、水汲み場、ラム酒漬け、義足…不気味さ満点な黄色と黒。怪我の描写も痛そうでいい。サンティくんの復讐。USはR、日本はPG-12。
→imdb、日本語サイト
August 27, 2004
マインド・ゲーム
すげー!この線、このフォルム。話はともかく、動きとか芝居とかに力入ってて、見てるとパワフルで楽しい。こーゆーのやりてえんだって気合を感じる。キャメラワークも、動画でぐりぐり。レイアウトもかなり大胆で、アニメーションならではの極端さ。かえって難しいだろうに。アップの実写になるやつはいらん。
August 22, 2004
リディック
拡大公開は嬉しいが、前作のBテイストは失われ、大袈裟な話になってた。リディックにはアンチヒーローでいてほしかったし、人との戦闘はプロレスやルチャの動きが取り入れられて超カッコよかったけど、おしゃべりなのはよくない。ラストはとんでもないことになっちゃいました!バジェット5倍の1億500万ドル、USはPG-13。
→imdb、日本語サイト
August 18, 2004
ヴァン・ヘルシング
冒頭からクライマックス。アクションと見せ場の連続で退屈しない。リーグ・オブ・レジェンドタイプの、オールスター劇で好みの映画。ストーリーはアイデア豊富だし、有名モンスター達の描写は凝ってて、感心した。特にフランケンシュタインの怪物の出来はイイ!加えて狩る側のウルバリン+セリーンの最強タッグ。ヘルシングは、ピーター・カッシングの教授から、アンダーテイカー風にアレンジされ、カッコイイ!バジェット1億6000万ドル、USはPG-13。
→imdb、日本語サイト
August 16, 2004
マッハ!
盗まれた仏像の頭を取り返す田舎モンの話だが、物語が洗練されてない。90分くらいでいいなあ。ムエタイ映画としては最強だろうな。でも、三沢のエルボー・スイシーダや武藤のシャイニング・ウィザードの方が破壊力はありそう。
August 13, 2004
サンダーバード
バリー・グレイのテーマアレンジをバックに、キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンも手がけたNexus Productionによるタイトルアニメーションがめちゃくちゃイイ!話はユルく、1号と2号が同時に到着したり、3号も一緒に飛んだり、FAB1も空飛んだり、アホだらけど、面白いから許す、コレでいいのだ!最後まで夢中になれる。楽しさとカッコよさ、夢と憧れに満ちている。ペネロープも萌え〜!バジェットは5700万ドル。
August 12, 2004
スパイダーマン2
2回目。やっぱイイ!同じシーンで感動した。
→先行
July 18, 2004
スチームボーイ
2003, 126min. ヴァージンシネマズ六本木ヒルズS6 ★★
なんか、同じことの繰り返しでかったるい。ドラマの緩急がなくセリフがクサイ。一番ヤだったのはジイさんの棒読みなセリフまわし。ハッとするショットもいくつかあったが、肝心なとこを見せなかったりもする。エンディングのトメを映画化した方が本編より面白くなったはず。バジェットは21億円。USはPG-13。
→imdb
シュレック2
2004, 92min. ヴァージンシネマズ六本木ヒルズS1 ★★★★
めっちゃくちゃ笑った。芝居が巧いし、見せ方もうまい。いっちばん笑ったのはピノキオとニュース映像かなあ。あと、バンデラスの長ネコもよかった。はよDVDほすぃ〜!オチもよかった。バジェットは7500万ドル。
July 10, 2004
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
Framestore/CFC, Double Negative, The Moving Picture Company, Machine, IBC Digital
やはり不道徳な映画だった(笑)ダークサイド道まっしぐらなハリー君、叔母への恐怖の制裁からドラコ君いじめ、囚人の脱走幇助。子供向けにはブラックすぎでえげつない。前半はかったるいけど、後半のハーマイオニーちゃん大活躍萌え〜。そうそう、G.オールドマンも嬉しい。バジェットは1億3000万ドル。。
→imdb、日本語サイト
July 03, 2004
スパイダーマン2
オープニングはA.ロスとK.クーパーのコラボ。超カックイイ!本編はエピソードを集めた単行本感覚。アクションに前作のインパクトはないけど、ドラマ部分がいい。プロット的にスーパーマン2なんだが、テーマに据えたヒーロー論は泣ける!どんくさピーター君最高(笑)ライミ節絶好調!って感じ。もちろん、B.キャンベルも登場。バジェットは2億ドル、USはPG-13。
June 26, 2004
白いカラス
泣けるかと思ったらそーゆー映画じゃなかった。ドラマがあっけない。実話らしいのでいじれないんだろうけど、淡々とした語り口で平坦。期待の展開がないんだなあ。出演陣は凄いけど、え、これがE.ハリス?みたいな。A.ホプキンスとG.シニーズのダンス、ヘンだし。USはR。
June 23, 2004
21グラム
時系列無視の構成って、なんて大胆な…箱をバッラバラにちりばめてる。しかし、それが頭の中でちゃーんと組み立てできちゃうとこが凄い。結びつく瞬間は快感だが、ここまでしなくても十分心を揺さぶるドラマがあると思う。生ー死=21g、けど重い〜。メインの3人はめちゃくちゃ巧いんで効果覿面、特にN.ワッツの演技には打たれた。手持ち映像と、フィルムの粒子がいい感じ。バジェットは2000万ドル、USはR。
June 14, 2004
デイ・アフター・トゥモロー
やっぱエメリッヒだめだめ。日本沈没見習ってほしい。状況の羅列だけでドラマがないアホ映画。まったくはまれんかった。登場人物たちは結局どうすることもできんわけで、しょぼいピンチに対処する以外は動けない。ポセイドン・アドベンチャーとバイオハザード入り。VFXにいいショットはあるものの、悔い足りず。バジェットは1億2500万ドル、USはPG-13。
June 08, 2004
レディ・キラーズ
コーエン兄弟には珍しいリメイクなんだが、面白いシチュエーションコメディに仕上がってた。南部の田舎に、ゴスペルとギャグ満載。マヌケな5人組+音楽、ドリフ映画みたい。ババアを殺せず、逆にメンバーが次々に死んでくとこはめちゃくちゃ藁た。バジェットは3500万ドル、USはR。
June 06, 2004
ビッグ・フィッシュ
マクドの新製品かと思ったら、そのまんまだった。バートンは雇われ監督だが、人物の描写がよかった。オヤジの脚色力は甚大で、その感性でまとめあげられたキャラクター達は微笑ましい。死の床で創作する息子に泣けた。暖かい大団円。そして集まった現実の知人達。バートン流オズの魔法使だな。しっかし、ブシェミいい〜。バジェットは7500万ドル。
June 03, 2004
トロイ
すげえええ〜、ペーターゼンは手堅い!壮大なスケールの仕上がりに満足。ポンとくる引きの絵だけでもスゴイのに、PANまでする!トロイの描写も、モブもスゴイ迫力と説得力。名誉とか勇敢て言葉が飛び交う殺し合い絵巻。エリック・バナ扮する王子ヘクトルが渋くてイイ!アキレスのジャンピング殺法は一撃必殺でカッコイイ。ヘクトルとの決闘はガチ!トロイの王様、ほんとにP.オトゥール?H.フォンダみたい〜。バジェットは1億8500万ドル。USはR。
June 02, 2004
ランダウン ロッキング・ザ・アマゾン
冒頭快調!ロック様、開店資金目当ての取り立て業ってベタな設定に、いきなり無理があって面白い。このまま行ってほしかったが、本筋に入るとぬる〜くなる冒険活劇。S.セガールの沈黙シリーズみたい。でも、グラサンするし、ロックボトムは出るしでロック様ぽいとこはある。シェフには見えねえけど。バジェット8500万ドル。USはPG-13。
→imdb、日本語サイト
May 22, 2004
パッション
2004, 127min. テアトルタイムズスクエア ★★★
ジーザスが捕まってから死ぬまで、気が抜けないバイオレンス。最後まで直視するマリアも辛かろう。あれだけ痛めつけられて、十字架かついで延々と歩いくとは凄い体力だ。全身のスカーメイクがとにかくすごい。まあ、あれじゃ、海入れんな。死後には荘厳さも神秘さもなく、遺体を降ろすところも描かれる。掌に穴あいちゃってるし、顔も洗えない。号泣の女性客がうざかった。バジェット3000万ドル。USはR、日本はPG-12。
May 20, 2004
ドーン・オブ・ザ・デッド
こーゆーいい映画を観なくちゃね。日常一変デザスター大フカンと、タイトルまで絶妙、文句なし。ロメロ版を崇める者としては、略奪もSWATもカニバリズムないけど、T.サビーニが!K.フォリーが!モールの攻防戦から装甲バスでの脱出と、お楽しみ満載。映像もカッコイイし、リビングデッドのモブも迫力。K.クーパーも久々にいい仕事してる。その後を描いたエンドクレジットも凝ってて、まさしく新三部作の夜明け。東宝東和のロゴは巻末に出る。バジェットはオリジナル版の20倍、2800万ドル。USはR、日本はR-15。
→imdb、日本語サイト
May 03, 2004
キル・ビルVol.2
やっぱりアホ映画だった。Vol.1の方がマシ。ダイアログにキレがなくだらだら長いだけで、もし分けてなきゃダレまくり必至。目ん玉踏み潰しと、取説読みは笑った。パイ・メイのシーンは抱腹絶倒。もう、やめてってくらい腹痛くなった。そんだけ。Vol.1と合わせて100分くらいならよかったんだけど。USはR。
ゴッド・ディーバ
もう、ビラルの絵のまんまの映像!人間のキャストは3人だけで、あとはCGIキャラクター。これが違和感なく融合されてる。フランスのVFXのクオリティを思い知れ。ストーリーはシンプル、珍しくアクションシーンもちょっとある。S.ランプリングの女博士は新キャラだが、BD調でカッコイイ。PG-12、US未公開。
April 25, 2004
オーシャン・オブ・ファイヤー
予想通り、砂漠のレースは間がもたん。途中で、誘拐されたアラビア娘救出、ライバルの救出、邪魔者との死闘死神との戦いと、レースそっちのけのお話が展開。フィニッシュシーンでレースらしくなる。しかし本当の醍醐味はエピローグだった。野生馬の群れ、雄大でダイナミックなこと!名残惜しそうに群れに合流するヒダルゴ、泣けた。O.シャリフが嬉しい。製作費は7800万ドル、USはPG-13。
→imdb、日本語サイト
April 22, 2004
ロスト・イン・トランスレーション
いい映画だった。テーマはコミュニケーション、ソフィアが感じたリアルな東京の中で、キャラクターの心境や気持ちがすんごい伝わってくる。言葉が通じても分かり合えない悲しさから来る孤独感がいい。だからシャーロットとボブが会うとホッとする。B.マーレイは素晴らしい演技で映画を引っ張る。シャーロットのスカーレット・ヨハンソンはW.ライダー系で萌える。100%日本ロケだが、ほとんどは渋谷とパークハイアット。製作費は400万ドル、USはなぜかR。
April 15, 2004
イン・ザ・カット
タイトルのポイントフォーカスはよかった。そしたら全編これだった。深度あっさあ〜。もうドアップと寄りばっかしで、たまにフルあるけど息苦しい構図。意図してるんだろうけど、窮屈で疲れる。ロマンチックな憧れと裏腹に、とりあえずヤリたい一心のM.ライアンはエロい。一番エロいのは監督のカンピオン。P.バーホーベンやA.ラインもびっくり。K.ベーコン意味ねえ〜。製作費は1200万ドル、日本はR-15。
→imdb、日本語サイト
April 01, 2004
テキサス・チェーンソー
普通すぎてつまらん。怖くもねーし笑えもしねー。色はええ感じだったが、カット尻短めの編集も嫌い。T.フーパーと同じショットでも効果なし。ねーちゃん達イモすぎなのもだめ。怪しいキャラは増えたけど、イカレ方が甘い。唯一クレージーな味が出てたのがL.アーメイのシェリフ。製作費は920万ドル、USはR、日本はR-15。
March 26, 2004
ペイチェック
現代性と奇抜なSF装置がミスマッチ。予知マシンはチープだし。前半はまったり眠くなる展開。後半、記憶のキーとなるユマが「Red Soxでしょ?」と颯爽登場するあたりから俄然面白くなる。結構笑えるし。BMWなるほどー。ベンがユマを逃がす時、ユマのリアクションがイイ!でもCGIのハトはちょっと。製作費は6000万ドル、USはPG-13。
→imdb、日本語サイト
March 25, 2004
マスター・アンド・コマンダー
なんか、呑気でよろしくない。戦争だってーのに楽しそう。行楽気分ですわ。規律も必要って、ほとんど遊びじゃん。そーゆー時代だったのか?人が死ぬとしんみりするけど、すぐ楽しさ回復!製作費はかけすぎ1億5000万ドル!
March 20, 2004
レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード
ラテン版サバタ、デスペラードから8年、待望の第3弾!ロドお得意の銃撃戦、今回も、曲撃ち足撃ちで楽しめるものの、カタルシス控えめ。スケールのデカイお話になったなあと思ったら、なんと、悪のCIA、J.デ〜ップのめくらガンマン誕生編だったりする!4作目もありそう〜。撮影はお馴染みソニーのデジタル・ムービー。製作費は前作の4倍!2900万ドル、USはR。
March 16, 2004
僕はラジオ
2003, 109min. UA801便(日本語吹替え) ★★★★
いい映画だったー。実話の映画化。感動の人間ドラマ、泣けた〜。キューバ・グッデングJr.の知恵遅れ演技もリアルだが、彼を導くエド・ハリスも素晴らしい。あの笑顔、たまらない。父と娘の関係、チームメイトや町の人々…人と人とのつながりが丁寧に描かれ、見ていて心地よい。最後にタイトルロールの本人も登場。「コーヒーをありがとう」製作費3500万ドル。
March 13, 2004
ルーニー・テューンズ バック・イン・アクショ
2003, 90min. UA800便(日本語吹替え) ★★
スペース・ジャムよりは断然面白いが、90分かけるほどでないストーリーよりも、ダンテの趣味を楽しむ映画。トワイライトゾーンでやりたかったことがついに実現したんだねえ。常連D.ミラーはじめ、ロビー、メタルーナ星人、トリフィドなど嬉しいゲスト多数。S.マーチン怪演、T.ダルトンのセルフ・パロディも楽しい。ゴーバーはやっぱり無口だった。製作費8000万ドル。
ディボース・ショー
2003, 98min. UA800便(日本語吹替え) ★★★★
笑った笑った、コーエン兄弟の痛快コメディ。絶妙なテンポで逆転逆転。ゼタ・ジョーンズに吸い寄せられるクルーニー(笑)ビリー・ボブもハマりすぎでインパクト大!爆笑。B.キャンベルがカメオ〜。製作費6000万ドル、USはPG-13。
March 04, 2004
ゴシカ
恐怖映画かと思ったら、TVシリーズのパイロットみたいなアクションスリラー。怖くないけど、新ミステリーゾーンにありそうな面白い話で、自分がキチガイになって誰も信じてくれなくなる状況の辛さと、引っ掛けもある謎解き。R.ダウニーJr.が怪しくてイイ。ペネロペもインパクトあるし、ハルベの怯える姿に萌える。ラストが暗示的で秀逸。シリーズ化してほしい。看守が見てたモノクロ映画は射能X。製作費4000万ドル、USはR。
February 15, 2004
ロード・オブ・ザ・リング:王の帰還
2003, 201min. ヴァージンシネマズ六本木ヒルズ7 ★★★★
ついに終わったって感じ。ピーターは凄い仕事をしたなあ。とにかく、超ウルトラ大スケールの殺し合いに満足。ミナス・ティリス大攻防戦はメインのミッションを忘れてしまうくらいのパワー!涙したカット多数!要所要所に入るWES CAMショット、アラゴルン突撃、頂から頂へ灯るのろし、翼竜降下で兵士鷲掴み&ポイ捨て、象の足に刺さった無数の矢、ホビットに跪く人々!そしてサムの大活躍!主役はフロドからサムへ。製作費9400万ドル、USはPG-13。
February 04, 2004
ミスティック・リバー
ストーリーラインの一部を隠しながら描く3つの殺人事件とその行方。クリントは凝ったことをせずに、正攻法で描いてるのが好印象。皮肉な結末にちょっと肩すかしかもしれんが、この映画は丁寧に描かれたキャラクターのコントラストに尽きる。特にジミーのキャラクターには惹かれるが、演じたショーン・ペン、すごっ!これが演技?ってくらい圧倒された。ティムが演じた役も難しいものだし。巧い役者達のお陰。制作費3000万ドル、USはR、日本はPG-12。
January 25, 2004
リクルート
嘘つきは泥棒の始まり。騙し欺き、嘘つきNo1はどいつだ?みたいな、CIA内のスパイ合戦。アルの嘘つきぶりと、振り回されるコリンの関係が絶妙。ラストの逆転劇で見せるアルの表情は絶品。CIAの工作員養成施設「ファーム」も見所。端末にドライブを持たないCIAのデータを、USBフラッシュメモリでコツコツ盗むあたりもいいが、ログを細工するコリンが上手。そりゃ、デルも欲しがるわ。
January 22, 2004
タイムライン
バジェット8000万ドルをかけた大作だが、USではケナされて興行失敗。エキサイティングな冒頭から悪くない。話の要素は多いし、スリリングな仕掛けもあるし、ハッピーエンド。中世の戦争も満喫できる。R.ドナーに失敗作はないのだ。マクティアナンの13ウォリアーズよりはるかにいい。石棺の伏線もうまい。