ディズニーデジタル3D、ドルビーデジタル7.1、メガネはXpanDで見た。28年もたって、1億7000万ドルもかけて完成したおそろしく退屈な続編。前作トロンも話は大したことないけど、斬新な映像たっぷりの画期的な映画ってことで1000倍マシ。CGIが17分しかなくても価値があった。今作は3Dつっても第2幕のデジタル世界だけ。第1幕/第3幕/エンドクレジットは普通の映画なのでメガネいらんし。字幕だけ立体って、嬉しないどころか騙された感すらする。「2Dで撮影された部分もメガネをかけてご覧ください」って言われるけど、スパイキッズ3-Dやスーパーマン リターンズ IMAX 3Dみたいに「ここからメガネかけてね」でええやん。冒頭のナレーション"The Grid. A digital frontier."は「デジタル最先端」て訳だったけど、"Space, The final frontier."のモジリでしょ。と思ったら、ホラキタJJ版スター・トレック。話は前作の数年後から始まる。1989年なんでMacPlusが置いてあったりしてね。3Dメガネ必須のデジタル世界「グリッド」は、3色しかなく地味で殺風景な印象。もっと色味が欲しいところ。現実シーンの2D映像の方がはるかに鮮やかできれい。28年前のコンピュータ内だからこんなもんかね。当然ローカルでスタンドアローンだから設定が広がりようもない。続編でなくてリメイクでよかったじゃん。突然グリッドに行っちゃって、28年ぶりに父子再会。「パパ?」「久しぶり。大きくなったな」って、、、アホくさ!語り口は、あとでわかりにくく説明するからとりあえず見とけってスタンスだが、コンピュータが身近になった今では、話の陳腐さを隠せない。プログラムたち、前作はメビウスによる回路モチーフのデザインでリスワークがカッコよかったが、今回はモーキャプ用スーツみたいで恥ずかしい。前作のオマージュでリメイクされたものではライト・サイクルにがっかり。直線的な動きも直感的な操作もない。グリッド・ゲームのくせにグリッドねえし、これじゃただのバイクチェイスじゃん。トロンはタイトルロールのクセに目立たない。フリンのJ.ブリッジス同様、前作と同じB.ボックスライトナーが演じてるのが救い。若い頃のフリンはCGIキャラだけど。ハウス先生んとこの13番を初めてスクリーンで見た。音楽は聞いたような曲ばっかでうるさいだけだったけど、「Separate Ways」と「Sweet Dreams」にはヤラレタ!
投稿者 A.e.Suck : December 30, 2010 11:52 PM