2019, 153min. TOHOシネマズ新宿S10 ★★★★
20世紀FOXロゴ見納め。IMAX DMR版観て来た。レースは大迫力なので大画面向き。史実をだいぶ端折ってる部分はあるけど、2時間30分、感動の詰め合わせ。レース映画って面白いねー。『ラッシュ』ではハント対ラウダだったが、これはヘンリー・フォード2世vsエンツォ・フェラーリ。60年代の再現、クリスチャン・ベイルはケン・マイルズに似せてきてるし。『バイス』(2018)のチェイニー副大統領の次がこれって!ポルシェ対フェラーリの『栄光のル・マン』(1971)よりちょっと前の話。1959年から1966年までの7年間。フォードはフェラーリ買収に失敗しただけじゃなく「醜い工場で醜い車作ってろ」とコケにされ、大金つぎ込んで打倒フェラーリを目指す。両社の工場を見せてるのがわかりやすい。シェルビーとマイルズを軸に会社、チーム、家族が描かれる。特にマイルズの奥さんがイイ!ユニークで頼もしい素敵な奥さん。応援する息子ピーターも、初めて事故のリスクに向き合うシーンがよかった。フォード内ではパニッシャーのアイアコッカが悪役。シェルビーはマイルズにレッグ・スウィープ!クライマックスは1966年のル・マンで前年の雪辱(史実では3度目の正直)だけど、その前のデイトナでの7000RPMでもう泣けた。レースシーンはスピード感と音がすごい。車の内部映像はないけど、とにかくスピード感。ル・マンではフェラーリドライバーが悪党顔。クラッシュした中突っ込んでいくけど、赤旗って当時はないのね。フェラーリ自滅でフォード1-2-3、最終的に会社のオーダーに従ったマイルズに涙。製作費9,760万ドル、USはPG-13。FOX配給、惹句は「絶対王者に挑んだ男たちの奇跡の実話」
投稿者 A.e.Suck : December 9, 2019 10:42 PM