満男と泉のその後って、どーでもいいし、大した内容もない。桑田の主題歌って夜ヒットかよ。満男の回想メインで寅さんのCG合成が数カットある『寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』スタイル。でも満男がリリーから真相を聞くシーンがあって『特別編』はなかったことにした?現在のシーンから「そういえばあの時」って振りがあるので、どの回想がくるかはわかるんだけど、そのパワーがものすごい。何度も何度も見てるシーンなのに、最初に劇場で観た時の印象がよみがえるとゆーか、登場人物の記憶と自分の記憶が高羽さんのキャメラを通して、シェアされてたことに感動した。終盤、怒涛のモンタージュがあるんだけどこれは泣ける。あれだ、『ニュー・シネマ・パラダイス』の!鬼籍に入った光本幸子、新珠三千代、池内淳子、田中絹代、八千草薫、太地喜和子、京マチ子、大原麗子もフィルムの中で生きてるし、森川信,松村達雄,下條正巳、三崎千恵子、笠智衆、太宰久雄も。特に森川信は奥でピンがいってないのに面白くて。さくらのテーマ、歌子のテーマ、リリーのテーマで涙が。現在のキャラクターと当時のキャラクターが同じ演者なのも感動で、ハリウッドではディエイジングCGIが流行ってるけど、いやいや、やっぱ本物はすごいなと。12歳の満男と49歳の満男はまだしも、79歳のリリーと35歳のリリー、78歳のさくらと28歳のさくらはもう歴史そのもの!惹句は「ただいま。このひと言のために、旅に出る。」
投稿者 A.e.Suck : December 10, 2019 10:19 PM