2回目は劇場で。スクリーンでかいし、椅子も音もいいし、ガラガラでジャマな頭は一切ない。サレックがアマンダと結婚したのは(論理ではなく)愛していたからと告白したり、未来のスポックが「Good Luck!」と言ってみたりはグッとくるが、やっぱりJJってTV屋だなあと思ったのは、キャメラワークがめまぐるしいのと、人物が寄りばっかなこと。IMAX版だと画角的に印象は違うとしても、映画としては1,2,3,4,8作目の方が上。カークの同期にベイダーがいたり、氷の惑星だの怪獣だの、バルカン消滅だの、スター・ウォーズ的な映画にしちゃった。ネロはダース・モールだし、エンタープライズの見せ方はファルコンだもの。スポックにわざわざ「父上」って振らせてまでも未来のスポックに「I am not your father」って言わせたのは、ニモイの著書「I Am Not Spock」にかけてるというよりは、ベイダーの「I am your father」のパロディに聞こえる。だから新しい時間軸はアルファ宇宙域と言うより、遠い昔の冒険活劇であって、SFですらなくなった。JJの好きなスター・ウォーズの新作が製作されないので柳の下を狙ってやってるとしか思えん。
投稿者 A.e.Suck : June 2, 2009 10:38 PM