まるで映画のような実話の映画化に感動したわ。残念な兄せいじと、ストイックに上を目指すマジメなジュニアの兄弟、もう葛藤だらけ。仕切るオカンもキッツイよ、強烈キャラ。組まれた舞台で死にかけて、不信感が募るジュニア。オカンに任せてはダメだ、せいじに頼っていてはダメだ、ピンでやったる!ジュニアの背中を押してくれたのは魔法にかけられてのジゼルことシャーリーン、気丈で前向きな都会派田舎娘。打倒オカンに頼りないオトーもサポートするぞ。せいじが服役中、ジャックナイフぶりを発揮して、ピンで脚光を浴びるジュニア。せいじいらんやん。そこに出所するせいじ。同じ目標を目指しながらも決裂し、再びまとまっていくストーリーラインがたまらん。ダーレン・アロノフスキー、レスラーの次はボクサーかと思ったら、自分は製作にまわってバレリーナの方へ。代わってデビッド・O・ラッセルがいい仕事。しかも撮影わずか33日。製作・主演のマーク・ウォールバーグ、渾身の1作。自分のギャラより高額なトレーナーをつけて作り込まれた身体!たるんだ身体も見せる。兄はドニー・ウォールバーグでなくて、やっぱクリスチャン・ベール。25万ドルのギャラでまたまた見事な痩せっぷり。13kgの減量は体型だけでなく顔つきまでロバート・ネッパーになっちゃって、脱毛してハゲまで作る徹底ぶり。演技もジャック・スパロウのジョニデみたいにキースをモデルにしたかと思えば、本人(エンドタイトルに登場)の完コピだった。伝説のボクサーやトレーナー役はなんと本人達が演じている!これ以上のリアリティはない。バジェットは2,500万ドル、USはR、日本はPG12。
投稿者 A.e.Suck : April 1, 2011 09:56 PM