2017, 123min. TOHOシネマズ新宿S7 ★★★
ギレルモ印のモンスター映画なのに大して面白くはない。エグいシーンはさすがにうまい。1962年で米ソ冷戦時なんだけど、ギレルモにとってはおとぎ話の時代かもしれんが、オレは生まれてたので、レトロ感しかない。冷戦の緊張感はなく、大らかでいい時代。でかい映画館の上に住んでたり、近所でチョコレート工場が燃えてたりの素敵環境。基本的に『キングコング』で、それを越える面白さや意外性はなく平凡な映画だった。半魚人とイライザの愛が伝わりにくいし、どっちかってーとナンセンスすぎて美しくないんだよな。海に逃がせば終わりじゃクライマックスも盛り上がらんし。半魚人は治癒能力あるのに、病気なの?E.T.みたいだな。中の人は『ヘルボーイ』シリーズのエイブと同じくダグ・ジョーンズ。『ディスカバリー』ではケルピアン人のサルー副長でもおなじみだが、今回も素顔はナシ。マイケル・シャノンのストリックランドは怖くてよかった。エンドロールにジェームズ・キャメロンとアルフォンソ・キュアロンとコーエン兄弟とアレハンドロ・イニャリトゥとエドガー・ライトの名前があった。製作費は『パシフィック・リム』の1/10、1950万ドルの低予算。USはR、日本はR15+、1カットだけぼかし。20世紀フォックス配給、惹句は「切なくも愛おしい愛の物語。」