ジェイムズ・R. ハンセンの『ファースト・マン 初めて月に降り立った男、ニール・アームストロングの人生』の映画化。1962年のX-15テスト飛行から1969年のアポロ11号まで。伝記映画としても実録映画としても面白くない。チャゼル映画は『セッション』も『ラ・ラ・ランド』も好きだがこれは嫌い。チャゼルよりクリントの方がよかった。月面はIMAX、船内は16mmて。しかもキャメラが全編手持ちで、手ぶれ感ひどい。寄り寄りで天地トリミング感ハンパねー。1.43 : 1のIMAXレーザーなら印象が違うだろうけど大阪だけだし。船内シーンでキャメラを置く瞬間がわずかにあってホッとした。現実に撮れないショットは見せない方針なので観たい画がない。その割に月面で引いた絵が出たりして。もしもこの時代にIMAXカメラがあったら、になってる。ワイドショットでいつの間にか星条旗が立ってるが、ソ連との競争なら立てる瞬間はいるでしょ。ジェミニ8号のスピンと、奥さんの「子供たちに戻れなかったときの心構えをあなたから話しなさい」ってセリフだけよかった。ゴズリングは相変わらず無口。冒頭、X-15のテストでチャック・イエーガー登場。NASAの人達、ジョン・コナーやグッドウェザー博士やマンス・レイダーとか、知ってる顔が出てきて実録感薄れる。黒ベタに「1965」とあれば誰でも年号だとわかる。その下に「1965年」って字幕はいらん。製作費は5900万ドル、USはPG-13。東宝東和配給、惹句は「月への不可能な旅路を体験せよ。」
投稿者 A.e.Suck : February 14, 2019 04:48 PM