1999, 103min. シネマライズBF(Dolby Digital) ★★★★★
危険な仕事に挑む男と、無事を願いつつ見守る家族。ライトスタッフに通ずるものを感じたが、ドキュメンタリーなんで生々しい。しかも体を張ったエンターテインメント、プロレスだ。テリーもミックも実際ズタズタにされる。熱狂する観客とは逆に「もうやめて!見ていられない」と泣き叫ぶ。映画のクライマックス、ロイヤルランブル'99での「アイ・クイット・マッチ」は当時TVで見てたが、ミックの奥さんと子供がどんな気持ちだったかなんて考えもしなかった。後日撮影したビデオで子供が泣いたのを知ってミックは「父親失格だ」と言う。DDTの開発者として知られるJ.ロバーツのエピソードは強烈だ。ヤクに溺れスターから落ちぶれてドサ周りの日々。修復不可能な人生。聞くも涙語るも涙、あのジェイクが泣くなんて!レスラーという職業、栄光の代償は大きい。製作はR.ハワード。プロレス知らなくても魅了されるはず。
→imdb、日本語サイト