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Official Site↓ WBのロゴもCGIになった。「逃亡者」のジェラード・チーム再登場。今回も彼らはヌレギヌを追っかけるんだけど。ちょっぴり捻ってあって、いいかも。ジェラードのキャラクターが妙に人間味があって、気になるところ。「捜索者」のJ.ウェインみたいに追っかけに関しては鬼になりきってくんなきゃね。さて、スチュアート・ベアードとゆーこの監督、好みのスタイルではないんだけど、動きまくるキャメラ(スピードの撮影監督)で抑えたフッテージを編集でなんとかしちゃうタイプ。老人ホームでのシーンはさすがだ。いっちばん凄いのが墜落現場の引き。空撮で「これでもか!」ってくらい見せてくれる。ロールによっては色調が緑っぽくなるプリントに難あり。 ▲TOP
M.ダグラスに雇われたコッポラ先生。「フランシス、マットで行きたいんだが」「あの若造を使えって?」「ビジネスだよ。そのかわり、ワキは君に任せるから」弁護士・法廷劇は映画的カタルシスにふさわしい題材だ。窮地に陥る弁護士は最後に勝利を勝ち得る場合が多いが、この映画のテーマは身近なだけに深刻で暗い上、結末も皮肉だ。そこでコッポラはD.デビートを配しユーモアを交えて手堅い仕事をした。M. デイモンの演技も満足いくものだったが、J.ボイトやD.グローバー、M.ロークにR.シェイダーなど贅沢な配役の中、レッド・ウエスト扮する原告の親父(無言ながら圧倒的な重厚感!)と、テレサ・ライト扮するかわいいお婆ちゃん(心のオアシス!)が秀逸だ。
ドリームワークスが贈るミミ・レダーもの第2弾。激突回避を描いた妖星ゴラスや、人類脱出を描いた地球最後の日なんかに代表されるB級SFの王道でもあるんだけど、それにマジメに取り組んじゃった映画。彗星発見の発端から、主人公を通じて物語に導いていくあたりは手際がいい。でも、あとはチカラワザ。とても2時間でおさまるスケールじゃないの。地球の存亡をかけた作戦はあてずっぽすぎるし、これのおかげでネタバレはするし。大統領はキャスターなみにTVスピーチばかり。まるでナレーターだもの。ピンポイント描写で、米国以外はどーなってんのかよくわかんないし、パニックも省略しちゃって、情緒に訴える「別れ」のシーンのパレードなのだ。結局おいしいところはILMの視覚効果にとられてしまってる(SFXは見応え十分!)。世紀末なんだからさ、あらゆるワクを越えた共同作業を描けばドラマティックなんだけどなぁ。さて、ILMのSFX に負けじとダンテズ・ピーク、タイタニックのデジタル・ドメインはアルマゲドンで同様のテーマに挑むわけだが、こちらはもっと凄そう。
A.e.SuckのMost Favoriteであり、映画史上に残る名作ブルース・ズラザーズ。タイトル・ロールの片方を失った上、18年もたって続編を作るなんて…。前作は映画の芯がしっかりしてた。ジェイクとエルウッドはモノホンのブルース・ズラザーズだった。でも今回は、前作のスタイルを拡大踏襲リメイクの趣き。まぁ、いいのだ。続編とゆーより、ジェイクを偲んで同窓会だと思えばね。懐かしいあの顔、あの場所。ランディスやエイクロイドのように前作にのめり込んだ人間なら気になる登場人物のその後。そして加わる新キャラ多数。B.B.キング、W.ピケット、S.ムーア、E.フロイド…すすす・凄すぎ!特に怪しげな魔術を操るE.バドゥ、そして美人警部補ニア・ピープルズ(歌手でTVスターの36歳!)はSo Good。 ▲TOP
タイトルデザインはまたかのカイル・クーパー。でもこれ、イイです。バリー・レビンソン&マイケル・クライトン。ビッグネームが並んではいるものの、深海・閉塞・宇宙船・異星人・コンタクト…斬新なアイデアとか科学的なリアリズムとか、そーゆーものはない。50年代もSFっぽいので90分程度でないと疲れる。セリフでの説明が目立つが、スフィア自体はさすがに説明がつかず、劇中でも推測だけ。考えたことが現実化する恐怖ってのも、使い古されたネタだしな〜。
まずタイトルがカッチョイイ。極端なアングルでレイアウトされた深夜のFBI、そのパースや凹凸に合わせて流れるクレジット。SFPDの刑事フランクは白血病の息子に骨髄移植を望むが、唯一のドナーはIQ150の凶悪犯のピート。手術直前ピートは逃げ、あとは大病院で繰り広げられる、被害者多数の一大おっかけっこ(病院だからすぐ処置できる)!ヤツを射殺しようとする警察、殺させるもんか!とフランク。オレを捕まえられるもんか!とピート。刑務所じゃあMS-DOSの勉強もしたからハイテクにも詳しいぜ!このマイキー演じるピートのキャラクターは、ガルシアのまぬけ面も手伝って強烈。筋肉質なBODYには、右腕が「耐」、首筋に「舌」のTATTO!知的な凶悪犯にゃピッタリだ!パシフィック・ハイツなマイキー好きにはうれしい映画。ピートのキャラでもう1本観たい。追うのはもちろん、ジェラード警部。無理だな… ▲TOP
面白い!描写に妥協なきバーホーベン・ワールド全開の一大戦争バラエティー!典型的な学園モノ+軍隊モノをベースに、戦いのエッセンスをプラスした、おいしいとこ全集って感じ。優秀なヤツはパイロットや将校、頭悪いのは機動歩兵で昇進も命がけって、あっけなく殺されていく仲間たち。首がスッ飛ぶ!脳が飛び散る!血がビュッと出る!地上戦なんてどっちが虫だかわかんねぇ。思わず「ブチ殺せ!」って応援したくなる。ロボコップ同様NEWS画面も効果的。ビジュアルも見せ場満載、要所要所で入るヒキのカットなんて目からウロコのウルトラ絵巻。空母を貫く対空放火でとびちる破片、ボロボロになってく多数の船。次々降下していく舟艇なんてめっちゃカッチョイイし。BUGSのモブなんて、そりゃーもう壮観!プロップでは冒頭の授業シーンで登場する個人端末が、アラン・ケイのDynabook風で楽しい。 ▲TOP
エイリアンを飼育・教育するってゆー発想も大胆ながら、制作すら難航した前作よりは面白い。全体的に軽いノリで楽しめる。後半なんて20世紀FOXらしくポセイドンアドベンチャーだし。意外と緊張感はないけど、その分ユーモアを取り入れたジュネはエライ。絵作りも雰囲気はよくて、画調はシャドウ多めのハイライト強調で中間調控えめ。さらにレイアウトは寄りぎみでポンと大胆なヒキが入ってまさにバンド・デシネ。リドリー・スコットも苦笑い…しそう。キャラクターも個性的なのが揃ってて楽しいけど、今回のアンドロイドはちょっとなぁ…。イフェクツの中では、特にフルCGの水中エイリアン、アニメーターのセンスがいいです。新種NEW BONEは納得いかないけど、後のこと考えると都合はいいかも。リプリーも再生したし、舞台は地球に移ったところで、次回はエイリアン20周年、今から楽しみ! ▲TOP
ほぉ〜、ケッコー混んでるじゃん。たかがガタカだぜ。ブラジル、未来は今、ブレードランナー…すでに名作多きこのジャンルに処女作で挑んだニュージランド出身の新人、アンドリュー・ニコルにより、レプリカントな奴らの話。しかし、彼らは工場で製造されたんではなく、DNA操作によって医学的に生産されたわけ。普通に生まれた人は、欠陥人間ってことで、その対比。ビジュアルはまあまあ低予算なりにいい味はでてます。建造物にしても、屋外のイエロートーンにしても、いい感じです。SF的アイデアもちりばめられてはいます。でもそれだけ。お話にどーしても無理を感じてしまうなあ。ディティールの描写はいけてても、世界観が足りないし生活感もない。ガタカでみんな何やってんの?予算的にもきびしかったんだろーけど、THX1138って例もあるしね。イーサンは不適正者がハマッてたけど、それ以上に優性者を演じたジュード・ロウはいい役者です。そしてアーネスト・ボーグナイン!生きてたんですねぇ〜。 ▲TOP
パンテオンのはずなのに、そこにはTITANIC!ってことで渋谷東急に追いやられたQT(QuickTimeぢゃねーよ)の新作、それはB級映画。TV東京で平日の昼の90分枠みたいな。でも尺は長いし脇役たちが凄い顔ぶれ、バジェット的にはBじゃないね。まずパム“マーズ・アタック”グリアの歩きがカッチョイイ。モールで羅生門したり、車での音楽の使い方も楽しい。本人はこの映画を気に入ってないようだが、テクニックより思い入れが先行してしまったんではないか。タイトルロールのP.グリアよりもサム・ジャクソンの方がずっと強烈で素晴らしいのは裏目でもある。でも、こーゆーモン撮ったこと自体が凄かったりするし、何だかんだ言ってもキライな映画じゃないし、QTの次の引き出しも開けてみたいし。そうそう、デニース“ターシャ・ヤー”クロスビーが顔出してるのも見逃せないぞ。 ▲TOP弁護士は米国において映画でよくとりあげられる題材だ。そして、悪魔もね。「キアヌ、君が弁護士か。だったら、ボクのジャスティスを見ておくといいだろう」な〜んてアルが言ったかどーか知らんが、あの時新進気鋭の弁護士を演じた彼は、今では法曹界のカリスマだ。演出の細かい気遣いもあって目が離せない。キャラクターとドラマの重厚さに感動すら覚える。さらにアルの悪魔演技は凄いし、キアヌも頑張ってる。ローズマリーの赤ちゃん的怖さもある。悪魔メイクはリック・ベイカー。今では珍しくもないモーフィングが随所に見られる。「何じゃそれ!」ってオチのアトにくるオチは壮快。ラストはアルのモーフィング、そこにかぶさるStonesのPaint it black!のカッコイイこと!拾いモノの2時間半。ところで、邦題Diabolosって何やねん?
L.ベッソンに続いて現れた男、ヤン・クーネン監督は、サム・ライミがデビューした時を彷彿させる。圧倒的なパワーとスピードでラストまでハイ・テンション。演出は荒削りながらデジタルを前提とした斬新な演出設計も凄い。キャメラもクイック、アップテンポなバトルで爆走!これがフレンチ・ムーヴィーってか?まるでデジタル・マカロニ・ウエスタン。登場人物はみんなキレまくり!人間的な重武装強盗集団と、鬼のジェラード警部も泣いて謝るだろう超凶悪な警部の構造。この残忍を絵に描いたみたいな警部の描写にはたっぷり時間を使ってる。続編ではドーベルマンたちの個性をもっと掘り下げてほしい。赤ん坊も重要キャラ。劇中登場するトレイン・スポッティングもそーだったね。 ▲TOP
日本公開版はドイツ同様、US版より2分長い。しっかし、空間の感じがD.リンチっぽくないかな?ロスト・ハイウェイのプルマンが出てるんでそー見えるんかな。まぁ、いいけど。2本立てなストーリーの構成は面白いし、無難な出来ですね。でも同時にかったるさも否めないところ。はっきり言えばつまんない。主人公はモトローラのモバイル製品群を駆使する映画プロデューサ。この映画ではE-mailが重要なアイテムにになっていて、逃亡中Kinco'sでメールチェックしたりもする。バイオレンスについての映画は難しいけど、いろんな登場人物によるバイオレンスについての考察はバラエティ豊か。死去前のサム・フラーやヘンリー・シルヴァが老いぼれぶりを見せてくれるのもうれしい。 ▲TOP
ミスター・ビーンをこーゆー映画にしちゃあ、いかんよなぁ。すんげぇ違和感ある。ビーンだけがテレビのまんま(つまりダイアログを必要としない)、まわりはフツーの映画の登場人物だ。映画版もTVのスタイルを踏襲しないと、ただのイカレタおっさんかムカつくオヤジだ。六萬アトキンソン演じるビーンはキャラが濃すぎるしね。さんざん大笑いしといてこう言うのは、ビーン流の笑いでなく古くからの王道ギャグで笑ったからだ。笑いを段階的に拡張していく方法は音楽とキャラクターのリアクションが効果的で見事。 ▲TOP
素晴らしすぎる!荒唐無稽な題材に真剣に取り組んだジョン・ウーの傑作。恐れ入った、まいりました!ハリウッド3作めにしてやっと本領発揮!脚本の奇抜さ、シチュエーションの面白さ、伏線の張り具合、アクションの盛りつけ、すべてが最上級!ショーンとキャスの対比と共通点もよくできてる。久々に気持ちのいい映画に巡り会えた。トゥモロー・ネバー・ダイの不満すべて解消!over the rainbow、白い鳩、ブルートーンのライティング、ハイスピード・キャメラ、プロップ…アクションにバイオレンスではなく美学を求めるあたり、ジョン・ウーは天才としか言いようがない。とにかく最初から最後まで、目が離せないぜ!誰だよ、転校生と比べてるヤツは?違うって、顔をテレコったんだから。ちなみに副作用はないけど、許しておこう。こーゆーもん撮れる人はハリウッドにはいないからね。ただ、ボートチェイスやめて、そのぶん尺短くした方がね。今年上半期ベストだ! ▲TOP
睡魔との戦いながらもがんばって見た甲斐もなく、子供ぢみた映画にすぎず、シリーズを重ねるごとにボンド氏はS.セガール化してる。いや、東映ヒーローかな。物語がちゃっちぃ〜のも悲しいが、緊張感のなさが最大のネックだ。スパイなんだからスパイらしくしてほしーよね。ボンドガールとのロマンスもスパイだからこその危険な香りがするってもんだ。アクションの展覧会も、アイデァ凝らしてるワリには画面に生きてこない。必然性もなく、見せ場を用意するだけで精一杯なんだろーか。ジョナサン・ブラジル・プライスもメディア王とゆーわりには、見るからに弱そう。唯一ワシを喜ばせたのは、最近チョイ役づいてるジョー・ドン・ベイカーがやっぱチョイ役で顔見せてるくらいですな。 ▲TOP
1か月ぶりの映画となった。バーに立て籠もった逃走犯が、客たちを人質に繰り広げる密室劇と、包囲する警官たち。狼たちの午後を思わせる展開、なんて言ったらS.ルメットに失礼だよね。あくまでシチュエーションだけっすから。こっちは密室劇中心。客の中に最初っから、怪しいヤツがいるのもわかりやすすぎるぅ〜。シナリオは緻密なようで実はそうでないかも。それぞれの絡み合いが、説得力と工夫が欠ける。単純なオチだし。犯人のキャラクターを演じる3人の俳優たちの功績が大きい。G.シニーズはもちろん、M.ディロンもがんばってたし、ウィリアム・フィッチナーなんて、出てるだけで凄いもの。しかし、おととしの映画っすよ、何で今頃公開してんだか…。あしたで終わりってんで、満席状態だったけど。 ▲TOP
4日連続映画館の最後は近場ですませたこの映画。COPLANDとはMacユーザには頭の痛いタイトルだ。きのうからの公開なのに、ほとんど客がいなくて映画終わったら広い場内にオレ1人だけという惨状。ストーリーはわかりやすいし面白い設定だけど、スタローンの演技派への道は遠い。あの図体に似合わないキャラで、肝臓でも悪いんじゃないの?としか見えない。耳が聞こえなくなるアイデアは秀逸でクライマックスの構築に貢献している。何と言っても悪徳警官やらせたら右に出るモノはいないH.カイテルの存在感が光る!T2のリキッドメタル・コップ、ロバート・パトリックが口髭+私服で登場し、T1000からの脱皮を試みているが、役が悪いおまわりさんなんで効果なし。レイ・リオッタが一番オイシイ役。スタスキー&ハッチやリーサル・ウェポンがどこに出てるかわかんなかったのが残念。 ▲TOP
カリッとサクッとおいしいスポーン!ロビーが一杯だったんで、場内に入っるとエンドタイトルが始まった。おぉ、こんな凝ったんはじめて!もろカイル・クーパー風なんだけど、力入ってますね。誰が作ったんかな〜と思ったら…カイル・クーパーだった(笑)。バーチャル・ウォーズ、モータル・コンバットを挙げるまでもなく、CGIに頼ったアクション映画は一見ハデでも内容は貧相なんだが、そのお仲間が増えましたな〜。膨大なレンダリングを費やしてんだろーけど、その点はごくろーさん!ってだけ。A. プロヤスのクロウを見習ってほしーもんだ。ヒーローをカッコよく見せるという面でも、劣ってるね〜。今年始めにCXで深夜にOAされたアニメ版の方がずっとクォリティが高いし、野心的だった。CGに頼るとこーなっちゃうんかね。どう?CGスゴイでしょ?って言わんばかりだ。すごくねーよ。ただ、ワイプにはずいぶん効果を上げてて、様々なトランジションのデモになってる。日本公開版はUS版より6分長いぞ。 ▲TOP
殿の映画は、最低だったみんな〜やってるか!以来。不安半分で挑んだこの映画、想像以上に素晴らしい出来で感激!これほど日本人の感性に訴えてくるのは他にないよ。ずぼらなようで、緻密に練り上げられている。映像はかなり様式化され、空間が存在し、冷たく美的にストーリーを語る。ゴダールのような、アンゲロプロスのような!編集は凝りに凝ってて、シーンの間、カット尻の余韻、音でのつなぎ、回想のカットバックはもちろん、並列した時間軸をシーンの尻で結合するなどクロスカッティングが駆使されてる。先の読めないストーリー展開は、静と動、生と死の対比を効かせながらラストの海岸シーンまで惹きつけられ、コーエン兄弟もびっくりだ。キャラクターもダイアログもリアルで、日本のドラマに見られる誇張は省かれ好感が持てるし、主人公西に至っては、ずっと昔から知ってる人のようにさえ感じる。かつて殿がオールナイトで語った思い出話がエピソードとして挿入されていたり、北京ゲンジや玉袋などの配役も見事でうれしい。 ▲TOP
リドリー・スコットはロケっても映像は見事だ。彼のクルーは大変だろうなぁ。さてさて、大したお話はそこそこにして、訓練訓練また訓練の映像で迫る。ここが緑山なら「風雲!たけし城」を彷彿とさせる勇ましさ。オニール大尉は男と同等の扱いを望み、同等の働きもする。でもエイリアン2のバスケスほどぢゃないんだなぁ。ここまでインテリっぽいとリアリティに欠けるし、プログラムがそれほどキツそうには見えない。表情なんかは十分カッコイイけど。クライマックスを飾る実戦シーンはキャメラに注目!ウルトラ・アクション・ズームともいうべきランダムなズームはステディカム登場以来の衝撃だ。アクティブすぎるキャメラ・ワークには涙が出た。前後左右4方向手ブレ感が生む迫力画面だ。オフィシャルサイトですが、すでにNot Foundです。Hollywood Picturesですから… ▲TOP
何でこんなに混んでんだぁ?お立ち見ですってか?惹句では「D.フィンチャーはSe7enを越えた」なんて書いてあるけど、越えてないって(笑)。せめてエイリアン3を越えてくれっての。楽しむためにゲームに参加して、こっぴどい目に遭ってワリあわんよな。楽しんでるのは映画観てる客だけだもん。このゲーム、現実味がなさすぎるなあ。これじゃー「ドッキリカメラ」じゃん。しまいにゃ「電波少年」だし。オチも観客をナメてます。ただ、主人公がふんだりけったりな目に遭うのは観てて楽しいから許すけど、ただそれだけ。マイケル・ダグラスも芸域が狭い人。ヒロインの顔が長すぎるのも気になる。アナモフィック顔だね。 ▲TOP
何てこった!劇場が渋谷東急2に変更ってコトはドルビーデジタルで楽しめないってコトね…。さて、日本でも日清のCMでおなじみ、カイル・クーパーのタイトルは出来は今回イマイチ。ソール・バスへはまだまだ遠い。本編はBムーヴィーにありがちなテーマで、新鮮味はないけど、うまいね、クリーチャーの見せ方が。しかも人間に擬態する巨大昆虫ってコトで、人間のカタチからざざざぁ〜っと変化するあたりはカッコイイ。主要登場人物や子供たちが容赦なく次々と餌食になってくのはエイリアン風で気持ちいいけど、生き残りが3人ってのは甘いな。都合よすぎるって。 ▲TOP
この映画ハンパぢゃないっす!よくできた脚本、よくできた考証、よくできた撮影、よくできたSFX!ビジュアルに妥協なし。さすがキャメロン。エイリアン2以来の力作!彼の絵づくりの徹底さには感服です。巨大な船の周りを自在になめる柔軟なキャメラワーク、傾いた船を各フロアとデッキの客が同じ方向(船尾)に走るレイヤー化されたモブシーン。現代から過去へ、過去から現在へのつなぎは常套手段を用いながらあまりにもスムーズでウットリ!冒頭の現代でCGで沈没の過程を説明しておくあたりは親切。ジャックのキャラクター作りもうまくいってるし、ローズに関してはさらに秀逸。3等客室でのパーティに馴染んでいく様子から、リプリーやサラ・コナーばりの活躍まで目いっぱい楽しい。プログラムはスタジオジャンプの力作だけど、ジョナサン・デミ監督の「クイック&デッド」なんて書いてあったりしてめちゃくちゃですわ! ▲TOP
こうして劇場でワイルドバンチを見ると、カット割が多く、編集の凄さを改めて感じる。1カットを複数のショットに分解してカットバックさせる手法はこの映画で学んだ。そして自由自在なキャメラワーク!クイックPANやクイック・ズームは登場人物に同化した緊迫感がある。30年も前の映画なのに全然古くないのは2001年同様だ。国境の橋のシーンで熱くなれるのも劇場のワイドスクリーンだからこそ。1,000円もする特大プログラムの中で、斉藤融というコラムニストはディレクターズ・カットの意味をはき違えている(笑)。ディレクターズ・カットつっても、監督がハサミを入れた短縮版ぢゃなくて、監督が最終的に編集したってことだよ。まぁ今回は監督は死んじゃってるんで、サムが最終的に編集したバージョンに復元したわけね。 ▲TOP
1995年に発見された16mmフィルムをベースに制作されたワイルドバンチのメイキング。ほとんど隠し撮りで、ペキンパー本人は気づいてないんじゃないの?しかし有名なシーンのいくつかの撮影風景が、本編クリップとカットバックで楽しめる。貴重な映像であることに間違いないけど、資料的価値は薄い。ペキンパーの声をE.ハリスが担当してたりする。さてさて、A.e.Suckオススメのペキンパー映画ベスト3は、映画史に残る傑作ワイルドバンチ、マックィーンのゲッタウェイ、そして異色西部劇砂漠の流れ者。次点は昼下がりの決斗ですね。 ▲TOP
ベタな邦題がついてるけど、原題のSPITFIRE GRILLはレストランの名前。ここに主人公が働くことになって…うん、ちょっとバグダッド・カフェの山バージョンに近いかな。メジャーにはない、懐かしい感じのカラーはインディペンデントならでは。人物それぞれと、人物同士のカラミが巧妙に設計されてて、多少ネタバレはあるものの安心して観ていられる。まさに練り上げられたストーリーは涙を誘うよ。この風景にピッタリな田舎顔役者がズラリ揃った中、主人公パーシーを演じるアリソン・エリオットは実に巧くて説得力あるキャラクターを見せてくれる。米国版のサウンドはSDDSだが、ブエナビスタが配給した日本向けプリントはULTRA STEROでした。 ▲TOP
今年最初で最後の映画!そう、日比谷スカラ座はこの映画をクロージングに、2001年に再生するまで休館となる。うーん、上京して最初のスカラ座体験はフェームだったかな。東宝系では最も観やすい劇場だった。さらにR.エドランド率いるSFXスタジオBOSS FILMはこの作品を最後に閉鎖された。さて、本編。H.フォードはいつもハン・ソロだ。これほど大統領が似合わない配役も珍しい。「ハリスン、君はずっと悔しそうな顔をしてればいい。あとはゲイリーがうまくやってくれるさ」たぶん監督はそう指示し、そしてG.オールドマンは役目を果たした。エアフォース・ワンの真上で爆発する給油機、F-15から発射されるミサイル、いいショットはSFXだ。カタルシスは最後の救出劇にあり、お約束のエアポート'75になってしまうが、輸送機から「コールサイン変更!これよりエアフォース・ワン!」との通信で大統領救出を知らせるあたりが心憎い。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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