宇宙で孤立してサバイバル、ありがちなプロットだけどキュアロンの演出が加わって、「2001年」以来のエポックメイキングなスゴイ映画になった。「トゥモロー・ワールド」にも超絶カットがあったが、やってくれたなー!17分に及ぶファーストカットで、観客は宇宙空間に。映画を観てる感覚じゃなく、宇宙を体感する錯覚で呼吸するのを忘れちゃう。映画史に残る導入なのは間違いない。しかも編集以外の映画の要素が集約されてる。ライアンが飛ばされて切り返し2カットめ。キャメラがライアンのヘルメットに入ってPOVになったり、恐ろしく緻密なショットでこれまた長尺でマットと出会うまで1カット!とにかく手が込んでる。「VGR」の「名誉の日」でトムとベラナは酸欠と戦いながら漆黒の宇宙空間で救出を待ったが、助けの来ないライアンは自力で帰還するしかない。マットは「2001年」のプールのように…ISSでは突然「バーバレラ」が始まってホッとしてたらデザスター。望みのソユーズでがっかりし、STS-157は危機また危機。天宮から神舟。ライアン役をアンジーに断られユニヴァーサルからワーナーに移り、サンドラ・ブロックがライアンに。全編ほぼ1人芝居ながら見事な熱演!死を待つ身から再生する様は感動した。製作費は1億ドル。USはPG-13。ジョナス・キュアロンのスピンオフ短編「Aningaaq」でまたびっくり。
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投稿者 A.e.Suck : December 13, 2013 10:06 PM