「暗号機エニグマへの挑戦」を映画化した「エニグマ」はフィクションだったけど、こちらは「エニグマ アラン・チューリング伝」が原作の実話版。いい映画だった。「エニグマと〜」なんて副題は余計。アラン・チューリングの戦前、戦中、戦後が並行。1400万ドルの低予算ながら奥深い!よく2時間以内にまとめたなあ。どの時代も「時として、誰も想像し得ない人物が、想像し得ない偉業を成し遂げる」って言葉が鍵になる。暗号解読チームの中でアランはミスター・スポックだけど、ジョーンを軸にアランと解読チームがまとまっていく。解雇されるアランをチームが救うシーン(ヒューはいいヤツ)、婚約解消を宣告されたジョーンが反論する(普通じゃない同志の関係)シーン、ジョーンの友人の言葉をヒントにクリストファーを完成させるシーンにはグッとくる。資料を燃やしながらの「チューリング・マシンは後にコンピューターと呼ばれた」って文字にうるっときた。カンバーバッチの演技も凄いが、キーラ・ナイトレイのジョーンもめっちゃよかった。あと、MI6のマーク・ストロングが嬉しい!USはPG-13。
投稿者 A.e.Suck : April 15, 2015 10:01 PM