逃がし屋ってことで「ザ・ドライバー」かと思ったら、路面塗れてねえし、似てるのは主人公の名前がないことくらい。逃がし屋でカースタントマンで自動車修理工でレーサー。どれかひとつにしとけって。運転の腕がいいのと優秀なメカニックは別の話。とにかく主人公はしゃべんない。気味が悪いほど寡黙。T-800か?人物像どころか名前すらわかんない。時折見せるニヤケ顔、どっかで見たと思ったら、一昨日見た「きみに読む物語」のノアかっ!いい人ぶってるが、実は裏社会のワルでシリアルキラーの殺しっぷりでタチ悪い。車に興味ない監督は、試験に8回もしくじって運転免許も取得できなかった。おまけにLAに疎いデンマーク人なので「タクシー・ドライバー」ぽくしてみたら、カンヌで監督賞は穫れた。長めのカットやハイスピード撮影とかディゾルブでまったりした気取った映像は好きになれない。ニール・マーシャル監督、ヒュー・ジャックマン主演のまま進行してればまったく違った映画になっただろうに。隣の奥さんキャリー・マリガンがカワイイ!親子を楽しませるために寄り道して放水路をドライブするシーンはよかった。バジェットは1,500万ドル、バイオレンス描写がえげつないのでUSはR、日本はR15+。ところで、なんでホドロフスキーに感謝してんの?主演のライアン・ゴズリングのもう1本の主演作「スーパー・チューズデー」が奇しくも同日公開。
投稿者 A.e.Suck : April 1, 2012 10:39 PM